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【PENTAX MX】フィルムカメラに失敗し続けている【丁寧な暮らしアリ】

PENTAX MXというカメラ

この前ひょんなことからPENTAX MXというカメラを入手したのだが、薄くて小さくて、そんでもってデザインがかなり良い。

PENTAX MX 1976年発売

フィルムカメラに慣れるためにも早速どこに行くにもこれを持ち歩くという生活を2週間ほど続けてみた結果、フィルムカメラの不便さを散々味わうハメになってしまったので、この2週間で得た知見を記事にしてまとめておく。

フィルムカメラのメリット

1. かっこいい

なんといってもかっこいい。デザインが良い。でもこれはこのMXだけに言えることであって、他のカメラは普通にデザインの良くないものも多いと思う。

2. 使う過程で、写真に必要な知識をなんとなくフワっと知れる

露出、ISO感度、シャッタースピードなんかはぜんぶマニュアルで操作しなければいけないので、それらの設定値と、写真の仕上がりの関係が掴みやすい。写真の勉強になるというのは結構大きいメリットかなと思う。強化ギプスみたいな感じ。

3. チェキ派と差別化でき、イキれる

同じフィルムカメラで、しかも簡単。そんでもって撮れた写真がなんかエモい、という理由で今大流行しているのが、FUJIFILMのInstaxシリーズ、通称チェキ。

チェキを買う層の心理は概ね以下の通りである。

  1. レトロ感のあるものが欲しい

  2. 簡単にエモい写真が撮りたい

  3. そんでそれをインスタにupしてセンスある人と思われたい

チェキユーザーを筆頭とする、インスタントエモ飽食の連中を一撃で屠ることが出来るひとことが、

「本物。」

これである。つまりお前らが味わっているのは所詮インスタントな、作られた、いわばフェイクのレトロなのだよ、というひとこと。

イッパツ。

一撃KOである。

もちろん、チェキがフェイクで他はリアル、などというのは根本的に間違っている詭弁なのだが、チェキで撮った写真をインスタにupしてしまうような程度の人間には十分攻撃力がある。

4. 丁寧な暮らし感

なんといってもコレである。
日常で出会った美しい瞬間を、じっくりと時間をかけて切り取る。
丁寧な暮らし感がすごい。どれくらい丁寧かというと、5本指の靴下くらい丁寧だ。あまりにも丁寧なので、僕はフィルムカメラを持ち歩くときは必ず、ビッグマックやコンビニ弁当の写真を撮ることでバランスを取っている。丁寧の過剰摂取は体に悪いという論文もあるそうなので、その点については気を付けなければならない。

フィルムカメラのデメリット

1. フィルムが入手しづらいし値段も高い

フィルムは現在、その多くが生産終了しているので結構入手がめんどくさい。店頭に行ってもおひとり様一個まで、という制限がついていたりする。あと、amazonで普通に買おうとすると36枚の写真を撮れるフィルムが3本で5000円とかする。高い。

2. 現像がめんどくさい

撮った写真はいちいちカメラ屋に行って現像しなくてはならないので、これがかなりめんどくさい。いちいちお金もかかるし。

そういえばこの前、顔の良い女に「フィルムカメラは現像がめんどくさい」という話をしたら、

「私撮ればいいじゃん、かわいいから現像したくなるよ」

と言われ、ここまで自分に絶対的な自信を持って生きている人間が居るのか、と衝撃を受けた。死角から電車が衝突してきたレベルのショックだった。

3. 現像が恥ずかしい

超初心者の、うまく写ってるかどうかもわからんネガフィルムを、写真屋のおっちゃんに見られるのはかなり恥ずかしい。人によると思うが、これは僕にとっては結構大きな問題だった。

結論

チェキすげえ。


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