南方日午/みなかたひうま

南方日午( みなかた・ひうま ) / 東京都出身 / 俳人 / 俳句や言語、それらの周辺の事柄について、発信しています。 / 俳諧自由 /□いアタマを◯◯◯に/ 「秋草」「現代俳句協会 」所属

南方日午/みなかたひうま

南方日午( みなかた・ひうま ) / 東京都出身 / 俳人 / 俳句や言語、それらの周辺の事柄について、発信しています。 / 俳諧自由 /□いアタマを◯◯◯に/ 「秋草」「現代俳句協会 」所属

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「俳句」をつくっています

はじめまして。このブログにたどりついてくださり、ありがとうございます。以前のブログを知ってくださっている方、おひさしぶりです。ひうまと申します。2019年から、南方日午(みなかたひうま)という名前で、俳句をつくって、いろいろなところに投句をしたり、発表したりしています。 あ、そうだ。俳句、はじめよう。 もともと言葉や言葉の紡ぎ方、さまざまな言語、さまざま文字が好きだったわたしが、ここに至ったのは、かなり自然な流れだったのかもしれません。 バラエティ番組の一コーナーで、夏

    • 今週の季語です(11月14日~20日)

      11月16日 寒椿 クリスマス 酉の市 11月17日 マスク 落葉掻 週末、Masion Margielaで開催されていた展示に行ってきました。Maison Marigielaのクチュールがどの

      • 秋草2024年8月号を読む

        心に残った15句選 印象的だった特集 秋草遠近Ⅱ 木村定生「買物吟行」 木村定生さんによる句作の現場がリアルにつたわってくる特集。諸般の事情により、句会への参加がなかなか難しい定生さんが、普段の生活の中で、どのように句を作っていらっしゃるのか。1日の行動を詳らかに伝えながら、句がだんだんと結実していく様子がわかり、とても参考になりました。 定生さんによれば、頭を「俳句モード」にする(このチューンナップのあり方も特集では書かれていますが、ここでは割愛します。)と、あらゆる

        • 企画「同時に句集を読む」① 芝不器男「不器男句集」まとめ

          企画「同時に句集を読む」、第一回は私を含め9人の方に参加頂きました。今回はご参加頂き、本当にありがとうございました。 今回、句集の中から、それぞれ10句選んでいただいたのですが、どの句に選が集まったのか、ざっくりと集計してみました。(ムラオさんありがとうございます) 6票 5票 4票 3票 2票 1票 10句にしぼるのは本当に困難で、なくなく落とした句もあり、そういう句がほかの方の選であって、なぜそれを選んだのかという部分も含めて、読み解くのがとても勉強になり

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        • 俳句結社誌「秋草」を読む
          5本
        • 同時に「不器男句集」を読む
          10本
        • 句集・句誌を読む
          15本
        • 句会・吟行
          16本
        • 攝津幸彦選集を読む
          5本
        • 結社の探し方・見つけ方
          7本

        記事

          小津夜景「フラワーズ・カンフー」を読む①

          「フラワーズ・カンフー」は2016年に発行された、小津夜景さんの第一句文集。 小津夜景さんは、1973年北海道生まれ。2013年、「出アバラヤ記」にて、第3回回攝津幸彦記念賞準賞を受賞。あとがきには、この「出アバラヤ記」にて俳句をつくり始めたそうです。なお、この本は、2017年、第8回田中裕明賞を受賞しています。 「フラワーズ・カンフー」は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲより構成されており、今回はⅠのパートを読んでいます。 心に残った15句 この本は、初学のときに購入したまま結局読まずじ

          小津夜景「フラワーズ・カンフー」を読む①

          今週の季語です(11月7日~13日)

          11月12日 ポインセチア 先々週はのどはな、先週はお腹とすっかり体調を崩してしまいました。健康の大切さを身にしみて感じております。(涙) 心身の健康状態が、「今日の季語」にも反映されてくるなと思いました。発見しても、写真を取らなかったり、写真を上げるタイミングがずれたり。バロメーターとしての「今日の季語」でもあるのかもしれません。 先週末は東京アートウィークでした。久しぶりにギャラリーをあれこれ回ってみました。体調が万全でないと、映像系の作品はしんどいなあとか、もう少し

          今週の季語です(11月7日~13日)

          鎌倉吟行に参加してきた

          11月某日、句友さんが福岡からでてくるということで、鎌倉に吟行に行ってきました。 休日の鎌倉とあって、すごい人でした。江ノ電は、どの時間も通勤ラッシュのようなぎゅうぎゅう状態。観光に来られた方の言語も、いろんな言語が聞こえました。すっかり世界的な観光地の一つになりつつありますね。 今回は長谷駅から、長谷寺、そして、鎌倉大仏がある高徳院、そして御霊神社を巡って、坂の下海岸にでるルートでした。 山な鎌倉も、海な鎌倉も、有名観光地からちょっと穴場な観光地までコンパクトに巡れてと

          鎌倉吟行に参加してきた

          【番外編】睡眠ファーストの生活をする

          ここの記事を書いているときは、朝置きてからの時間を使うことが多いのですが、生活習慣が「朝型」になってきたことが大きいかもしれません。その朝型生活を送るにあたって、一番大事にしているのが「睡眠」。 人間に必要な睡眠時間は、6~8時間といわれていて、この時間は眠れるようにいろいろ工夫しています。 睡眠ファーストの生活をするようになって、朝が苦手ではなくなってきました。最近は、何かイベントのようなものがないかぎり、22時30分~23時30分の間にねて、6時30分くらいに起きる生活を

