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#精神疾患当事者
解離依存症 [後編]
起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。
寝自宅を終えたダイちゃんが、私の隣に身体を並べた。
温もりのある小ぶりなランプの電気を消して、今日は楽しかったね、なんて他愛のない会話を交えていた。
異変は、間もなくやって来た。
( 前編はこちらから )
天井を見上げていると、突然に頬を伝ったものは涙だった。
何色でもない、無色透明な自然反応によって出た涙。
「 あぁ
解離依存症 [前編]
起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。
モノトーンのツイード生地のミニスカート、黒のロングブーツに、パールで飾られたイヤリングとカチューシャを付けて向かった先は、彼・ダイちゃんの親友だという “松ちゃん” が出場する重量挙げの大会。
これまではハレンチばかりで、ロマンスを疎かにしてきた私は、パートナーの親友を紹介してもらうというシチュエーションが無いに等しかった。