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子育てに関する記事

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子育てに関する記事だけをまとめました。
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#夫婦関係

一瞬のきらめきのような幸福感の正体が知りたくて、ぼくは今日も早く家に帰る。

一瞬のきらめきのような幸福感の正体が知りたくて、ぼくは今日も早く家に帰る。

上の子たちが生まれてからの3年間。ぼくは外からはいい夫に見えたと思う。

子どもたちと一緒に遊び、いつでも抱っこをし、残業せずまっすぐ家に帰る。

だけど、ぼくは本質的なことにまったく気がついていなかった。

出産直後の妻に必要なものは、育児をする夫ではなく、優しくいたわってくれる夫だということに。

もちろん、夫が家事育児をすることは必要だけど、ぼくはその行動自体が目的になっていた。

「子ども

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夫への怒りと子供の悲しみを受け止めることで、子供の発達問題に向き合った女性の話

夫への怒りと子供の悲しみを受け止めることで、子供の発達問題に向き合った女性の話

「学校で落ち着きがない子はね、親の愛情が足りないのよ」

数十年間、小学校の教師をしていたぼくの祖母は、家の中でだけそんなことを言っていました。

それを聞いたぼくの母は、「お母さん、いろんな家庭があるのよ。外では言わないでよ」と祖母をたしなめるのでした。

そんな会話を小さい頃から聞いていたぼくは、今なら少しだけその意味がわかる気がするんです。

もちろん、落ち着きのない子どもを持つすべての親が

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子どもが生まれることと、親になることの違いに気がついた話

子どもが生まれることと、親になることの違いに気がついた話

ストレッチャーに乗った生まれたばかりの長男がじっとこっちを見つめている。

ストレッチャーの上には四角いガラスケースがあり、そのなかに灰色の粘膜が顔についている長男が収まっている。

ほんの5秒ほどだったと思う。

彼は手術室から急に現れ、看護師によってすぐにNICUに運ばれていった。

それは、ぼくが”親”になった瞬間だった。

いや、そうじゃない。当時はそう思っていたけど、今ではそれが間違って

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苦悩と輝きに彩られた子育て、”今”という一瞬の輝きを見失いたくないという話。

苦悩と輝きに彩られた子育て、”今”という一瞬の輝きを見失いたくないという話。

「もしかしたら、あたしはかけがいのない時間を過ごしているのかもしれないって思うの」

昨日の夜、21時ごろに子どもの寝かしつけが終わり、ふたりで一本の缶ビールを分け合って飲んでいたとき、妻がふとそんなことを言ったんです。

「働く時間が変わって、子どもたちが小学校に行く前に送りができるようになったでしょ。それに、あの子たちが帰ってくるときも家にいるからさ。

『ただいまー!』って帰ってくるのよ。真

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妻が「◯◯ちゃんのママ」と呼ばれるのが嫌だった話

妻が「◯◯ちゃんのママ」と呼ばれるのが嫌だった話

「ママ友から”◯◯ちゃんのママ”って呼ばれるじゃない?本当は名前で呼んで欲しいのよ。職場だと名前で呼ばれるんだけど、あれって嬉しいの」

こないだの金曜日の夜、ふたりでポッドキャストを収録したときに、妻がポロッとそんなことを言ったんです。

「子育てをしていると、自分が自分でなくなっていくような感覚があるのよ。本当に自分はこれを望んでいたのかなって」

妻はそれを”アイデンティティの欠落”と呼んで

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保活のため20ヶ所の保育園に電話をかけた話

保活のため20ヶ所の保育園に電話をかけた話

「それは入ってからでないとわかりませんね…。」

「今はいいんですが、園長が変わってしまうとどうなるかわかりませんね…。」

どこもかしこも歯切れの悪い回答ばかりだった。

三男がもうすぐ1歳になるころ、妻は午後からの勤務の仕事に復職することになり、3人の子どもたち(3歳、3歳、0歳)を預けられる保育園を探して、ぼくは妻がリストアップした保育園に電話をかけ続けていた。

妻は午後勤務の仕事だが、制

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妻と会話する時間がなくて困っているあなたに伝えたい、寝かしつけの工夫

妻と会話する時間がなくて困っているあなたに伝えたい、寝かしつけの工夫

妻と関係を改善したいのだけど、なかなか妻と話す時間を作れない。

仕事から帰ってきてからは、夕飯やらお風呂入れやら宿題のチェックやら大忙しで、妻は子どもたちの寝かしつけをしているうちに寝てしまう。

「寝かしつけが終わったら話そう」と妻に伝えても、「疲れているから、寝かしつけの後に起きてきたくない」と言われてしまう。

そんなことってありませんか?

ぼくもよくありました。なかなか妻と話す時間が作

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なんちゃってイクメンだったぼくを、三男が親にしてくれた話

なんちゃってイクメンだったぼくを、三男が親にしてくれた話

「陽性反応でたよ」

仕事中、突然飛び込んできた妻のLINEを見て、ぼくは驚きのあまり思わず椅子から飛び上がった。

突然、飛び上がったぼくを、周りの人が怪訝な顔で見ている。

落ち着いてLINEを見返したけれど、やっぱりそこには「陽性」の二文字がある。

まさかの3人目の妊娠が分かった瞬間でした。

最初の出産で、妊娠するまであんなに苦労したのだから、簡単にできるわけがないと思っていたのですが、

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イクメンという言葉はなぜモヤるのか?

イクメンという言葉はなぜモヤるのか?

「イクメンですね」

ここ最近、そんなことを言われるたびに、戸惑いを感じていた。

三男の育休を取ったばかりの3年前は、自分がちょっと特別な人間であるかのように見られることが嬉しかったのだけど、いまとなっては、なんというか、その呼び方が自分と乖離しているような気がしているのだ。

おそらく、同じような思いをしている男性は他にもいるんじゃないかなと思う。

「イクメンですね」

「イクメンだね」

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【お悩み回答」「家事育児をしている自分に満足している夫」に困っています。

【お悩み回答」「家事育児をしている自分に満足している夫」に困っています。

「夫は家事育児をしているつもりだが、周りから褒められるためにやっているように見える」

「こうして欲しい」という要望を夫に伝えても、もう十分やっていると思っているせいか話を聞いてくれない。

そんな経験はありませんか?

ぼくは(夫側として)同じような経験をしたことがあります。

(これだけやっているのになんの文句があるのか?)

(夫婦関係がギスギスするのはまだ子どもが小さいからであって、自分の

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「シルバー人材センター」への家事代行費用25,000円でぼくらはなにを買っているのか?

「シルバー人材センター」への家事代行費用25,000円でぼくらはなにを買っているのか?

子どもがいると毎日の家事に苦労しますよね。

食事作りに洗濯に掃除などなど、いろいろやることはたくさんあるのに、子どもに話しかけられたり泣かれたりすると、あっという間に家事が溜まっていきますよね。

寝かしつけ後にシンクに溜まった食器を見てゲンナリ...なんて家庭はきっとうちだけではないはず。

家事の効率化のために、あらゆる時短家電を試してみたのですが(ルンバ、ブラーバ、ホットクック、ヘルシオ、

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