みきとも

アフリカでナースをしたり、40歳を過ぎて助産師資格を取得したり、産後うつが長引いたり、…

みきとも

アフリカでナースをしたり、40歳を過ぎて助産師資格を取得したり、産後うつが長引いたり、伴侶との別れがあったり“波乱が王道”の人生です。                  子供三人 猫三匹と🇩🇪在住/写真は自前🌱 いっそ 心に雨をふらせるような 記憶も許しあえたなら🫧

マガジン

  • アートに恋して

    出逢った芸術のこと、そして自然は大きなアート。 気になったことは調べて深めてみると知らなかった事がいっぱい。読みながら一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです。

  • 内面の想いやうつだった日々のこと

    産後うつに苦しんだことと、そこから学んだこと。 そして日々の時間の中で感じる気持ちを掬い取って、言葉にしたいと思い書きました。

  • 人間関係

    夫婦関係や親子関係などの様々な関係について、言葉を探して綴りました。 書くことが難しいことも、文字にすることで初めて見えてくるものがあります。 ひとはそれぞれ生きる場所も違って、人生模様は様々です。 けれども共通した“想い”というものもあって、他者の物語から慰めを見出し、分かち合える何かがあるのではと思います。 「いつか誰かの胸に届きますように」という願いを込めて。

  • 創作

    エッセイとは別の形で物語を紡いでみたい。 小さな創作の場です。

  • ナースだったあの頃のこと

    看護師時代のこと。 さまざまな人生との出逢いと別れ。 忘れ難い出来事や面影について書いてみたいと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

麦秋によせて〜この頃のこと。

中学の頃、通っていた家庭教師の先生の家があった。 そこのお嬢さん達は超絶優秀なことで有名で、お家の本棚には高尚な漫画がたくさん並んでいた。 わたしの“知”の部分の漫画家さんのリストは、およそこの本棚によるもので、その中には萩尾望都の漫画もあった。当時のわたしには難しい内容だったけれど物語は異国への憧れを抱かせてくれた。 もう話はすっかり忘れてしまったのだが、一枚の作画とある言葉だけは今でもよく憶えている。 少年が収穫前の麦畑に佇んでいて、そこに書かれた『麦秋』という言葉が内

    • 未だ日本は遠く

      あぁ..もうすぐ夏至だなと思っていた日から早くもまた時が過ぎて盛夏といわれる頃になった。 6月29日が子供達が通っている日本語補習校の1学期最終日だった。この日は午後からの授業前に漢字検定があり、放課後には中庭で夏祭りが催された。 今年は開校五十周年記念にあたり、いつもより規模を大きくし卒業生やその保護者もお招きしていた。そのため参加者が予定より増え、食べ物が足りなくなる心配もあったので、わたしは前日からカレーを大鍋で二つ作った。 1年前から学校運営を指揮する理事会の理事

      • 6月29日、漢検を受けます(in 補習校)🇩🇪 開催に10人必要で受験生の保護者が4名で計9名。 後、1名!となり受けることに。 人生初の漢検で、せっかくならば挑戦せな!と妙な意気込みで2級を受験します。約40日間漢字勉強してきました。 あぁ緊張する... 合否また報告します。

        • 階下の浴室に小鳥がポソっと佇んでいた! うちの猫の仕業でしょうが、いつからいたの?滅多に行かない場所、見つけれてよかった。 抱き抱えると大きく口を開けるので、シリンジでお水を与えて箱に入れましたが... 羽も生え揃っています。 休んで元気になったら放して良いのだろうか?

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        麦秋によせて〜この頃のこと。

        • 未だ日本は遠く

        • 6月29日、漢検を受けます(in 補習校)🇩🇪 開催に10人必要で受験生の保護者が4名で計9名。 後、1名!となり受けることに。 人生初の漢検で、せっかくならば挑戦せな!と妙な意気込みで2級を受験します。約40日間漢字勉強してきました。 あぁ緊張する... 合否また報告します。

        • 階下の浴室に小鳥がポソっと佇んでいた! うちの猫の仕業でしょうが、いつからいたの?滅多に行かない場所、見つけれてよかった。 抱き抱えると大きく口を開けるので、シリンジでお水を与えて箱に入れましたが... 羽も生え揃っています。 休んで元気になったら放して良いのだろうか?

