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書評以前~10月まとめ~

書評以前とは

本屋を徘徊して、読みたくなった本を紹介していきます。買った本は含めてないので、全部まだ読んでません。だから「書評以前」です。今回は10月中に見つけた本たちのまとめです。

1冊目「オリガ・モリソヴナの反語法」 米原万理

島田雅彦の描く政治モノの質感が好きだったので、東欧諸国を舞台としたこの本が気になった。外語大出身というだけでなぜか期待してしまうのは、僕が単に島田雅彦のファンだから、というだけだろう。

2冊目「初心者のための『文学』」大塚英志  

批評家が書いた、主に戦後文学を扱った本。文芸批評家は、本を具体的にどう読んでいるのだろうと気になったのでメモしておいた。

3冊目「アウトサイダー」コリン・ウィルソン

名前が気になってその場でググってみたら、かなり有名なものらしい。紹介文には「知的スリラー」との言葉もあり、強烈な読書体験が出来そうである。この本をジャンル分けするのはかなり難しいだろう。情報量の多いエッセイといったところか。

4冊目「スティル・ライフ」池澤夏樹

ジャンルとしては青春小説らしい。池澤夏樹はこれで芥川賞を獲った。

5冊目 「グレート・ギャツビー」スコット・フィッツジェラルド(村上春樹訳)

グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)は、アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドによる1925年4月10日出版の小説である。フィッツジェラルドの代表作であると同時に、現在ではアメリカ文学を代表する作品の一つであると評価されており[注釈 1]、モダン・ライブラリーが発表した英語で書かれた20世紀最高の小説では2位にランクされている。

wikipediaより引用

「街とその不確かな壁」発売記念の村上春樹コーナーに並んでいた。恥ずかしながら僕は中学の国語の授業で「踊る小人」を読んだ以外はハルキの小説を読んだことが無い。多くの翻訳者がこれを訳しているそうだが、できればハルキ版で、世界的名著とハルキの文章を一石二鳥したいと考えている。

6冊目「愛という病」中村うさぎ

現代社会における、愛にまつわる鋭い考察集。実際に存在する人物や事象を例示しながらハードな考察を進めるという構成が気にいった。

7冊目「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ

大江健三郎と川端康成、ガルシアマルケス以外のノーベル文学賞受賞者の作品はあまり読んだことがない。気がする。カズオ・イシグロあたりからdigりたい。

8冊目「パンとサーカス」島田雅彦

島田雅彦のファンを自称するならば新刊ぐらいは発売日に買え、と怒られそうだが、僕にとってはこの分厚さの本を一冊通して読もうと決意するにはなかなかのエネルギーが必要。

9冊目「プロジェクト・ヘイルメアリー」アンディ・ウィアー 

最近出たSFの中では、次に紹介する三体と並ぶようなスマッシュヒットらしい。

10冊目「三体」劉慈欣

劉慈欣は「老神介護」だけ読んだ。肝心の(?)三体はまだ読めてないので、早く読まなくてはという焦りだけが溜まっていく。

11冊目「老人ホームで死ぬほどモテたい」上阪あゆ美

今となっては現代短歌界で結構有名な歌人の歌集。

12冊目「現代短歌のニューウェーブとは何か? (短歌ムック「ねむらない樹」別冊)」書肆侃侃房編集部

普段僕が触れている現代短歌は「ニューウェーブ」と呼ばれている潮流の文脈の中にあるそうで、それって結局なんなの、って思ったので。

以上。



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