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東京タワー、届くことのない手紙、告白
東京には、少し前までいちばん高かった電波塔があります。
タワーマンションの最上階に住みたい、と言っていましたね。きみの欲しい夜景には、その赤い鉄塔も、かならず必要なんだと思います。
東京ではお元気にされていますか。
夢、希望とか、きみが小さいころテレビからもらった概念は、まだだいじにしまっていますか。
君が報われないことをしていること。きみがきっと希望を見失うこと。
そんなことは分かりきっ
1月11日、外に出なくてはならない
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成人式に出席し、地元の中学の同窓会に乱入、それなりに楽しい夜を過ごした。
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爆発的な鬱感情と共に目覚めた。ベッドから動けず、その日は一日何もできなかった。窓から差す夕日に『今日を無駄にしてごめんなさいと言え』と強く責められている気持ちになった。学校に行かず、曲も書けず、縋るようにネットゲームをやっていた14歳の頃を思い出した。寝る前、母親が作ってくれた晩飯をすべて吐いた。
【凝視マル秘情報】
飲んでいたら終電を逃し、家までついてきて俺のベッドで寝ようとし始めた女の子に、「君マジか?マジのやつか?マジでここで寝ようとしてるのか?」(原文ママ)と聞いたら「うん」と言われ、寝るのに邪魔だったので部屋から追い出したことがあります。
さらば、すべてのソーシャルメディア
※編集後記
はじめに、全ての読者に謝っておきたい。ひどく恥ずかしいことに、この記事はあまりにもミニマリズム的な、丁寧な暮らし的な、普段の僕ならばもう完全に嘲笑の対象としていた類のものになってしまった感がある。丁寧な暮らし教の信者達以外には相当不快な思いをさせてしまう可能性があるので、即座にブラウザバックして頂くことを推奨する。
以下、記事本編。
SNS文人主義
現代を生きる人間は、利用してい
存在しない記憶 第二章
第二章 春
三回落ち続けた大学にやっと受かった。嬉しい、という気持ちにはなれなかった。ストレスと闘って必死に勉強し続けた一、二浪目の頃と、もう殆ど諦めて遊んでいた三浪目の一年を比べてなぜあの時は落ちて今回は受かったのだろう、と不思議に思った。
誰もいない昼間、リビングで補欠合格を報せた受話器を元に戻せないままぼんやりと立っている。台所の蛇口からポツ、ポツ、と一定のリズムで金属に滴る水滴の音が脳