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        • アートに恋して
          10本
        • 内面の想いやうつだった日々のこと
          26本
        • 人間関係
          22本
        • 創作
          6本
        • ナースだったあの頃のこと
          4本
        • モフモフ家族のこと
          9本

        記事

          雨の日に森を歩く人生が待ってるなんて思ってもみなかった。

          少し前に急に好きな森を訪れてみたくなり、小雨が降るなか歩いてみた。 ほとんど無人の森で雨の中を歩いていると、足元で大きなカタツムリが道を横断しようとしていた。それをしばらく見つめていると、フッと標題のような気持ちになった。 こんな所でただ独り。 そんな風な人生を送っていることが不思議に感じられる雨の朝だった。 先日、クルディスタン出身のCさんと時間を過ごした。 クルディスタンの歴史を私はよく知らなくって、Cさんと話していても、その想像もつかない様な背景に現実味を感じられず

          雨の日に森を歩く人生が待ってるなんて思ってもみなかった。

          映画とLGBTQと🏳️‍🌈人生の模様とか。

          映画の面白さに目覚めて息をするみたいに映画を見漁る癖が付いたのは中学生の頃から。 当時同じクラスだった女の子が「ローマの休日」と「風と共に去りぬ」のビデオを貸してくれたのがキッカケで古い映画、特に白黒映画に嵌った。“カラーなんて逆にダサい”と時代に思いっきり逆行して白黒映画しか観ない時期もあったけれど、徐々に広く様々な映画を観るようになった。あの頃に観た秀作のハリウッド映画はもちろん、中国映画やフランス映画やたとえばスウェーデン映画「夏の夜は三度微笑む」(タイトルが好きだ)の

          映画とLGBTQと🏳️‍🌈人生の模様とか。

          小5の次男の宿題から(世界のことわざ) ところで今日は総会で、私が議長... 2時間半くらいずっと前に立って活動報告や必要な議決を取ってゆくの 資料のパワポを作っただけで燃え尽きかけてるけど “やってられないわ”なんておくびにも出さず女優になりきってソーセージを投げよう

          小5の次男の宿題から(世界のことわざ) ところで今日は総会で、私が議長... 2時間半くらいずっと前に立って活動報告や必要な議決を取ってゆくの 資料のパワポを作っただけで燃え尽きかけてるけど “やってられないわ”なんておくびにも出さず女優になりきってソーセージを投げよう

          昨日の補習校で魂が削られるみたいな理事会ミーティングがあって、唯一よかった事がオーケストラのオーボエ奏者のパパ友に逢えたこと。 今夕開催のオペラを楽団員枠のチケット€9で譲っていただく。 チャイコフスキーの音に耳を澄ませ命の洗濯をしよう。 吉凶は小さな世界に同居してるんだなぁ

          昨日の補習校で魂が削られるみたいな理事会ミーティングがあって、唯一よかった事がオーケストラのオーボエ奏者のパパ友に逢えたこと。 今夕開催のオペラを楽団員枠のチケット€9で譲っていただく。 チャイコフスキーの音に耳を澄ませ命の洗濯をしよう。 吉凶は小さな世界に同居してるんだなぁ

          春の嵐が吹き飛ばしてゆくから、大丈夫きっと。

          今年のドイツは春の訪れが本当に早い。 桜が知らないうちに満開を迎えていたのが3月の終わり。去年は5月中旬くらいに咲き誇っていた藤の花が、今もう盛りを過ぎようとしていて少し焦っていた。 子供達を車で学校へ送ったあと、少し寄り道して藤に会いに行くか... あとで、夕方でもよくない? でもせっかくの晴天の朝、少しだけやっぱり行こう! そう決めていつも曲がる所を真っ直ぐに走った。 そこは国道沿いの私が住む街の入り口の古い建物、そこの壁を覆うように藤が咲く。 春になると毎年。 初

          春の嵐が吹き飛ばしてゆくから、大丈夫きっと。

          PERFECT DAYS 再観 2回目だと最初に気が付かなかったことが見えて場面の意味が変わったりする。 それは人生も同じかも知れない。 エンドロールのトップが役所広司ではなく“箒の女性”だったことに、ドイツ人らしさが表れててじんわり愛おしくなる。 人間讃歌の映画なんだな

