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目目、耳耳

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感想文。
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#絵本

美しき、百“希”夜行(夜天/女王蜂)

今、『先が見える人』と『先が見えない人』は、どちらの方が多いんだろう。

終わりが見えないなんちゃらウイルスに、もしかしたら明日起こるかもしれない震災に。

行きたい場所へ、行けない。

誰かに会いたいのに、会えない。

ピリピリした現実。

あっちを向いても、こっちを向いても、一寸先は闇。

自分のこともそうだけど、自分が好きな人達も。

たとえば、好きなミュージシャンのこと。

僕の大好きなバ

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「海」へ「想」う。(私の船長さん/M.B.ゴフスタイン)

彼はきっと自分の運のよさに
びっくりすることだろう!

――本文より引用

幼いころ、本棚にある本やぬいぐるみに、タオルをかけてから眠っていた時期がある。彼らが、寒がるんじゃないかと思って。

それは、子どもによくあるアニミズム(だったっけ)かもしれないけど。ずっと目を開けて、ずっと座りっぱなしの彼らが、ぼくが眠っている間は、同じように眠っているんじゃないかと。今でも、そんな気になるときがある。

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どもるぼくと、時々どもる川(ぼくは川のように話す/ジョーダン・スコット,シドニー・スミス)

どもるぼくと、時々どもる川(ぼくは川のように話す/ジョーダン・スコット,シドニー・スミス)

朝、目をさますと、
口のなかにはもう、
そんなやっかいな音が
つまっている。

――本文より引用

「その話し方って、わざと?」

と、言われたことがある。

「なんだか、甘えた感じの話し方ですね」

とも、言われたことがある。

自覚はない。ぼくは、ただ普通に話しているだけだ。それなのに、言いがかりをつける人がいる。しかも、一人や二人じゃなくて。

ぼくは、親しい人であればあるほど、滑舌がゆるく

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これが、ぼくの原風景(すばらしい季節/ターシャ・テューダー)

これが、ぼくの原風景(すばらしい季節/ターシャ・テューダー)

冬から春へ 夏から秋へ 季節が変わっていくとき
サリーは じぶんのからだを ぜんぶつかって
それを たしかめます

ぼくは、閉鎖的な部落で生まれた。小学校高学年になるまで、一人で部落を出ちゃいけなかったし、ぼくの実家は、周辺の家の本家(?)で、その子どもであるぼくを疎む子もいた。実家は実家で、長女のぼくは理不尽なことでも我慢しなきゃいけないことが多かった。「肩身が狭い」ということばを知らなくても、

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子どものぼくに宛てた手紙(ともだちは海のにおい/工藤 直子、長 新太)

(いちばん……手をにぎって……もらいたい……ひとって……いちばんすきな……ひと……の……こと……なんだな)

――p64より引用

子どものぼくへ。

保育園でも、小学校でも、中学校でも、ずっと君は、寂しい思いをしているね。ものごころが付いたときから、友だちと仲よくなりたいのに、失敗ばかりだったね。

お父さんにもお母さんにも、褒められることもあるけど、なにか賞をもらったときだけだったね。大声で叱

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I am(,was)sad.(悲しい本/マイケル・ローゼン)

いろいろなことが、前と同じではなくなったせいで
私の心のどこかに、悲しみがすみついてしまったということなのだ。

――本文より引用

明日。

明日だ。

3月11日14時46分。

『もう』10年なのか、『まだ』10年なのか。

あの日、自分は東日本にいなかった。気付いたときには、世界は一変していた。翌日の新聞の番組表がまっ白だったことが、事の重大さを訴えていた。

関東には兄がいた。「ここで死

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「ふうふう」なのか「ふーっふーっ」なのか、ソレが問題だ(スイーツオノマトペ/福田 里香、長崎 訓子)

「ふうふう」なのか「ふーっふーっ」なのか、ソレが問題だ(スイーツオノマトペ/福田 里香、長崎 訓子)

ぼくは、「ふうふう」。

パートナーは、「ふーっふーっ」。

おわかりいただけただろうか。

パートナーは、猫舌なのだ。

オノマトペはそれだけで、時々かわいらしいことをネタバレするものである。

ちなみに、本人は「猫舌ではありません」と否定しております。

けれど、必死の「ふーっふーっ」を目撃しているから、説得力ないよ。

そしてぼくは今、2人分のお茶を淹れている。

ティーバッグを使った簡単な

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ぼくらは等しく、檻の中にいる(この庭に 黒いミンクの話/梨木香歩)

ぼくじゃない、誰かの記憶。

白、赤、黒。

白は雪。

赤は血。

そして黒は、



今年は、豪雪になるらしい。

雪は嫌いじゃない。

降雪も嫌いじゃない。

ぼくが嫌いなのは、積雪なの。

異常な積雪は、檻だ。

静謐な檻。

どこへも行けない。

そんなときに限って、

どこかに行きたい。

けれど、それは危ないので。

昼なのか夜なのかわからない、暗い空を見上げるしかない。

他にす

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君は、恐怖を知ってるかい?(ウエスト・ウイング/エドワード・ゴーリー)

こんばんは。

ええ、こちらが×××です。

私は、ただの案内人です。

ただし、ご案内できるのは入り口までですが。

さて。

あなたの目の前に、階段があります。

階段は、2階へ通じるものと、地下へ通じるものがあります。

あなたは、どちらを選びますか?

……そうですか。

それでは、お気を付けて。

ちなみに、どちらも安全性は保証されません。

あしからず。

……。
……。
……。

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Hello,my dear.(Love/ジャン・ベルト・ヴァンニ)

むかしむかし あるところに… …女の子が いました。

――本文より引用

むかしむかし、僕はひとりぼっちだった。

「変わっている」
「何を考えているのか、わからない」

子どものころから、そんなことを口々にいわれていたのを覚えている。

どこが、変わっているの?
「何を考えているのか、わからない」って、誰でもそうじゃないの?

でも、いえなかった。。それを口にしたら、もっとひとりぼっちになるこ

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ぼくらは たいせつな――とってもたいせつな つみきのいえに すんでいます。これから さきも ずっと。(つみきのいえ/監督:加藤久仁生)

僕には、パートナーがいます。

大切な、大切なパートナー。

僕らは、最近、結婚もしました。

僕はこれから、パートナーと一緒に、年を重ねていくのです。



『つみきのいえ』を最初にプレゼントしたのは、僕の方だった。

パートナーには、どうしても精神的にまいってしまう時期があった。それが、8月がもうすぐ終わるころ、もしくは、9月がそろそろ始まるころだった。

まだ一緒に暮らしていなかったことも

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僕は、僕の/君の代弁者になりたいのです。(作家/M.B.ゴフスタイン)

作家は
ソファに座って
考えをあたためている、

――M.B.ゴフスタイン『作家』より

僕は、文章を書くのが好き。
大好き。

それだけなら、自分の中だけで完結させればいいんだろうけど、それをしないのは――たくさんの人に読んでもらおうとしているのは、きっと「それだけ」じゃないからだ。

誰かに、自分を認めてもらいたい?
それは、そう。

誰かに、誰かを認めてもらいたい?
それも、そう。

僕は、

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