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短歌(起床というからには床が起きるべきだ)
ゆううつな起床時間に床が起き僕のかわりに会社へ行った
鏡見てワックスつけて艶めいていってきますと玄関を出る
会社には着いただろうかあの廊下どうやって通り抜けたのだろうか
天井と向かい合ってる 天井は目も口もなく背中で語る
天井はでっかい背中、ぼくは床 アイコンタクトの壁打ち続く
寝ていれば背中がかゆい 人だから背中があって背中をかいた
本当は愉快なやつも床として横たわるときだれしも静か
短歌(パリピの祖母)
メモリアルホールで知った 我々がパリピの祖母の孫だったとは
天国で待っててくれよまあ俺は地獄に行くかもしれないけれど
きっとうちら祖母と孫とじゃなかったら一生出会わなかったね!運命。
星影のワルツを踊れ 死ぬほどに好きだったのはどちらだろうか
永遠に閉じた瞳の真上飛ぶマグヌスコップを見守っててね
白すぎる祭壇が来てばあちゃんがいない分より狭いリビング