夢は叶ったが思わぬ刺客がいた!
昔の話だが少しの間だけ
バーテンダーの見習いをしていた時があった
トム・クルーズの映画のカクテル
その中のトム・クルーズと
色とりどりのカクテル達に憧れて
自分でも作ってみたいと
思ったのがきっかけだった
求人情報誌で見つけ面接に行くと
何故かあっさり受かってしまった
そして次の日から働く事になった
初日にボスはカクテルの作り方とレシピを
まずは覚えないといけないと言ってきた
私はお酒が好きな方なので知っているのもあるが
普段から飲まないカクテルのは知らなかった
私は次の日に文房具屋に行った
そして数点の商品を買い物をした
単語帳の表側にはカクテルの名前を書き
裏側にはレシピを書いた
カクテルレシピ専用の単語帳を手書きで作り
時間があると見て
カクテルのレシピを覚える努力をした
小さいので電車などで見れて便利だった
それとバイブル6穴という
手帳のサイズのファイルも買ってきた
普通のノート風なリフィルともう1つアドレス帳用に使う
あいうえお順に見出しが付いているリフィルも買った
ノート風な紙にはカクテル名を書きその下にレシピを書いた
そしてアドレス用のリフィルを使いあいうえお順に並べた
要するに自作のカンペである
新しいカクテルの名前とレシピを知ると
バイブル6穴のファイルに書き足していった
カクテルのレシピ本を何冊か買い
その中にレシピを書き足した
お酒の瓶の裏に書いてあるレシピも
メモに書いて持って帰り書き足した
お客さんにレシピを教えて貰った時も
メモして帰り1つづつ書き足した
私のバイブル6穴のファイルは
どんどん紙の枚数が増えていった
しかし私には決定的な弱点があった
それはウイスキーが飲めない事だった
アルコールの度数の問題ではなかった
味や香りが無理だったのだ
ウイスキーが飲めないバーテンダーは
この先やっていけないと思い
私は正直に話をし辞める事にした
長年の夢ではあったがそんな場所に
落とし穴があるとは思わなかった
そして今現在は飲む専門である
ウイスキーはほぼ飲まないが
カクテルは好きで今でも飲んでいる
発達障害(自閉症スペクトラム・ASD)の
二次障害で双極性障害(躁鬱病)なので
今はお酒は飲んでいないが
バーに行くのはやめられない
ジュースやシロップを使って貰い
カクテル風なジュースを飲みに行っている
バーでボーとしながらレコードのジャズを聴いて
何も考えずに過ごす時間が好きだ
そして昔に一生懸命勉強した日々を
思いだしたりする
でも今でもウイスキーがほぼ飲めない
いつになったら克服できるのだろうか?