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社会

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2022年6月の記事一覧

この人、大学でてるな

この人、大学でてるな

ぼくは集合住宅に住んでいるので、年に1回ガス点検の業者さんが訪ねてくる。いつも5分で終わるのだが、数年前に1度、印象深い出来事があった。

ウチの台所のコンロは1口にクセがあり、やや点火しにくい。初めての人は、何回か「バチバチバチバチ」いわせないと火がつかないし、妻はいまでもバチバチバチバチ言わせている。

自慢にもならないことだが、ぼくは手先が器用というのか、機械のクセをすぐに飲み込んでしまうタ

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お祭り騒ぎで社会を変えることはできない

お祭り騒ぎで社会を変えることはできない

ぼくは草の根運動がわりと苦手である。

最近、マイケルムーアの『華氏119』(2018)という映画を見たんだけど、これはアメリカ社会の病んだ部分を批判したドキュメンタリー映画である。

それを変えようとして、市民が立ち上がる姿が描かれている。社会問題を解決するために政治家に頼るのではなく、名もない市民一人一人がたちあがり連帯して、社会を変えていこうとする。

『華氏119』では、そういう草の根運動

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複雑で汚くて間違いだらけのこのステキな世界

複雑で汚くて間違いだらけのこのステキな世界

コンピューターゲームはおもしろい。だれがなんといおうとおもしろいわけだけど、そのおもしろさの本質がどういうものなのか、遊びながらいつも考えている。もう何十年も考えている。

そしてゲームのおもしろさは、次の2点に集約されるとぼくは考えるに至った。

この2つだ。

たとえば、大ヒットした『グランドセフトオートV』というゲームを考えてみよう。

このゲームの中には現実のロサンゼルスそっくりの街が再現

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美しいとはどういうことか

美しいとはどういうことか

長年映画を見続けてきて、確信していることがある。真剣な表情をしている女性はみな美しいということ。美人とそれほどでもない人の差なんかわずかなものだ。

ところで、以前ウェブ記事で、「こうみく」という女性ブロガーさん書いたものを読んだことがある。彼女はかつて石原さとみさんの容姿に強烈なコンプレックスを抱いていたのだそうだ。

ところで、彼女にはアフリカ人の友人がおり(男性)、この人には「アジア人と欧米

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炎上商法にはつきあわない

炎上商法にはつきあわない

かつて映画の全盛期、銀幕のスターと呼ばれるような人たちはめったなことで私生活をオモテに出さなかった。それをほじくるのが芸能記者とよばれるひとたちの仕事だった。

それはテレビの時代が来ても基本的には変わらなかった。

タレントさんの正業は映画やドラマやバラエティー番組でいい仕事をすることであり、スキャンダルで取りざたされるのは迷惑で恥ずかしいことだとされていた。

しかし、ブログが普及したころから

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理念先行の議論はそろそろやめませんか

理念先行の議論はそろそろやめませんか

コロナは終わったと考えている人が多いようだけど、強毒化しているという情報もあるので、本当のところはまだわからない。

なので今日、おくればせながら「武田・ノババックス」ワクチンの1回目を打ってきた。その前後でいろいろ考えさせられたので、書いてみたい。全部は書きけれないので、ポイントだけを書いてみる。

それは「ワクチンに限らず、原理主義的な議論はそろそろやめにしませんか」ということだ。

多様性を

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いまやれることはひとつしかない

いまやれることはひとつしかない

最近、ヤフコメを読むことがおおい。何百件も読む。

以前は、読んだとしても、せいぜい最初の2~3件だった。ああいう場所では対立が生じやすく、誹謗中傷も多く、炎上もしばしばおこるので快適な場所ではない。

そもそもヤフーに限らず、コメント欄には人の視野を狭めるはたらきがある。

ニュース記事は「出されたお題」みたいなものであり、それに反応するコメントは、どうしたってお題に対する賛成か反対にならざるを

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オタクが未来の戦争を防ぐ力になる

オタクが未来の戦争を防ぐ力になる

うちの近所にはマンションが林立している。林立というのは文字通りの「林立」だ。

この10年間、工事の音が絶えたことがなく、次から次へとタケノコのように背の高いビルが立ち並んだ。とはいえ、日本人は増えていないのになぜこんなにマンションばかり増えるのかという点については、今日の本題ではないのでスルーしたい。

さて、とにかくこれだけビルが林立すると、音が響きやすい。深夜になると遠くのほうの小さな音まで

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これから「遊び」はどういう風になるのか

これから「遊び」はどういう風になるのか

いまもし時間がたっぷりあったらやりたい遊びがいくつかある。

ひとつは電子工作だ。実家においてあるオーディオアンプの調子が悪いので部品を取り換えて遊んでみたい。どういう風に音がよくなるのか、あれこれ試してみたい。

すぐやればいいと思われそうだが、電子回路の知識がとぼしいので、まずはそこの勉強から初めなければならない・・などといいつつ延ばし延ばしになっている。

もうひとつは、バッティングである。

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「赤信号みんなで渡れば怖くない」の不思議

「赤信号みんなで渡れば怖くない」の不思議

歴史上、新しいテクノロジーが十分に安全だったことは一度もない。自動車も、飛行機も、エレベーターですら、最初は危険な乗り物であり、悲惨な事故が多発している。

そういった「やや危険」なものをどの程度受け入れるかについては、国民性の差がかなり大きい。

日本人は安全性をかなり重視する国民性だといえる。

日本には、インターネットにさきがけて、キャプテンシステムという独自のネットワーク技術があったんだけ

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