マガジンのカバー画像

内面の想いやうつだった日々のこと

28
産後うつに苦しんだことと、そこから学んだこと。 そして日々の時間の中で感じる気持ちを掬い取って、言葉にしたいと思い書きました。
運営しているクリエイター

#noteでよかったこと

もう一度、信じることを闘ってみる

もう一度、信じることを闘ってみる

夏休みの不在から、自分が住む場所に戻って来て感じたことがありました。

“わたしはこの場所で、護られていたんだ”

という事です。

ずっともう長い長い間、ここに居ることが不満でした。

夫だったDと普通に暮らしていた時も、賑やかな家庭を築いてるその心の片隅ではいつも不満が居座っていました。

例えていうならそれは、
「旅の途中のあまり気に入らない中継地に居る様な感じ」

でもそこは中継地などでは

もっとみる
「意味のある偶然」のこと。

「意味のある偶然」のこと。

先週の日曜日、ある教会でマンドリンとクラッシックギターとコントラバスのアンサンブルが催され、そこで友人がギターを弾く姿を、初めて間近で見ることが出来ました。

いつも遠慮気味で線の細い友人の、ギターを抱くその背筋が伸びた姿は凛として、とても美しく静かな気迫を感じました。
こうやって音楽に向き合い弾き続けて来たのだと、ギターを包むように前傾し真っ直ぐに伸びた背中を見ながら、彼女の音を最前列で聴いてい

もっとみる
日本に帰ってきて。

日本に帰ってきて。

祖国にいてヨーロッパのことを想ってみる。

noteには海外在住の方が多い。
日本に里帰り中の今、初めての方の記事を読んでいて、パリのことが取り止めもなく浮かんできた。

私は、父が修行でパリにいた時に母のお腹に宿った。妊娠中期に日本に戻って出産したので、生まれたのは日本だけどこの世に発生し、有るか無きかの姿になったのはパリだ。

だから心の中で自分は「メイド・イン・パリ」だと思っている。

19

もっとみる
うつが治ったときの話:後編❷

うつが治ったときの話:後編❷

末っ子を産んで三ヶ月後に全く予想していなかった子宮摘出術を受けた。

開腹手術も4回目だから、術後に自分がどんな状態になるのかあらかた分かったつもりでいた。
まず痛みと麻酔後からくる体のしんどさ。
過去にはそれに加えて頭痛や腰の痛みに苦しんだ時もあった。

しかし今回は、体が重くベッドに沈んでいくような感覚とやたら体中に管がついていて、3回の帝王切開後の状態とは大きく異なっていた。
健康体で出産の

もっとみる