          PERFECT DAYS 再観 2回目だと最初に気が付かなかったことが見えて場面の意味が変わったりする。 それは人生も同じかも知れない。 エンドロールのトップが役所広司ではなく“箒の女性”だったことに、ドイツ人らしさが表れててじんわり愛おしくなる。 人間讃歌の映画なんだな

          霧と光と影〜桜の咲くころ

          霧が出てきたなぁ、季節が動いているなぁと冬の終わり、そんな頃に思い浮かべたことを記事を書こうと思っていたら桜が目の前で揺れる季節になっていた。 自室の勉強机の前の窓から庭に咲く山桜が見える。 今が満開。今だけちょっと日本みたいだ。 この家に越してきてから13年になるが、ずっと雑木林の一端だった土地が拓かれて隣に家が建とうとしてる。 最初の基礎工事の時は浴室の鏡が揺れるほどの振動だったが、今はカチカチというトンカチの音や重機の音が断続的に聞こえる。 外が少し騒がしいけど、こ

          霧と光と影〜桜の咲くころ

          中2娘が補習校で書いた敬語の手紙。 前夜に交わしたコロッケのリクエストからの引用。時間内に苦心して書いた形跡が 笑 補習校理事長..滅多にない人事で悩まされついに弁護士さんに介入して貰うことに。 心労絶えませんが、補習校がなければここまでの日本語教育は到底できません。感謝です。

          中2娘が補習校で書いた敬語の手紙。 前夜に交わしたコロッケのリクエストからの引用。時間内に苦心して書いた形跡が 笑 補習校理事長..滅多にない人事で悩まされついに弁護士さんに介入して貰うことに。 心労絶えませんが、補習校がなければここまでの日本語教育は到底できません。感謝です。

          ストレスとワタシ

          “二月は逃げる”といわれるが、その通りで駆け足で過ぎようとしている日々を見ている。 年度末が近づいて来て、日本語補習校の理事長の仕事も途切れなくやって来る。 昨秋から私の両肩を重くしている人事の件がなかなか終わらず少し困っている。 そこに領事館からの案件も来て、パソコンが苦手な私は慣れない事務仕事に四苦八苦している。これが全て無償仕事である。事務員さんが欲しいと無性に思う。 “在外子女の日本語教育を担う補習校”は文科省や外務省関係で援助を受けているため、領事館とのやり取り

          ストレスとワタシ

          記憶の引き出しの中から

          祖母のことを、そして彼女を巡る物語を綴りたい。 令和という元号を、初めて聞いた時に反射的に親しい気持ちがしたのは私の祖母の名前が「令子」だったから。レイコという名前はよくあるけど“令”という字は珍しいと予々思っていたので新しい年号にこの字が使われるなんて..と少しはしゃぎたい気持ちになった。 大正の終わりの方に生まれたこの祖母が他界して20年近くが経つ。 2年近く前にあるnoterさんのコメント欄に少し祖母の思い出話を書いたことがあって、その方から「ぜひちゃんと書いた方が

          記憶の引き出しの中から

          親として、自分自身として。

          昨晩、元夫のDと話し合いをした。 詳細は割愛するが、生活に密着した話で本当なら昨年のうちに話しておかないといけない類のものだったのだが、話し合い嫌さに何かと理由をつけて延ばし延ばしになっていた。 今年だってうかうかしていたら時は駆け足で過ぎ去って行く。精神衛生上ちゃんと話した方がいい。 1時間以上に渡った話し合いで、ヒートアップして大きな声も出てしまったので彼が帰った後、心配顔の娘(14歳)が部屋に入って来て私に尋ねた。 「母上、大丈夫〜?」 (注:漫画とアニメ好きな娘

          親として、自分自身として。

          ただいま瞑想中。

          1月に入ってしばらくしたある日の夜、唐突に眩暈が始まった。ふだん眩暈などあっても一瞬なので目を閉じてもひたすら、瞼の奥でグルグルと世界が回転している状態に焦った。 それが丸一日半続いて3日目の朝、目を覚ましたら眩暈は終わっていた。 眩暈と一緒に軽い嘔気もあって、これが何かの風邪ウィルスによるものなのか、心因性のものなのか、もしや更年期障害か!?と焦ったがよく解らない。 ただ眩暈が起こる少し前に久しぶりに元夫 Dとひと悶着があった。 悶着というか、私が一方的に口火を切るようにし

          ただいま瞑想中。