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アズのnoteの入口

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アズのnoteに遊びに来てもらったらまず読んでもらいたいエッセイを10個集めました。
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繊細さ、感情、今の私。

繊細さ、感情、今の私。

自分の繊細さを憎んだことがあります。外からの刺激も内からの感情も私に襲いかかってきて離れない。うまく避けようとしてもつきまとってくる。そんな感覚がいやでした。

でも、繊細であることは、時に救いとなることを知りました。私が感じとってきた刺激や感情は、誰かにとっての感情に寄り添う共感となる。自分だけじゃないんだという救いとなる。だから繊細も、案外悪くないなと思えました。

感情は形を持ちません、色と

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自分、なにも、ない。

自分、なにも、ない。

私にはことごとく何もない。何かに特化して続けてきたわけでもない、地方や都市に拠点があるわけでもない、海外に行ったことがあるわけでもない。

そんなことを考えるたびにへこむ。ないものを思ってへこむなんて、いつまでも人と比べて生きているなんて、と思いまたへこむ。繰り返して繰り返して、底なし沼に嵌る。

居場所がほしいと思う。居場所をつくりたいと思う。寂しいわけではない。求められたいのか、認められたいの

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理想、完璧主義

理想、完璧主義

理想が高い私は、すぐに挫折していた。例えば常に成績のことが頭から離れない、点数が80点をきったらどうしよう、そんな高いハードルを設けている状態。いつも緊張状態で、「出来なかったらどうしよう」が脳内を締めている。要するに「出来ない自分は自分ではない」と心のどこかで思っていた。

最近、自分が持つハードルを下げてみた。出来ないのは当たり前、自信がないのは当たり前。それは自己否定しているわけではなくて、

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文章と、私の病気について、

文章と、私の病気について、

ちょっとした言葉の表現たちをInstagramに毎日投稿している。自分の感情をなぞるように言葉にしていく。なぞる、とは指先でそっとその形を沿わせるように触れること、大切に、大切に。この繊細な作業、うまくなりたいと思う、だけれど一向に満足のいく表現ができなくてむず痒くなる、練習、ひたすら練習。

言語化について。自分の感情、思考を言語化するには、語彙力と言語を扱う応用力が必要なのだけれど、つまり完璧

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かっこ悪いわたしの生活

かっこ悪いわたしの生活

大好きな夏が終わろうとしている。前回のnoteの更新は5ヶ月も前だ。結局仕事を3ヶ月も続けられなかった自分への絶望。目的地を失って、道がみえなくなって、自分がさらに嫌になった。

きっとあのままひとりで生活していたら、今頃おかしくなっていたと思う。

翌月、恋人との同棲が決まった。慌ただしく物件探しと引越し準備をして、1ヶ月後に引っ越しをした。引っ越してすぐは体調を優先して家事に専念しながらの生活

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春

苦手な3月がなんとか終わった。

去年と一昨年の2年間、大きく体調を崩して鬱っぽくなるのはたいてい3月だった。だから今年は、主治医の先生にその傾向を伝え、事前に薬を増やしてもらった。そしてできるだけ"止まらないように”動き続けた。(相変わらず休むのが下手なだけ)

結果的には大きく崩れることもなく過ごすことができた。

できた、のだけれど、やっぱり春は感情がよく動いて波打つ。もう2年、またはそれ以

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再び、表現の世界へ。

再び、表現の世界へ。

おそらく3年前からいくつかの同じ服を着続けている。買い替えるタイミングをずっと逃して、出かけたときの写真に何回も登場している。それほどに同じことの繰り返しで生きていることを実感させられる。

何かを変えたくなるのは秋の習性なのだろうか。涼しい風が吹き始めると同時にそわそわするのは毎年のことだ。また薬を少し増やしてもらった。苦手な冬に向けて、さっそく気持ちの波が不安定になった。そして今は不安になりな

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そして日常に帰ってゆく

そして日常に帰ってゆく

ふとした瞬間に、いままであったもやもやが、すっと消えた。脳にこびりついていたものが、浸っていて足が抜け出せなくなっていたことが、ある日突然なくなった。いつも通りお香を焚いて深呼吸をする。寝転びながら読書をする。あ、わたしはわたしなのだ。この不思議な感覚はなんだろう。そんな気持ちにここ2.3日なっている。ともかく、やっと日常に戻ってゆく。

結婚式というものはこんなに大変なのか。考えることがとにかく

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救われないなにか

救われないなにか

秋と冬のあいだでよく雨が降る。冷え性がゆえ身体が冷えて重たい。肌寒くて久しぶりにパーカーを着る。実家からクリーニングしてもらったコートの山を持ってきた、本格的な冬が来る。

昔から変わらない、ある環境に慣れるとその環境にいる自分が嫌いになってくる。慣れが故に悪いことばかりが目に入り、言葉きつく指摘してしまうし態度に出るし、自分を棚に上げて人のことを見てしまうし、言いたいことをうまく伝えられない。1

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悪い縁が切れてゆくとき

悪い縁が切れてゆくとき

4年間使っていたパソコンが突然壊れた。noteを書くときも詩を書くときもなにか作業するときは必ず使っていたパソコンだった。軽く風邪を引いた。外仕事で悪化して帰った1日目、次の日も役目を終えてから3時間早く上がらせてもらった。仕事でちょっとしたミスが続く。その度に誰にも言わずにひとりでへこみ、自分のことが嫌になる。

結婚式まで1ヶ月を切った。このタイミングで悪いことが起こるのは、結婚式を機に悪い縁

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