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約束をするように手を繋ぐ

 久しぶりの日記になってしまうのだけれど、書いていない間は何してたの、と聞かれたら、短歌は上手くできないし原稿は捗らないしで困った困った、という感じだった。でも読書して気分を紛らわせたり、占いを受けたりもした。
 
 なんだかここ数週間はあっという間で、でもとても濃厚だった。いろんなことが一気に起こりすぎて、何が何だかわからなくなった。
 
 平和ってなんだろうとか、命ってなんだろうとか。全くもって意味がわからないぞ、日本もいよいよ、本当にダメなんじゃないかって考えたりもした。

 それとも日本が今まで守られすぎていただけで、今回のような事件は世界各国では普通に起こっている訳だから、ただそれが起きてしまったと捉えたらいいのか、でも捉えたくないし信じ難いことだった。

 守られるべき命とそうでない命の差があることにも改めて違和感を覚えたりもした。命ってこんなに簡単に奪われていいものだろうか。どこで何を間違ってしまったのだろう。どうして間違ったまま進んでいってしまっているのだろう?

 あまりにも無慈悲に、そして無作為に奪われ続けている命。刑務所に入りたいからそこら辺を歩いていた通学生徒を切り付けたり刺したりした人。
 特別恨むべきは彼ではないが、致し方ないから彼を殺すしかないと思って本当に撃った人。そんな理由で(たとえ彼らの人生がどん底で、苦しくて、誰かを恨まねば、世界を恨まねばならないような生き方をしていたとしても)人の命を奪うことへの躊躇いを捨てて突き進んで行ってしまう人たち。
 そして私たちは何も止められない人たちの一人にもなった。
 奪われた側の人生を、誰が守ってくれるだろう?奪われた命や傷つけられた体に、誰が謝って、誰が治して、誰が祈ってくれるだろう。いろんな人が悲しんだし苦しんだ。花を添える人もいた。憤りを訴える人もいた。さあ、じゃあ、被害者の心は?被害者遺族の心は?無作為に選ばれてしまった最悪の事態を受け入れるだけの余裕と、その後の人生の明るさを、今、どれだけ前向きに想像していけるだろう?
 
 何もかも想像しただけで苦しくてたまらなくて、だけど、毎日毎日その人たちのこと考えてあげられない私もいて、都合の良い人間として生きていることにもうんざりしながら、日々を過ごした。そうして、私は今、こうして普通に生きていることを感謝したり、申し訳なく思ったりしながらも、できることは、祈ったり、献花をしたり、このままじゃダメだと選挙に行ったり、そして、自分の人生を生き抜くことしかないのだと思う。生きるしかないのだ。諦めずに。

 なんとなくあるがままに生きるのもいいけれど、できれば自分の命を限界まで使い切るように生きようと思ったのも、そういったことがあったからで、また、友達の親戚が占い師だから、その人に占ってもらったのだけれど、それがとってもいい時間だった。報われていくから大丈夫だから、このまま突き進むしかない、という結論に至った。
 今までの苦しかった人生、全てに意味があったのだと思うと、今の私は新しい自分として生きていこうとしている真っ最中だということもわかって、安心したのだった。これでいいんだ。色々。その変化に気づいていることも含め、私は今、うまいことやっていこうと、してて、できているんだと思った。だからこそこれからもとにかく頑張ること。それに尽きる。あと、たくさん感謝すること。

 ここ数週間で関わった人たちからもらった刺激がすごかった、ということだけははっきりと心に刻まれている。
 とても文字では起こせないから、感覚的な話になってしまうのだけれど、家で一人で本を読んで、たくさんの創造の世界に想いを馳せるのももちろん楽しいけれど、生身の人間からしか得られない刺激とパワーは確実にあると思っているので、前向きにいろんな人と関わり、話し合って、たくさん新しい発見を吸収した日々だった。その割に原稿は白紙のままだったりしたのだけれど、それでも、満ち満ちた感覚だった。

 そうしてやっと気持ちが落ち着いたので日記を書こうと思ったのだった。遅いような気もする。これからはもう少しこまめに書きたいし、短歌もちょくちょく上げていきたい。

 また、今更ではあるけれど夏の選書をした。



 


 すごく意識したつもりはなかったんだけど、黄色と緑だ。向日葵みたいな。
 なんかこの夏はひたすら恩田陸を読みたい気持ちになっているので、とりあえず理瀬シリーズを選んだ。すでに『三月は深き紅の淵を』を読了しているので、次は『麦の海に沈む果実』に手をつけている。でもその合間に又吉直樹の『人間』の文庫本も読んでいて、なんと文庫本では1万4千字の加筆があるということで、これはもう読むしかないと思い、知ったその日に買ってきた。(むしろ知らなかったことがちょっと恥ずかしく思ったりもした)

 そして、恩田陸パレードのつもりだけれど、合間合間で他の本も割り込んでくるので、7月〜8月はたくさん読めるといいな。しかし創作の方も進めていかないとそろそろまずいっていうのと、仕事の方もすっごく楽しいので、全部を全力は疲れるから、きちんとスケジュール管理しながらこなしていきたい。

 ということで、今夜はもうちょっと頑張ります。短歌作るぞ。昨日あげた短歌にわざわざDMで感想をくれた方もいて、嬉しかったな。これからも精進します。ちゃんとレベルアップしたいな。


 ではまた。

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