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繊細さ、感情、今の私。

自分の繊細さを憎んだことがあります。外からの刺激も内からの感情も私に襲いかかってきて離れない。うまく避けようとしてもつきまとってくる。そんな感覚がいやでした。

でも、繊細であることは、時に救いとなることを知りました。私が感じとってきた刺激や感情は、誰かにとっての感情に寄り添う共感となる。自分だけじゃないんだという救いとなる。だから繊細も、案外悪くないなと思えました。

感情は形を持ちません、色とりどりの色彩をもちます。不安定で未完成です、未熟でもあります。それを知るのはとてもむずかしい。繊細さは時に自分の首を絞める真綿になります、人を救う網にもなります。どうせなら網でありたい、色とりどりの感情ををすくう網でありたい。

私には、窓からさす光に、「わあ、きれい」と、感動する友達がたくさんいます。おなじ感動を味わえる友達が、たくさんいます。それだけで、救われるのです。これも、繊細さというのでしょうか。

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美しいものをみると涙がでます。儚さ、狂気。今にも壊れそうな古びた壁のように、脆くか弱い。でも、生き抜くんだと信念をもつ、強い魂。そんなものに美しさを感じて、涙がでます。私もそうでありたい。



今の私について。8月に自分の望んだ仕事で復職をしました。だけれど、また1ヶ月後に体調を崩しました。自分と環境との不一致だと思います、気分の波が大きくなってしまいました。落ちたときには、屍のように、動けなくなりました。スイッチが入ったときには、「いい子」が抜けずに、完璧にやろうといつも緊張状態でした。この波は、いい波ではありませんでした。

精神科には相変わらず通院していますが、1ヶ月経った今は、自分で意欲的に動けるくらいには元気です。繊細な友達と語り合ったり、電話をしたり、大切な人と連絡をとりあったり、カフェに出かけたり、1人でライブに行けたりするくらいには元気です。でも不安定で繊細には変わりなく、これからの付き合い方を考えていく必要があります。うつ状態にも慣れてきて、それも楽しめるようにはなってきました。成長です。

自分がうつ状態になってから、不安定で、未熟で、儚くて、弱くて、脆いものに惹かれるようになりました。美しいと思うようになりました。思っていたい、のかもしれません。本当は弱くてね、未熟でね、って話をしていたい。答えのない問いに向かって一緒に歩んでいたい。こんなに人に恵まれているのに、なんでこんなに孤独なんだろう、なんて笑い合っていたい。

泣くことが減りました。笑うことが増えました。感情は相変わらず分からないけれど、分からないを楽しむことができるようになりました。繊細であることも、また然り。稚拙であることはコンプレックスだけれど、だからこそ無邪気に挑戦してやろうと思っています。

私は、私であることに誇りをもてるようになってきました、それはこれからも揺らぐものではあるけれど、弱くても儚くても繊細でも、それを大切に持っていたいと思えるようになりました。嬉しい、この感覚が。私だから伝えられることがある、私だから作れる空間がある、そう信じていたいです。

いつも関わってくれる、あなた、生きていてくれてありがとう。大切をくれてありがとう。今日もよく眠れますように。


「温かで穏やかな光を見失わず、貴方が生きていけますように。」 そんな気持ちでnoteを届けています。 気に入ってもらえたら【スキ】【フォロー】 さらに【サポート】で応援して頂けるととっても光栄です。