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神奈川のこと

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#キリスト教

【神奈川のこと100】聖なる夜に歯笛吹いて(京都市/西京極総合運動公園~鎌倉市/カトリック大船教会)

【神奈川のこと100】聖なる夜に歯笛吹いて(京都市/西京極総合運動公園~鎌倉市/カトリック大船教会)

まことに慌ただしいクリスマスとなった。

よってこれを書く。

この度初めて、母校、東海大相模陸上部の女子駅伝チームが全国高校駅伝大会に出場した。

場所は、都大路。つまり、京都である。

同部OBOG会事務局長で、母校の同窓会役員でもあるため、ちょっと体調を崩してはいたが、無理を押して応援に出かけることにした。

今夏、同窓会役員として、日帰りで阪神甲子園球場を訪れた時と同じように早朝、大船駅ま

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【神奈川のこと99】大阪より持ち帰りし鎌倉=後編=(かまくら春秋)

【神奈川のこと99】大阪より持ち帰りし鎌倉=後編=(かまくら春秋)

甲子園を後にした前編の続き、つまり後編を書く。

臨時阪神電車で梅田駅に到着。
8期上の先輩で、母校の応援団長を務めたクリスチャンの同窓会長に連れられ、梅田の地下街でランチをご馳走になる。
その後、同窓会長と梅田地下街の雑踏の中、お別れの握手。そのお姿が人混みの彼方に見えなくなるまで、感謝の気持ちで見送った。

さあ、一人になりましたよ。10年ぶりの大阪です。
時はすでに14時15分を回っている。

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【神奈川のこと93】信仰なんてラララララ(鎌倉市/カトリック大船教会)

【神奈川のこと93】信仰なんてラララララ(鎌倉市/カトリック大船教会)

教会委員長となって2年目が始まった。

よってこれを書く。

昨年、カトリック大船教会の委員長となり、「一丁やったるか」なんて感じで、春、夏、そして秋口までは割と自分のペースを保ちつつやれていたように思う。この教会委員長、別称で「信徒会長」とも言うらしい。鎌倉市立手広中学校の二代目「生徒会長」だったから、まあ似たようなもんだ。ただ、「こんな調子で行くわけないよな~きっと」といつも頭の片隅には不安が

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【神奈川のこと83】雨の十二所(鎌倉市/アルペなんみんセンター)

【神奈川のこと83】雨の十二所(鎌倉市/アルペなんみんセンター)

ゴールデンウィーク前半の5月1日。自宅から十二所に向けて歩き出した。

よってこれを書く。

十二所とは「じゅうにそ」と読む。小学生の時分、鎌倉駅に行くと地元西鎌倉では見られない様々な行き先のバスが見られた。中でもちょっと読み方が難しいのが、「九品寺」「太刀洗」「桔梗山」そして「十二所」だった。「くほんじ」、「たちあらい」、「ききょうやま」とそれぞれ読み方を覚えたが、「十二所」はいつまでも「とにし

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【神奈川のこと82】Let's妙蓮寺!(横浜市港北区)

【神奈川のこと82】Let's妙蓮寺!(横浜市港北区)

五月晴れの憲法記念日。
多分恐らくmaybe、生まれて初めて東横線の妙蓮寺駅を降りた。
よって、これを書く。

この街は、父が幼少期から成人になるまでの約20年間を過ごした、いわば父にとっての故郷だ。

父は、太平洋戦争が始まるわずか数か月前の昭和16年(1941年)8月、東京は大森に生を受け、その後すぐ妙蓮寺に引っ越し、戦時中は叔母(私にとって祖母の妹)が修道女として生活していた函館のトラピスチ

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【神奈川のこと81】教会委員長になっちゃった(鎌倉市/カトリック大船教会)

【神奈川のこと81】教会委員長になっちゃった(鎌倉市/カトリック大船教会)

ああ、まいった、まいった。
とうとうなってしまった。
教会委員長になってしまった。

いつかはお鉢が回ってくると考えていたものの、もう少し先かなと高をくくっておりました。

それにしてもカトリック大船教会に戻ってきて今年が10年目なので、まあちょうど良い節目と言えば節目なんですけどね。

しかしこう言っちゃあ何ですが、忙しい仕事です。土日がもう、集会や作業などでてんやわんやと相成る次第。平日も四方

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【神奈川のこと80】二人の少年(北アイルランド ベルファスト~鎌倉市材木座)

