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日記

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#本好きな人と繋がりたい

生ききっていこうよな

生ききっていこうよな

先週の日曜日、地元で古本市が開催された。その日の秋らしい綺麗な青空が、どこまでも遠くまで澄きとおっていたのを今でも思い出される。
「第一回うだつの上がる古本市」というイベントで、会場は職場から歩いて5分のところだったため、彼と一緒に行ってきた。なんでこんな日に限って出勤なのだろうと何度も思ったけれども、いけない距離じゃないだけマシだと思い、1時間というタイムリミットに追われながら本を見てきた。

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命を守ること、心の平衡を保つこと

命を守ること、心の平衡を保つこと

 
 彼が猫を拾った。子猫。しかも黒猫。
雨の降る寒い日に彼の職場にやってきて、小さく丸まっているところを保護したとのことだった。
 私はそれを聞いて呑気に喜び、彼の家にはすでに先住の雄の黒猫がいて、私の家にも同じく同性の黒猫がいるから、まーた黒猫か〜不思議な縁だあなんて言いながら、うきうきして帰った。
でも、対面した時、子猫はタオルに包まれぐっすり眠っていたのだけど、一目見て、何だか様子がおかし

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生きるから生まれてくる言葉

生きるから生まれてくる言葉

 久しぶりの2連休を楽しくすごくために金曜日の仕事は心を清く保って務めようとしたがだめだったのだけれど、それでもなんとか仕事を終わらせ、念願の休みを過ごすだけとなった喜びをどうにか抑えつつ、彼の運転で深夜から高速を走らせ、京都へ向かった。

 深夜から京都へ直接行ったわけではなく、淡路島のSAで車中泊をするために深夜から出発したのだった。子どもの頃から、家族で旅行に行くときは必ずと言っていいほど車

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感情だけが息をしていた

感情だけが息をしていた

 前回の日記が8月の頭ごろだったのを今更思い出し、スマホの日付を見たら今や8月が終わろうとしている。
 確かもう少し、頻度を上げて日記を書きたいなんて言っていたような気がするのだけれど、あの意志はなんだったのか。結局こんな感じになってて、相変わらずの自分勝手さだと思う。
 

 でも、日記を書けなかった理由は一応あって、一つは身近に思っていた人が亡くなったこと、もう一つは前回の日記に書いていた、「

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約束をするように手を繋ぐ

約束をするように手を繋ぐ

 久しぶりの日記になってしまうのだけれど、書いていない間は何してたの、と聞かれたら、短歌は上手くできないし原稿は捗らないしで困った困った、という感じだった。でも読書して気分を紛らわせたり、占いを受けたりもした。
 
 なんだかここ数週間はあっという間で、でもとても濃厚だった。いろんなことが一気に起こりすぎて、何が何だかわからなくなった。
 
 平和ってなんだろうとか、命ってなんだろうとか。全くもっ

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忘れてもいいけれど覚えておきたい

忘れてもいいけれど覚えておきたい

今日の日記は、覚書のようなものになってしまうかもしれないのだけれど、日記だから、どんなことを書いていてもいいように思えてきたので、素直に書いておくことにします。

 今日は山に行ってきた。登山目的ではなく、昨日で退職した職場の資料の一部がまだ残っていたので、それらを処分するためだった。
 
 山に上がっていく間、車体がずっと斜めになっているのに重みを感じつつ、ずんずん登っていく道中で見かけた桜は

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誕生日だったから許せた

誕生日だったから許せた

 日記を書こう書こうと思っていたのに、書こうと思う前にやりたいことが別にあって、書くのを忘れて、そのまま眠ってしまうを繰り返していたが、やっと今日書く。もはやここ数日のことはうろ覚えなので、覚えている昨日のことだけ。

 昨日はわたしの誕生日だった。家族や友人、Twitterのフォロワー達からたくさんお祝いの言葉やプレゼントをいただいた。ありがとうございました。毎年こうして誰かに祝ってもらえるのっ

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最後の最後で文字が小さくなった

最後の最後で文字が小さくなった

 今日、ついにナナロク社さん主催の『あたらしい歌集選考会』への応募が完了した。前回、短歌研究新人賞では、消印有効の意味を知らないで慌てていたのだけれど、今回はどうだ、23日が締め切りの消印有効だから、23日に郵便局へ行けば間に合うぞ、という精神的余裕があったため、それでも今回は早めに出すつもりでいたので、今日となった。いや、早くと言うても前日やないかい、というツッコミが聞こえてきますね。そうです。

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猫のためのドアマン

猫のためのドアマン

 寒いな、と思って目覚め、寒いな、と思いながら布団の中から出ずにいて、そろそろ起きねば、と思って布団から出たら、すでに青空が見えていた。でもまだそこまで遅いわけじゃないんだけどな…と思いつつも起きた。寒い。でも天気がいいのは嬉しいことだな、ということで窓を開けた。新鮮な空気が冷たいが気持ちよかった。

 朝は映画『フリー・ガイ』を観た。ええ、めっちゃ面白いじゃん!しかもここでまさかのキャップが出て

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風の子がドアを叩いて去ってゆく

風の子がドアを叩いて去ってゆく


 頂き物の白ワインを飲みながら日記を書く。友人曰く、白ワインに挑戦したものの、辛口を買ってしまった(辛口がどんなもんだか知らずに買ったらしい)ために一口飲んで無理だと察して諦めてしまったものらしい。安物だから気兼ねしないでくれて言われて、私は辛口のものが好きなのでありがたくいただいた。
安物とはいえピンからキリまであるけれど、安物の中では十分おいしい方に分類されると思う。どうおいしいかを言語化

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ささやかなものでも集まれば眩しい光になって

ささやかなものでも集まれば眩しい光になって

 訳もわからないくらいに眠い眠い、という衝動の波が先程まであったけれど、今日の朝やっとお迎えできた漫画『ベルリンうわの空』を読んでいたら知らぬ間に波は収まっていた。でも多分、またきちゃうなこれは…

 朝、書店の開店と同時に、取り置きしてもらっていた本を迎えに行ってきたので、朝からとても良い気分だった。柿内さんの『町でいちばんの素人』も、たまたまチラッと陳列棚を覗いたらあったので迷わず手に取った。

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食べたことのない琥珀糖のような

食べたことのない琥珀糖のような

 昨日は病院だった。予約時間内に行っているのに、呼ばれるのは必ず一時間後くらい。聴力検査を終え、一旦待たされてから呼ばれるのだけど、その間に『ブルースだってただの唄』を読む。
 アメリカの黒人女性からの聞き書きを収録しているものだけど、本当に自分の知らない世界が広がっている。第一章の『たたかいなんて、始まってもいない』というタイトルから引き込まれて、ぐいぐいと読み進めていた。
 生きていくのではな

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忘れないで、忘れていないこと

忘れないで、忘れていないこと

 ここ数日、友人に頼まれたとあるお手伝いをするために、自宅を離れて生活していた(車で15分もかからない隣町で過ごした)。一週間以上は帰らなかった。いや、でも、飼い猫が恋しくてたまらなくなりほぼ禁断症状が出たのでいてもたってもいられなくなり、着替えをとりに行く(という言い訳をつくり)ついでに会った。
 私が帰って来ると「おお、お前か」と言わんばかりの顔で寄ってきて、手や腕、体に擦り寄ってくれたのがた

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