- 運営しているクリエイター
#音楽
美しき、百“希”夜行(夜天/女王蜂)
今、『先が見える人』と『先が見えない人』は、どちらの方が多いんだろう。
終わりが見えないなんちゃらウイルスに、もしかしたら明日起こるかもしれない震災に。
行きたい場所へ、行けない。
誰かに会いたいのに、会えない。
ピリピリした現実。
あっちを向いても、こっちを向いても、一寸先は闇。
自分のこともそうだけど、自分が好きな人達も。
たとえば、好きなミュージシャンのこと。
僕の大好きなバ
「君の願いはちゃんと叶うよ」(魔法の料理~君から君へ~/BUMP OF CHICKEN)
大きくなるんだ 伝えたいから
上手に話して 知って欲しいから
何て言えばいい 何もわからない
「頭おかしいんじゃないの?」
何て言えば、
「お前の心が弱いから、そうなるんだろ」
何て言えば、よかったんだ。
子どもは、友達を選べない。小学校に上がる前から、友達にはグループがあった。自分がどれにいるのか、時々変わったけど、ぼくはいつも一番下の人間だった。
他の子に嫌われていた自覚はある。た
。。。(Q/Light Dance/幽栖)
1.Q - 女王蜂(2017年)記憶から迫り上がるものがある。それも、記憶には違いない。けれど、化石になっていたもの。二度と思い出したくないもの。それがなくては、ぼくはぼくにはなれなかったけど。同時に、二度と経験したくないもの。その日の気分、そんなもので叱責されたこと。ぼくがぼくであるだけで、気味悪がられたこと。自分で自分をころそうとしたこと。全て、石になって頭の中を転げ落ちる。あのころ。あのころ
もっとみる夜を纏う、“寂しさ”と生きる――『小さな灯りと鉛筆で描いた線と』に寄せて
どこへも行けない“寂しさ”がある。それは、剥がそうとしても、振りほどこうとしても、付いて離れない。途方もない諦念と共に、肩の上にのしかかる。呼吸もままならない。“寂しさ”は、別の“寂しさ”を吸い込んで、さらに重くなる。どうしようもない。
膨れた“寂しさ”は、暗闇だ。目が慣れることはない。自分の姿もろくに見えない。恐れを遠ざけるには、目を閉じること。なにも見えない。なにも聞こえない。“寂しさ”は、
6月9日、スタートダッシュ(ヴァリアス・アーティスト)
ロックが好きなのに、ロックがわからないぼくによる、「ロックンロール #とは 」
始まり、始まり。
1.ROCKSTEADY - ストレイテナーたとえば、ロックは道標。
進むべきか。
留まるべきか。
そんなとき。
Q.ぼくは、どちらを選べばいいんだろう。
A.選べないなら、どちらも選べばいいだろう。
たとえ、道を歪めそうになっても。
そっと、前へ向き直してくれる。
2.Pizza
雨の上に居たいボクのプレイリスト(ヴァリアス・アーティスト)
雨が好き。
でも、嫌い。
眺める分は、いいんだけど。
雨は低気圧なので。
低気圧は、ぼくをいじめてくるので。
折衷案。
見下ろすくらいが、丁度いい。
雨の上から。
1.In Darlington - Doctrine Doctrineぱちぱち、ぱちぱち。
雨音かもしれない。
拍手かもしれない。
祝福されているのか。
煙たがられているのか。
ぼくは、何もわからないので。
生きを擦って、(猿上がりシティーポップ/秋山 黄色)
辛うじて息を吸って吐いている
青酸なんとかだったら終わりって
笑えるね
「息を吸って」と変換しようとしたら、「生きを擦って」とまったく使ったことのないことばになった。
「擦り減りながら生きている」ってこと? PCにまで、そんなことを言われるようになったのか。
「笑えないな」と思いながら、笑っている。
好きが高じて 儚さって知っている
檻の中
俺によく似た奴が笑う
一生なんて言えるほど生き
想い続けた10年に、(twilight 10th Anniversary Deluxe Edition/haruka nakamura)
twilight
①(日の出前・日没後の)薄明かり;夕方,たそがれどき;微光
③ぼんやりした意識状態
――ジーニアス英和辞典 第4版より引用
何がきっかけだったんだろう。haruka nakamuraを、そして『twilight』を知ったのは。
ただ、Amazonで収録曲を試聴した瞬間、すっかり虜になってしまったことは覚えている。自分が知らなかった音楽、知らなかった世界……。
2010年発
本を読むなら、こんな風に(music for fuzkue/nensow)
“ソレ”は、鼓動から始まる。
本当のところはわからないけど、たぶんそうだと思う。
本を開くとき、
本を聞くとき、
そのとき、何かが生まれるのは、たしかだから。
“ソレ”は、『music for fuzkue』。
『本を読む音』。
*
本を読むときは、沈黙の中で。
そんな人も、いるかもしれないけど。
ぼくは、できれば音の中にいたい。
音の中にいる方が、安心できるから。
で
.CALL.あの日の記憶(『.CALLC.』&『.CALLV.』/古川本舗)
2015年9月20日。
東京は新宿FACE。
公演「.CALL.」
ぼくは、その場にいた。
そして、同年12月4日。
ラストライブ「.RESPONSE.」
ぼくは、見届けることができなかったけど。
古川本舗、活動終了。
彼の旅は、終わりを告げた。
語る言葉一つ持たず、君がもし今も、
僕や、僕らの事を忘れてしまおうとしていても。
――『バンドワゴン』より引用
あれから、早5年。
Happy Birthday,Avu Maria(HBD/女王蜂)
Q.本日、12月25日は何の日ですか?
A.クリスマス。すなわち、イエス・キリストの誕生日です。
Q.不正解です。
実際のところ、正確な日付は不明らしい。そして、クリスマスはそもそもキリストの生誕を祝福する日であって、イコール誕生日ではないらしい。
(まあ、日本人でいちいちそんなこと気にしている人は、あまりいないだろう。たぶん。)
何が言いたいかといえば、12月25日はロックバンド・女王
それは、誰にも等しく(Merry Christmas/BUMP OF CHICKEN)
クリスマスには、特別なことがしたくなる。
一人で暮らしていたときは、特にそうだった。
神さまは信じていないから、手を合わせることもないのだけど。(そもそも、イエス・キリストには合掌しないものなんだろうか。)
でも。
ケンタッキーのバーレルが入っているだろう紙袋を抱えている人。
腕からぶら下げたビニール袋から、ラッピングされたプレゼントがのぞいている人。
そんな、通りすがりの人達を見かけ
痛くて、青くて、痛い(拝啓。皆さま/plenty)
久しぶりにplentyを聴いている。
バンドが解散して3年(2017年)、ボーカルの江沼郁弥がソロ活動を始めて2年が経った(2018年)。
そして、1st Album『拝啓。皆さま』がリリースされてからは、10年以上(2009年)。
彼らの存在を知ったとき、ぼくは高校生だった。当時、熱心に購読していた『ROCKIN'ON JAPAN』で、まだ無名だった彼らは、異例と言える扱いで取り上げられて