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"表現"を書いた「三行で撃つ」
近藤康太郎先生の「三行で撃つ」が、めでたく10刷となった。10刷を記念して!3回目の通読。
読んだ気になり、肝心なところを掴めずにいた自分に気付く。
なんて、厳しい本!本書を読み、このように感じた人は多いのではないだろうか。私もそのひとり。1回目に読んだ感想は「厳しいけれど、スカッとする」だった。
痛いところをつかれて苦しいはずなのに、ちょっとうれしい。相反する感情に、少しばかり戸惑う感じ。
「やりたいこと」が見えた後。
2024年は間違いなく、変化の年。
思わぬところから学校取材記事を書き始め、子どものために悩み、考え、行動している人たちを知った。
私はどうだろう?
子どもたちのために、本気になれているのか。
心のこり長男が1歳になると同時に復帰し、受け持ったクラスはなかなか手強かった。
「1年生の頃に学級崩壊しています。うちの学校で、1番大変な学年かも」
管理職の話どおり、なかなかのツワモノぞろい。
書きたいことを、書く
黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」「続 窓ぎわのトットちゃん」を読了した。
「窓ぎわのトットちゃん」は、小学生のころ、母に勧められて一読したと記憶している。ただ、当時の私は大の本嫌い(漫画は別枠)。どうやら、目を上下させるだけでな〜んにも入っていなかったようだ(なんてこったい)。
枠からはみ出した子どもたち小学1年生で退学となったトットちゃんが訪れたのは、「トモエ学園」。トットちゃんを含む
日常の「フェイク」をあぶり出す
政治学者・岡田憲治さんの新著「半径5メートルのフェイク論」が、先月(2024年7月)に発売された。
「不登校の責任論」「戦争と平和」「変えられるのは未来と自分だけ」など、正論のようにまかり通っている言葉が、フェイクとして並ぶ。目次を見た瞬間に「何コレ、おもろそう。読む!」と決めた。
ふと耳にするニュースに対し、こんな感情を抱いたことはないだろうか。
私はしょっちゅう、この「なんかおかしい」モ
「やりたい」と「できる」の兼ね合い
ずーーーーーっと考えてきたことがある。
自分は何をもって「書く」仕事に貢献するのか。
リサーチ(取材)メインのライターか、作家か、はたまたそれらを支える編集か。「書きたい!」思いはあれど、フィールドはぼんやり。
自分に問いかけてみた。
実は私、あまり目立ちたくない。今やっている教育相談だって、SNSや動画でガンガンPRしている方もいる。実際、「売り出しますよ!」の提案もきた。だが、イヤなの
いちばんの恐怖!それは・・・
8月にピッタリなテーマ「恐怖体験」。
今月も書くよー!
だれもいないトイレで感じた「気配」身の毛もよだつ恐怖は、高校2年生のときのアルバイト先にて体験済だ。
当時の私は、国道沿い(大阪府内)のファミレスでウェイトレスをしていた。更衣室で、「この店、"出る"で!」と盛り上がるパートのおばちゃん達。なんでも、交通事故で亡くなった女の子の霊がいるのだとか。
あんたも気をつけたほうがええで!と言わ
疲弊する社会から"ばっくれる"アイデアがココに
近藤康太郎先生の著書「アロハで漁師、はじめました」は、「おいしい資本主義(文庫本:アロハで田植え、はじめました)」の続編といわれている。
オルタナ農夫が猟師になり、新たな気付きを得るまでの体験が、近藤先生ならではの「ユーモアで包んだ真理」を交えて書かれていた。
政治家の不正に家族の殺害、自殺……。
暗いニュースの根っこには、ほぼ間違いなく「カネ」がある。
かくいう私も、お金には苦労してきた人
脱・両立の先に見えた「二刀流」の働き方
仕事をしていて、1番うれしかったエピソードを書く企画。
私の軸となる仕事は、15年近く続けた教職と、4年目に突入したライター業だ。だから、それぞれの仕事で1番うれしかったエピソードを、もらった言葉と併せて書いてみる。
【教職】「来年度も担任してほしい」3月ごろになると、チラホラ耳にするこの言葉。ありがたいことに何度も言ってもらったけれど、Kくん親子のエピソードが忘れられない。
Kくんは、カッ
私が考える、仕事の醍醐味
思いがけず、自由時間ができた!ってなわけで、仕事の醍醐味について書こうと思う。
とんでもなく仕事人間な私。仕事をしていてうれしかったことは、数えきれないほどある。エピソードを書くとキリがないので、今回はトータルした「仕事の醍醐味」について書いてみる。
たくさんの「思考」に触れられる私が仕事好きな理由は、多分コレ。仕事はプライベートの人間関係とは異なり、考え方が違う人とも関わる必要がある。私は長
サラバ!がんじがらめの自分
自由と不自由って、紙一重やなぁと思う。
好きで続けていたことが、知らぬ間に「義務」になっている。あふれんばかりの思いを吐き出したくて書いていたエッセイが、「あれ、やらなきゃ」のタスクに変わってしまう。
2週間ほど前。39度の熱を出して寝込んだ。この飽き性な私が、ずーっと続けてきた毎日更新。いやだ、こんなところで終わるなんて。熱にうなされながらも、noteに書く内容を考えた。
そして気付いた。
#63「すべてを知る存在」
小学生になり、長男がシレッと嘘をつくようになった。子どもってすごいなぁ〜と思うのが(我が家だけ?)、親の反応から「こうすればバレない」という抜け道をいとも簡単に見つける。
例えば私は「決めつけられる」のが嫌な人間やから、長男にも決めつけないようにしている。「これ、〇〇くんが(長男)やった?」と問い、「いいや、やってないよ」と言えば「そうか」と引き下がるのだ。
だから、彼はやっていても「やってい
#62 「子どもは案外、見抜いている」
ほんまそう。子どもたちも、先生が間違えることぐらい分かっている。むしろ、失敗する先生のほうが、なんやかんや愛されていたように感じる。
教員1年目のころ、専科を担当したあるクラスの先生(先輩)が私にこう言った。
「失敗しても絶対に、謝るな。子どもに舐められるから」
その先輩は面倒見のいい人だったし、よく飲みにも行った。けれど、この考え方だけはどうしても同意できない。
「相手が子どもであれ、間
#61「吐瀉物と向き合う」
さとゆみさんの、こういうところが好きやなぁ。
実は、さとゆみさんの「書く仕事がしたい」は結構前から知っていた。なぜ、読まなかったのかというと「書くスキルは大して必要ない」的な考えにどうしても共感できなかったから。
文章がへたでもライターになれる
ライターには文章力は必要ない
こんな文言の書籍を見かけると、ガックリした。ライターって「書く人」よね。書いて報酬をもらうのに、文章力が必要ないって。