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工業デザインと学際

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工業デザイン、取り分け、機械工学とその自動車産業のエリアは、日本の基幹産業だ。それは、複合的な産業であり、まず、Quality Controlや先端技術開発によるものも大きいだろ…
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#アートエッセイ

Paul Goschの作品とナチズムの精神障害者の安楽死(アウトサイダーアート)

Paul Goschの作品とナチズムの精神障害者の安楽死(アウトサイダーアート)

ポール・ゴッシュ(Paul Gosch / Paul Goesch /ポール・ゲーシュ - Paul Gösch,1885-1940/ドイツ)20th初頭のドイツのアーティスト、建築家、石版画家、デザイナーetc..
Paul Gosch は、ドローイング、スケッチ、カラーガッシュ、壁画等の作品がある。
建築の図面は、草案までだが、他の建築家に影響を与えているだろう。  絵画は、さまざまな文化的起

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(今日のアートシーン)ダーク・スクレーバーの無題(クラッシュ1)

(今日のアートシーン)ダーク・スクレーバーの無題(クラッシュ1)

ダーク・スクレーバー(Dirk Skreber,1961- /ドイツ) は、壊れた車や破壊された建物で、災害の絵画やオブジェで知られるドイツの現代美術のアーティスト。

Saatchi Gallery-London
無題(クラッシュ1)、2009年 / Sculpture, Red Mitsubishi Eclipse Spider 2001

このインパクトある自動車事故は、ドイツのアーティスト

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「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で・・

「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で・・

企画展「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で - 晩年の石彫に至る作品約90件、彫刻家の精髄に迫る
 20世紀を代表する芸術家で、彫刻、舞台芸術、家具、ランドスケープデザインなど様々な分野で巨大な足跡を残したイサム・ノグチ(1904~1988)。その芸術のエッセンスに迫る展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」が、2021年4月24日より東京都美術館で開催される。
イサム・ノグチ 発見の道
会期:2

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イサム・ノグチ賞とThe Noguchi Museum

イサム・ノグチ賞とThe Noguchi Museum

イサム・ノグチ賞は、革新性と優れた国際感覚、東西文化交流への貢献など、世界的な彫刻家イサム・ノグチ(Isamu Noguchi)の精神を受け継ぐ芸術家やデザイナーに贈られる。-The Noguchi Museum(2020年、現在については、9/23により、再開される、メンバー予約、ただ、ニューヨーク・・)
その授賞式は、ニューヨークのノグチ美術館(The Noguchi Museum)で行われる

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イサム・ノグチの苦難と成功:第三話 イサム・ノグチの逆境を成功へ

イサム・ノグチの苦難と成功:第三話 イサム・ノグチの逆境を成功へ

第三話 イサム・ノグチの逆境を成功へ
6)プロダクツデザインと庭園アート(ランド・アート)に関わる

戦後の日本で、禅の庭や伝統技術に触れたイサム・ノグチは、作品に東洋的な視点を盛り込んでいる。ニューヨークで、山口淑子(李香蘭/女優・政治家)と、1951年に結婚した。そして、鎌倉の北大路魯山人(1883-1959/画家・陶芸家・料理家等、幅広い作家)の敷地内にアトリエと住まいを構え、陶芸制作にも励

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イサム・ノグチの苦難と成功:第二話 イサム・ノグチの逆境と試練の道

イサム・ノグチの苦難と成功:第二話 イサム・ノグチの逆境と試練の道

第二話 イサム・ノグチの逆境と試練
4)日本の美の再認識

1927年、イサムはグッゲンハイム奨学金を得てパリへ留学する。彫刻の巨匠であるコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi, 1876- 1957/彫刻家-ミニマル・アート)のアシスタントをしながら抽象彫刻を学んだ。

その頃のイサムは、多くの恋愛を経験する・・・・・・       
その後、パリから、アメリカへ

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イサム・ノグチの苦難と成功:第一話 イサム・ノグチの孤独と苦難の連続

イサム・ノグチの苦難と成功:第一話 イサム・ノグチの孤独と苦難の連続

イサム・ノグチの苦難と成功 

第一話 イサム・ノグチの孤独と苦難の連続第二話 イサム・ノグチの逆境と試練の道
第三話 イサム・ノグチの逆境を成功へ

イサム・ノグチ(Isamu Noguchi/野口 勇、1904-1988)
彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家等の現代アートに大きな業績を残した日系アメリカ人。
ロサンゼルス(アメリカ合衆国)で、私生児として生まれ、幼少

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ヨゼフ・アルバースの色彩理論を観る

ヨゼフ・アルバースの色彩理論を観る

ヨゼフ・アルバース(ジョゼフ・アルバース/Josef Albers, 1888–1976):美術研究・教育者、画家。
そのヨゼフ・アルバースの作品の核は、色彩だ。
そして、著書「Interaction of Color」1963年は、デザイナーにとって、不可欠であり著名だ。

バウハウスでの理論構成された、その色彩の構成について言えば、まず、ヨハネス・イッテンの色彩論は、アート・デザインの基本だ。

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ヨゼフ・アルバースの色彩構成は現在形だ

ヨゼフ・アルバースの色彩構成は現在形だ

ヨゼフ・アルバース(ヨーゼフ・アルバース/Josef Albers, 1888–1976):美術研究・教育者、画家。
ドイツ(ボトロップ)出身で、後にアメリカに移住した美術家。ヨゼフ・アルバースの作品の核は、色彩だ。
略歴-Josef Albers
1888年、ドイツ(ボトロップ)出身で、後にアメリカに移住した美術家。
バウハウス(Bauhaus)に学び、卒業後は、バウハウスにて教鞭をとる。
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女性評論家ルーシー・リパードは、「アートの非物質化」を分析した

女性評論家ルーシー・リパードは、「アートの非物質化」を分析した

ルーシー・リパード(ルーシー・R・リパード/Lucy R. Lippard、1937- /US)
アメリカのライター、芸術批評家、活動家、キュレーター。リパードはコンセプチュアル・アート(Conceptual art/前衛芸術運動、また、日本語では、概念芸術) での「芸術の非物質化」を分析した、60年代後半の批評家の一人であり、フェミニズム・アート(アートでの女性解放思想)の支持者でもある。

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