          【番外編】睡眠ファーストの生活をする

          岸本尚毅句集「雲は友」を読む

          句集「雲は友」は、岸本尚毅さんの第六句集です。 心に残った句20選 岸本さんの句の特徴として、季重なりの句がたくさんでてくること。とくに3つ以上の季重なりもさらっと読まれています。季語(季題)のウェイトのバランスがとても良くて、気にならない。(蜘蛛の囲に、夏めくや、汗ばめる、あたりの句) ぱっとみた景色をそのまま写し取れば、季語だらけになるのは当たり前のことなので、その当たり前が形になっているのは、とても勉強になります。 また、爽波のモチーフを感じる句(黄あやめ、避暑)や

          岸本尚毅句集「雲は友」を読む

          今週の季語です(10月31日~11月6日)

          10月30日 烏瓜 11月1日 満天星紅葉   11月2日 茶の花 ※冬の季語 紫式部(実むらさき) 11月3日 秋晴れ(秋の暮) 藤袴 秋の海

          今週の季語です(10月31日~11月6日)

          結社誌を活用する:結社誌句会のすゝめ

          結社に入会して3ヶ月経ちました。先月号から自分の作品も掲載されて、いよいよ(?)自分が結社にいるんだなあという実感を感じています。 今回は結社誌をより楽しむには、という視点を膨らませてみたいと思います。 結社誌句会を勝手にやってみる特選欄をあえて読まない 結社誌には、だいたい今月の主宰超特選、特選欄があります。秋草の場合、巻頭に主宰の超特選コーナー、特選コーナーがあるのですが、最初にそのページを見てしまうと、その選に縛られて、結社誌を読むことになり、なんかもったいないと感

          結社誌を活用する:結社誌句会のすゝめ

          秋草2024年11月号を読む

          秋草2024年11月号を読んでいきます。 印象に残った15句選 印象に残った15句選の一句鑑賞 なにかの理由で叱られて、金木犀の香りを感じたという句。感情が高まっている時は逆にあれこれ感じやすいと思っていて、実感のある一句でした。 金木犀の香りは、豊かに香るので、その匂いが好きという人もいれば、トイレの芳香剤を思い出して、嫌いという人もいる香り。前者なら、慰めてくれる匂いとして、後者なら、さらに追い打ちを掛けていく匂いとして(もしかしたら、トイレ逃げ込んでいる可能性も)

          秋草2024年11月号を読む

          攝津幸彦選集を読む⑤

          第七句集「『鹿々集』抄」は1996年発行、第八句集「『四五一句』抄」は1997年発行。「鹿々集」発行ののち、10月13日に攝津幸彦この世から去ってしまいます。 第八句集「四五一句」は、攝津幸彦の死後に発行された句集であるものの、掲載する句やあとがきに至るまで、生前から攝津が周到に用意されたとあり、実質攝津自身が編んだ句集となっています。 以下に、心に残った句を挙げます。 「『四五一集』抄」は、攝津の代表句としてよく挙げられる、 の句も掲載されています。 前回の感想でも

          攝津幸彦選集を読む⑤

          座談会「兜太作品の原点を語る -第一句集『少年』・第二句集『金子兜太句集』を中心に-」を聞いてきた

          10月26日、山梨県立文学館で開催された座談会「兜太作品の原点を語る -第一句集『少年』・第二句集『金子兜太句集』を中心に-」に参加してきました。これは山梨県立文学館で開催されている企画展「開館35周年記念企画展 金子兜太展 しかし日暮れを急がない」に連動した座談会。 座談会には、高野ムツオさん、髙山れおなさん、佐藤文香さんの3者が参加。バラバラの世代からみる、金子兜太の句のあり方や鑑賞などを拝聴でき、とても貴重な時間でした。 高野ムツオさんは、一番そばで金子兜太を見てきた

          座談会「兜太作品の原点を語る -第一句集『少年』・第二句集『金子兜太句集』を中心に-」を聞いてきた

          秋田魁新報「岸本尚毅の俳句レッスン」を読む(6~10)

          秋田魁新報社で連載されている「岸本尚毅の俳句レッスン」を読み返しています。 気になった回(6)一字の違いで大違い 助詞の一文字で意味ががらっとかわる。たとえば、「の」は既に知っていた情報。「に」になると、そのときに気づいた情報ということがわかる。 まぶしさは「印象」。一方、「まぶしき」とすると、流氷の実体感がでる。(参照:「(3)言葉を実体に近づける」) (8)後ろの五音でキメる 日本語は、最後まで読まないとわからないことが多い。この日本語の性質を活かして句を作って

          秋田魁新報「岸本尚毅の俳句レッスン」を読む(6~10)

          今週の季語です(10月24日~30日)

          10月26日 銀杏黄葉   帰り花 ※冬の季語 櫟の実 鶏頭 山梨県立文学館で開催されている「金子兜太展」とその座談会「兜太作品の原点を語る -第一句集『少年』・第二句集『金子兜太句集』を中心に-」に行ってきました。 久しぶりの山梨でした。あらためてみる富士山の巨大さに圧倒。県立文学館は、初めての訪問。金子兜太自身をほとんど読んでこなかったので、晩年のイメージがあったのですが、若い頃の金子兜太がどのようなことを考えて、今に至ったのかということも、よく見えてくる展示でし

          今週の季語です(10月24日~30日)