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「シルバー人材センター」への家事代行費用25,000円でぼくらはなにを買っているのか?

子どもがいると毎日の家事に苦労しますよね。

食事作りに洗濯に掃除などなど、いろいろやることはたくさんあるのに、子どもに話しかけられたり泣かれたりすると、あっという間に家事が溜まっていきますよね。

寝かしつけ後にシンクに溜まった食器を見てゲンナリ...なんて家庭はきっとうちだけではないはず。

家事の効率化のために、あらゆる時短家電を試してみたのですが(ルンバ、ブラーバ、ホットクック、ヘルシオ、食洗機、ドラム式洗濯乾燥機などなど)、結局一番助かっているのは、シルバー人材センターに家事を外注することでした。

先日の松井さんの記事でも「シリコンバレーでは家事代行を利用している人はざらにいる」と書かれていました。

とはいえ、家事代行サービスってまぁまぁ値段がするじゃないですか。

うちも家計に余裕があるわけじゃないので、家事代行サービスは価格的にきついなと思っていたのですが、シルバー人材センターでも家事をお願いできることを知って、もうかれこれ一年以上お願いしています。

結果的にこれが大成功でした。我が家はシルバーさんのおかげで成立しているようなもんです。

今日は、家事代行の手段の一つとしての「シルバー人材センター」について書こうと思います。

毎日の家事や育児で疲れているママさんパパさんの参考になれば幸いです。

シルバーさんへのお仕事とお金について

今から一年半ほど前、長男次男は保育園の年長さんで、三男はまだ一歳半だったんですね。

元気いっぱいすぎる三兄弟が、保育園帰りは家で大騒ぎしていて、夕方の我が家は毎晩カオスだったんです。

ご飯を食べている最中に走り出して、リビングに転がっているおもちゃで遊び出す長男。

それを注意していると、次男もこっそりとテーブルを抜け出してどこかに隠れ出す。

長男を注意しながら押し入れに隠れている次男に「席に戻りなさい!」と怒っていると、テーブルに座っている三男がお茶をこぼして泣き出し、ぼくと妻はストレスマックスで金切り声をあげる阿鼻叫喚という感じでした。

三人をお風呂に入れるのも大変で、出たら出たで裸で走り回るし、寝かしつけも三人がなかなか寝なくて大変で、すべてが終わってキッチンに戻ると山のように積まれた汚れた食器を見て辛くなるという日々が毎日続いていました。

そんなときに、ワーママはるさんのVoicyで「一般家庭でもシルバー人材センターに家事をお願いできる」ということを知り、頼んでみることにしたのです。

お願いした仕事はこんな感じです。

・夕飯の食器洗い
・キッチン、リビング、ダイニング、階段、浴室の掃除(掃除機がけとクイックルワイパーで拭き掃除)
・トイレ(二箇所)の掃除
・玄関の掃き掃除

時間は18時45分から20時15分までの1時間半、費用は時給1,000円です。

毎週月曜日から木曜日までの4日間お願いしていて、金土日祝日はお休みです。

1ヶ月の費用は25,000円くらいですね。

お願いする前は(自分たちでもできることを人様にやってもらうのはどうなんだろう...)なんてドキドキしていたし、初めの1ヶ月は自分の家の中を家族じゃない人が掃除しているのにゆっくりするのが申し訳なくて、変に気疲れしていました。

でも、お願いして大正解でした。

なにが一番よかったって、自分たちにとってなにが大切かが見えてきたことなんですよね。

25,000円でぼくらはなにを買っているのか?

今までって、ほとんど子どもと向き合えていなかったんですよ。

こっちは食器洗いしたり、台所の下に散らばっている食べこぼしを拾ったり、お風呂掃除をしたり、いろいろとやることがあるので、子どもたちの話をきちんと聞いてあげることができなかったんですよね。

「ねぇねぇ、パパ(ママ)聞いて」

と言われても「あとでね!」となってしまうし、なんならその「あとで」をできずに1日が終わることも本当に多かったんですね。

子どもたちが保育園で嫌な思いをしていることに気がつけなかったこともあったし、嬉しかったことを一緒に喜んであげることもできなかった。

毎日毎日、食器を洗って、ダイニングの食べこぼしを拾って、お風呂を洗って、リビングに散らかったおもちゃを片付けて、イライラして子どもたちを怒って...

「いったいなんのために生活しているんだろう...」って、よく妻と悩んでいたんです。

そして、シルバーさんは、そんなぼくらの悩みをすべてすくいとってくれたんです。

シルバーさんが食器を洗ってくれて、キッチンをピカピカにしてくれて、ダイニングテーブルをきれいに拭いてくれて、トイレもピカピカにしてくれている間に、ぼくと妻は子どもたちと向き合うことができるようになったんです。

保育園でなにがあったかを子どもたちからゆっくり聞くことができて、愛情のコップが三兄弟それぞれで違うことができたのもシルバーさんのおかげだし、子どもたちそれぞれとどう向き合えばいいのか、その違いが分かったのもシルバーさんのおかげででした。

長男次男が小学校に上がってから学校でいじめにあったことに気がつけたのも、そのための心のケアができたのも、すべてシルバーさんが時間をくれたからできたことだったんです。

それに、家族以外の人が家の中にいるのに、子どもたちに「こらー!」なんて怒れないから、自然と子どもたちに対して声を荒げる回数も減っていきました。

ぼくらは毎月25,000円でいったいなにを手に入れたんだろう?なにを買っているんだろう?

それは単なる「家事代行」なんて言葉にはおさまらないなって思うんです。

こんなことを言うのはちょっと恥ずかしいし、おおげさだと思われるかもしれないけれど、だけどぼくは、たった25,000円で「家族の幸せ」を手に入れることができたんだと思うんです。

家族のみんなが笑顔で幸せに暮らせるなら、25,000円なんて安いもんだなってぼくは思うんです。

なんならおかげで働く時間も増やすことができているので、精神的にも金銭的にも回収できる金額だなと思うんですよね。

「家事に育児に毎日が辛い...」という方の参考になれば幸いです。

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