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もう一度読み返したい素敵な文章

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これからの日々の中で、ふとした時に読み返したい素敵な文章に出逢ったとき、追加させていただきます。
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2018年10月の記事一覧

吉玉サキと本名の私

吉玉サキと本名の私

先日、仕事の関係である場所に行き、数人の方と名刺交換をさせていただいた。

名刺を渡すときは当然、「はじめまして、吉玉です」と言う。

家に帰ってきて、「そういえば私、吉玉を名乗ることにまったく違和感がなくなってるな」と気づいた。

6月、はじめて編集者さんとビデオチャットで打ち合わせをしたときは、「吉玉さん」と呼びかけられるたびにいちいち「えっ、私ですか?」と思った(言わないけど)。

それから

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友達は、いつまでも友達じゃなくてもいい

友達は、いつまでも友達じゃなくてもいい

社会人になる前の1ヶ月間、

『会おう会おうと言って結局会っていない人に会いに行くプロジェクト』

をやっていたことがある。

誕生日や正月の度に、『また会おうね』と最後に定型文のようにくっつけるアレを嘘っぱちで終わらせたくなかったのだ。

そのときには本当にたくさんの人に会った。小学校のときのクラスメイトや、遠い場所に住んでいる友達、一度だけ同じクラスになって仲良くなった友達。

ひとりひとりに

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なぜ人は「幸せ」や「夢」を避けようとしてしまうのか

なぜ人は「幸せ」や「夢」を避けようとしてしまうのか

人は皆『幸せになりたい』『夢を叶えたい』というけれど、よくよく観察してみると自ら不幸になりにいったり、夢が叶わないように遠回りする道を選んでいることが少なくない。

特に顕著なのが、目の前の時間をわかりやすいタスクで埋めてしまう行動ではないかと思う。

5年後、10年後を考えたら空いた時間にやるべきこと、考えるべきことがたくさんあるはずなのに、つい目の前のわかりやすいことに飛びついてしまう。

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”信じる”技術

”信じる”技術

「信じるのが大切なのはわかっていますが、それだけじゃ子どもは変わらないと思うんです」
その言葉を投げかけた女性を見ていたら、ふと母のことを思い出した。

僕の母はとにかく心配性だ。
何をするのにも口を出し、手を出し、危険から守ろうとしてくれていた。
遺伝なのか、そんな母に育てられたからなのか、たまたまなのか。3歳の娘の子育てをしている僕も、同じように心配性なところがある。

「これハサミでチョキチ

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未来を見てすすむ人、過去を見てすすむ人

未来を見てすすむ人、過去を見てすすむ人

最近、人には未来を見ながらすすむ人と、過去を見ながらすすむ人がいるのではないかと思っている。

未来を見ながらすすむ人は、自分の将来やこれから起こることを楽しみにしたり、目標をきめたり、ああなりたいと憧れをもったりして、それを原動力に前に進むことができる。

過去を見ながらすすむ人は、自分の今までしてきたことを積み上げて、そこから材料をあつめてこれからすることを決めて前に進むことができる。

「夢

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誰から頼まれたわけでもないもの。

誰から頼まれたわけでもないもの。

毎日書くことはつらくないのか。

note の週日更新をはじめて3年と10か月。何度か訊かれたことがあり、何度も自分に問いかけたことのある話だ。つらいなあ、と思うこともあるはずだけど、へっちゃらだよ、と思っている時間のほうが多い気がする。

へっちゃらの理由を考えてみると、ひとつにこれは原稿料をいただくタイプの「仕事」ではない、という点が非常におおきい。いちおうは「もの書き」を職業としている人間な

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10月悩み相談回答③大切な人を傷つけてしまった

アシモさんより

しいたけさん、こんにちは。 自分の中途半端な責任感で、大事な人を傷付けてしまいました。 一年数ヶ月付き合っていた彼から、プロポーズを受けた翌日に別れました。 原因は、私の浮気でした。とてもとても、大事にしてくれた人で、私が私のままでいい、と言い続け、そうできるよう仕向けてくれた人でした。家族のような愛情を感じていた彼と、将来を思い描いていましたが、異性としてみることができず、結婚

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嫉妬を分解する方法

嫉妬を分解する方法

「嫉妬」と「羨望」は私の中ではちょっと違う。

他人に対して「いいなぁ」と羨ましく思う気持ちは、羨望。

「いいなぁ」の後ろに「くそ、ムカつく!」「それに比べて私は……」などがくっつくと、嫉妬だ。

感覚的な話になるけど、うじうじ・モヤモヤ・イライラなどの不快な気分になれば嫉妬。ならなければ羨望だと思う。

つまり、羨望はそれ単品であればネガティブなものではない。オプションで「相手への憎しみ」や「

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書くという行為について

書くという行為について

言葉に力なんて宿ってない。期待もしていない。

迷いがなかったことは、一度もない。

高校生の時、小論文の授業で自分の過去を振り返ることがあった。今まで世間についてきた嘘がバレていくようで嫌だった。つらいし、痛いし、みっともない。文章を書くとはそういうことだ。

じゃあ、なぜ私は書くのだろう?

少し前まで「誰かのために」とか「救いになれば」と思っていた。

文字に力なんてないと思いながら

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理想と純白な私

理想と純白な私

やりたいことがわからなくなった。というよりは、手段がわからなくなった。自分らしく生きる人を増やしたいとか、未来をもっとカラフルにしたいとかは変わっていない。けど、なにかが変わった。

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普通のnoteユーザーが1冊の本を出すまで

普通のnoteユーザーが1冊の本を出すまで

こんにちは。ワークショップデザイナーの臼井隆志です。スマート新書『意外と知らない赤ちゃんのきもち』が発売されてから1ヶ月がたったところで、この本が生まれた経緯を書こうと思います。

この本が出てまだ日は浅いですが、各方面からさまざまな感想をいただいております。

「育児書にはない内容が、専門書にはない軽さで書かれている」

「30分で読めて育児真っ最中のママにも嬉しい」

「男性も興味持ちやすい!

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