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本の感想とか

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読んだ本の感想など。 基本的にブログに書いたことを転載しているだけなので、気に入ったらブログもみてください。
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2020年4月の記事一覧

『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』(佐々木康裕・著)のレビュー

『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』(佐々木康裕・著)のレビュー

コロナウイルスが世界中で猛威を奮っている影響で外出する人が減り、経済が停滞している昨今ですが、尋常ではない影響を受けているのはリテール(小売)です。

もちろん、悪影響は時間差でほかの業種にも及ぶことが予想されますが、いかんせん、小売というのは店舗にお客さんがたくさん来てくれないと成り立たないメカニズムですから、仕方がない側面もあります。

そして、このコロナの一件は「リテール・アポカリプス(小売

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『ニルヤの島』(柴田勝家・著)のレビュー

『ニルヤの島』(柴田勝家・著)のレビュー

私は基本的に「小説家はあまり顔を公に出さないほうがいい」と考えています。

いえ厳密に言うと、
「小説家には顔を出さないほうがいい人と、顔を出してもいい人がいる」
といったほうが正しいかもしれません。

たとえば筒井康隆とか京極夏彦とか村上春樹とかは顔を出しても良いタイプだと思います。別にイケメンだからというわけではなくて、「顔と作品がなんとなくマッチしている」からです。

うさんくさい作品を書い

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『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』(山下泰平・著)のレビュー

『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』(山下泰平・著)のレビュー

最近はブログから書籍化するケースが増えてきましたね。

ブログの記事が元になった書籍をまたブログで紹介するというのは、ちょっと変な感じがします。

だったら元ブログを紹介したほうが話が早いんじゃないかな、とか。

今回紹介する本も、元はと言えばバズったブログ記事が発端となったものです。

元記事はこちらです。

cocolog-nifty.hatenablog.com

本書で紹介されているのは、

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『PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』(ローレンス・レビー著)のレビュー

『PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』(ローレンス・レビー著)のレビュー

ピクサーはいまではディズニーが買収しています。

しかし、もとはといえば、いまでは伝説的経営者として歴史上の人物になってしまったスティーブ・ジョブズが買収して名付け、独立させた会社であるということを知らない人が意外といるみたいです。

当時のジョブズはアップルから追い出されたところで、NeXTという会社を立ち上げていました。それと同時並行でやっていたのがピクサーの経営だったわけです。

とはいえも

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