【神奈川のこと80】二人の少年(北アイルランド ベルファスト~鎌倉市材木座)

二人の印象的な少年について書く。

kino cinema横浜みなとみらいで、映画「ベルファスト」を観た。

1960年代後半に起きたプロテスタントとカトリックの対立、北アイルランド紛争下におけるストーリー。

主人公の少年、バディがとても良かった。

家はプロテスタントだが、バディにとってはプロテスタントもカトリックも関係なかった。

家族、親戚、友達、近所の大人たちに囲まれて毎日を夢中で生きる

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【神奈川のこと79】ダイヤ改正がもたらす無情と恵み(鎌倉市/JR大船駅)

【神奈川のこと79】ダイヤ改正がもたらす無情と恵み(鎌倉市/JR大船駅)

まいった、まいった。

8:52大船駅始発の横須賀線「上総一ノ宮」行が無くなった。

3月12日のダイヤ改正で無くなった。

皮肉にも、同じ時刻に同じ行先の電車はやってくる。

それは遠く久里浜駅からやってくる。

いつも同じ2人の見知らぬおじさんたちと、一緒に乗っていた。

端っこ美学の法則に従い、私たち3人は三隅に分かれて座っていた。

2人のおじさんたちと、共に描くトライアングル。

平日朝

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【神奈川のこと55】八角の風薫る、午前4時の中華街で(横浜市中区)

こないだ、横浜ユーラシア文化館というところで開催されていた、「横浜中華街160年の軌跡」という企画展を観に行った。

よって、これを書く。

あれはまだ相模大野に住んでいた頃だから、平成10年(1998年)~13年(2001年)の間のはずだ。

いつもの仲間、ひのちゃん、のり、要司、山田のおっさんの5人で、県民ホールに佐野元春のコンサートを観に行った時のこと。

コンサート終了後、県民ホール裏手に

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【神奈川のこと50】ブルーライト東戸塚(横浜市戸塚区)

土曜の朝、目が覚めたら憂うつだった。

熟睡した感覚はある。

ただ、ベッドから起き上がれない。

トイレに行きたい、もう眠くはない。

だが、起き上がれない。

ピーター・バラカンのラジオ番組をかける気も起こらない。

憂うつ、ブルー。

昨晩から兆候はあった。

だから酒も飲まず、ゆっくり風呂に浸かり、ベッドに入った。

だからよく眠れた。でも、目覚めたらブルーであった。憂うつであった。

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【神奈川のこと48】中華街の片隅で、自由とチャーシューについて考える(横浜市中区)

今回の緊急事態宣言発出の前日、中華街に行った。

よってこれを書く。

神奈川新聞を読んでいたら、中華街にあるギャラリーで、横浜在住の写真家、中村康伸氏による「香港の民主活動家たち」という写真展とトークイベントが開催される記事が出ていた。

早速主催者に連絡し、参加を申し込んだ。

その日は、朝、大船の整形外科で五十肩のリハビリテーション、その後、カトリック大船教会で教会報発行のお手伝いをしてから

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【神奈川のこと40】春の陽気、横浜散歩(横浜市/横浜美術館~味奈登庵総本店)

先月23日の天皇誕生日。

実に久しぶりで横浜を散歩した。

毎日、神奈川新聞を読んでいると、展覧会なんかの情報がしばしば掲載されている。

普段は読み飛ばすことが多いのだが、今年に入って、立て続けに3つ、興味を引く展覧会の記事に出逢ったので、切り抜いて取っておいた。

それらを一気に見に行ってしまおうと、23日という日を選んだ。

コロナ禍なので、展覧会の類は日時指定で事前予約が必要だ。

混ん

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【神奈川のこと33】ボクの教会遍歴(雪ノ下、山手、大船、そして大阪市玉造)

【神奈川のこと33】ボクの教会遍歴(雪ノ下、山手、大船、そして大阪市玉造)

今日はミサがあったが、箱根駅伝TV観戦のためスキップ。つまり、サボった。よってこれを書く。

カトリックの両親のもとに生まれた。母は父と結婚してから洗礼を受けた。父方の家系はその昔、聖公会であったはずだ。それが、祖母の妹の函館トラピスチヌ修道院入会により、戦後間もなく家族ごとカトリックに転会したと思われる。

生まれて約半年後の昭和45年(1970年)12月、鎌倉のカトリック雪ノ下教会で洗礼を授か

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