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2020年9月の記事一覧
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲十五❳ 附・詩人の為のワードローブ集
ともよが事は力婦伝にくわし。それを何人やらん、狂歌に、
畠から出たとはむぐらもちならんことに女のちから持ちとは(『江戸小咄女百態』興津要)
※
何食はぬ顔ですり抜けるぐらゐは家猫となれわが家の食客
(©都築郷夫)短歌 tanka
【ストレンジ·デイズ】
僕はフェリーニなんて
観たことないよ
悪夢の光景として再生するに
やけに向いてゐるやうぢやない
映画は撰みの段階から
もうお腹一杯胸一杯
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲十四❳ 附・詩人の為のワードローブ集
アグガギはバスケットを蛙でいっぱいにしてしまったので、言いつけにさからいもせず(中略)「曲は何にいたしましょう?」「殿下がうっとり弾くソナタだ」(『シルヴィーとブルーノ』ルイス·キャロル)
【詩霊】
ケルアックはマリファナを喫ひながら
ジャズのレコードをかけ
そしてタイプライターに向かつたんぢやないかな?
彼は詩に於いて、變な話だが、
そんな余裕を見せるべきではなかつた。
人のリズムを使つて