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比呂暇太郎(3)キャンディーズと広島ナタリーと「木綿のハンカチーフ」


懐かしの「広島ナタリー」

また会うたの!
わしじゃーや! 比呂暇太郎 じゃあや!

こないだの テレビ観とったらの
なに? テレビばっか 観とんかって?
えかろうが わしの 好きにさせとけえや

ほいでの 懐かしの昭和歌謡 みたいなん
やっとる番組があっての
キャンディーズの「微笑み返し」をやりよったんよ

♪おかしなものね
忘れた頃に見つかるなんて
まるで青春の想い出そのもの
お引っ越しのお祝い返しも
今度は二人 別々ね

阿木燿子作詞 穂口雄右作曲

1978年度 オリコン年間 5位じゃった曲よの
それを観とってから 急に 忘れた頃に
思い出したんじゃ
「広島ナタリー」 言う遊園地が 昔
宮島の手前らへんに あったんをの!

今は無き「広島ナタリー」(出典:Wikipediaより)

えっ? なんでそがいなとこへ 
話しが 跳ぶんかって?
ほりゃあのう
「広島ナタリー」のCMキャラクターが
キャンディーズ やったからいね

キャンディーズは 普通の女の子に戻る直前に
「ザ・ベストテン」ちゅう番組で
「広島ナタリー」でロケしてから
「微笑み返し」を歌うたんで! 
きっとファンの皆に
感謝の思いを 伝えたかったんじゃろうのう

「広島ナタリー」言うたら あんた
広島出身の芸人やら 歌手やらが
懐かしい 懐かしい 言うて
テレビでも 叫んどったやろうが

「広島ナタリー」は かつて
広島人のデートコースの定番やったけえのう

普通の日曜日に 本通り 歩いとったらの
絶対 知り合いに 逢うてしまうけえの
ちょい 足を延ばして
「広島ナタリー」まで 行くのいね

松本隆先生は天才じゃの!

ほいじゃが あんた
太田裕美さんが キャンディーズに 入っとらんで
ほんまに えかったのう!
いまでも時々 テレビで
「木綿のハンカチーフ」
歌うて くれとるけえの
普通の女の子に戻ってしもうとったら
もう 観られんとこやったけえの

♪ただ都会の絵の具に
染まらないで帰って
染まらないで帰って

松本隆作詞 筒美京平作曲

1976年度 オリコン年間4位じゃった曲よの
 まえに わし 
「広島県は転出超過全国1位」言う
記事を書いとるんじゃけどの
あれと 同じことを 松本隆先生は 描いとんじゃの
まるで「木綿の転出超過」じゃの
 
彼氏がの はー 東京へ行ってしもうてからの
帰って来ん 言う 話しじゃけえの
 
「広島ナタリー」での 
一緒にデートしとった 元カレがの
いまごろ TDLで 遊んどる 思うたら
ぶち ばり バチクソ腹立つじゃなーか!
 
えっ? 
そがいな 男ばっかやないって?
あああ そうじゃ
「赤いハイヒール」 があったィのう

ああ赤い靴

♪そばかす お嬢さん  ぼくと帰ろう
緑の草原 裸足になろうよ
曲りくねった二人の愛も
倖せ それで つかめるだろう

松本隆作詞 筒美京平作曲

1976年度 オリコン年間シングル 13位じゃった曲よの
「木綿のハンカチーフ」の次に 売れた曲なんで
 彼氏が 彼女を 田舎に連れて帰る話しなんよ
 ほんま 松本隆先生は 天才じゃの!

染まらないで帰って!

「赤いハイヒール」の結末は
「木綿のハンカチーフ」のものとは 
まったく逆のパターンじゃったんじゃの!

都会へ行って 田舎に残した彼女を忘れる 男
田舎へ 彼女を連れて帰ってくれる 男……
 
「地方への移住」やら「地方創生」やらが 
叫ばれとる 時代じゃけーのう
 
赤いハイヒールを 脱ぎ捨てて じゃの
田舎に帰る というのも ひょっとしたら
ありかも 知れんよのう……

広島県が「転出超過全国1位」ちゅう話しはの
下の記事に書いとるけーの!

尚、表紙のイラストは 英香制作室🌹イラストレーター|note さんのものをお借りしました。誠に有難うございました。

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