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たんか

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忘れないように、忘れてもいいように
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記事一覧

短歌(起床というからには床が起きるべきだ)

ゆううつな起床時間に床が起き僕のかわりに会社へ行った 鏡見てワックスつけて艶めいていって…

まいたけ
2週間前
8

短歌(スワンと春)

二人乗りスワンボートを全力で漕ぐ者だけに訪れぬ春 二人乗りスワンボートを全力で漕ぐ者だけ…

まいたけ
3週間前
7

妹に似たまま生きてきたんだと知るパスポート写真の青さ

私はまあまあな大人だけど、今年、生まれて初めて海外に行くことが決まり、パスポート用の証明…

まいたけ
4か月前
4

短歌

スマホのカメラロールを繰りながら走馬灯の予告編をみてる むすんでひらいて帝王撃ってむすん…

まいたけ
5か月前
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短歌(パリピの祖母)

メモリアルホールで知った 我々がパリピの祖母の孫だったとは 天国で待っててくれよまあ俺…

まいたけ
6か月前
1

短歌(反省してます?)

どう見ても流されてるよあんたらは「流れるプール」と言い張るけれど ああいやだ身体が勝手に…

まいたけ
1年前
2

短歌(毎日)

眠ってる人には聞こえないように朝を知らせるやさしいチャイム 月の場所教えてくれた人として今日から通る第二公園 アパートの屋根に沈んでいく月と明日もイオンの屋上で会う

短歌(妹)

妹よ作文好きな姉だけど卒論指導までは無理だよ 段ボール積み重なってクマちゃんらだけが並…

まいたけ
2年前
3

短歌(にんぎょひめ)

人間に恋焦がれてたというよりは人魚王子が好きじゃなくって 脚をやる代わりに声をいただくよ…

まいたけ
2年前
4

短歌(食べものと罪)

午後ティーを午前に飲んで一本満足バーを二本食べていました パフェは完成したときこそ完全で…

まいたけ
2年前
8

短歌(場所)

まいたけ
3年前
7

短歌(東京に行く!)

そがんこと心配せんでもだいじょぶやけん、おれ結構都会人ばい 「ぴってすっと?ぴってすっと…

まいたけ
3年前
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短歌(はぶらし)

まいたけ
3年前
9

短歌(海)

ここまではコンクリートであっここから落ちたら死ぬってとこからが海 はしっこが宇宙に落ちる滝だった頃にもきっと寄せていた波 砂浜をはだしで歩く 本物の地球を初めて知るつちふまず