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ベトナム生活(ひよこ状態)

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ホーチミンでの暮らしや地方への旅で、見たもの、感じたこと。まだなにを見てもおもしろい、ベトナム生活ひよこ状態の視点から。
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2023年2月の記事一覧

(日々)黄色の旗、赤い旗/轢かれる前に蹴り倒せ /道端バイキング

(日々)黄色の旗、赤い旗/轢かれる前に蹴り倒せ /道端バイキング

2023/2/22 黄色の旗、赤い旗

「前は黄色の旗だった。自由の象徴。今は赤いでしょ。若い彼女が説明する歴史は、政府が用意したものだよ」

60歳前後だろうか。ツアーワゴンの一番後ろ、隣に座る男性が、ひっそりと話をする。ワゴンの一番前では、助手席から後ろを振り返るかたちで、若い女性が戦争について説明をしている。

「私はこの国のテレビは見ないよ。嘘ばかりだから。中国と一緒。アメリカとかスイスと

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(日々)「ベトナムのものはなにもない」/読める!/大人だから、厳密じゃなくていい

(日々)「ベトナムのものはなにもない」/読める!/大人だから、厳密じゃなくていい

2023/2/19 「ベトナムのものはなにもない」

1人でふらふら歩いても見えないものがあるなと思い、ツアー的なものに参加した。学生が1対1で案内してくれるものだ。

黄色と緑のおしゃれな郵便局。フランス植民地時代、5年間だけ運用され、今は映え観光地だ。向かいのノートルダム教会も、フランス統治時代のもの。こちらは改装中で入れない。

「改装も含めて、この建物の材料は、みんなヨーロッパからきている

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(日々)女子会のわちゃわちゃは万国共通/一生ものの思い出か昼ドラか/街の見える窓辺から

(日々)女子会のわちゃわちゃは万国共通/一生ものの思い出か昼ドラか/街の見える窓辺から

2023/2/16 女子会のわちゃわちゃは万国共通

夫の会社同僚、5人のベトナムの女子チームのみなさんに、夕飯へ招待いただく。嬉しい。

夫がベトナム語や文化を教えてもらい、夫が日本語を教えることをしてきた人たちだ。

英語で「私はユキコです」と言うと、なかでも特に日本語を熱心に学んでいるという先輩格の女性から「ユキはsnowという意味ですね?」と返ってくる。

「そうです、よくご存知ですね!」

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(日々)ホーチミン2区と多摩川/ベトナムロック/バイク帰りのバレンタイン

(日々)ホーチミン2区と多摩川/ベトナムロック/バイク帰りのバレンタイン

2023/2/12 ホーチミン2区と多摩川

物件を見る。ホーチミンは日本人向けの不動産屋が多く、担当者も日本の方だ。

日本人が多く住むのは、1区、2区、3区。
1区と3区は、オフィスやショッピングセンターのある繁華街。2区は川をはさんだ先にある、閑静な住宅地というイメージらしい。
欧米人が多く、おしゃれな雑貨屋カフェも立ち並ぶ。高級なヴィラも多い。

2区の物件を2つ見た。大きな幹線道路沿いに

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(日々)閉店ですよ/ホーチミンの夕日/三度目の揚げパン

(日々)閉店ですよ/ホーチミンの夕日/三度目の揚げパン

2023/2/9 閉店ですよ

14時45分、Googleによると15時半までやっているという近所の食堂へ歩いていく。

家にあったホーチミングルメ本『ホーチミンのおいしい!がとまらない 食べ歩きガイド』に載っていて、コムガー(お肉がのったごはん)がおいしそうだった。
ホーチミンに来て1ヶ月、はじめて本を参照してみたけれど、情報が厳選されていて、いいなと思う。ホーチミン食べ歩き歴10年の人たちが、

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Covid-19展に遭遇する

Covid-19展に遭遇する

クリニックは、あまり行ったことがない地区にあった。

診察が終わったのは、午後3時。これからどうしようか。会計を待ちながら、Googleマップを開く。

歩いて3分くらいのところに、南部女性博物館というところがある。

入場無料。クチコミを見ると、充実していたという人と、そうでもなかったという人と、まちまちだ。ここを目的に出かけるには、微妙な情報量。

ちょうどいい。近くにいるから、行って

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はじめての日本人街

はじめての日本人街

ホーチミンには、一風堂がある。

昨日はそこで定番のラーメン「赤丸」と焼餃子を食べた。これがあれば、全然日本に帰らなくても大丈夫だと思った。値段も日本と変わらない。

私の日本への執着の8割くらいは、ラーメンと餃子だったのかもしれない。

日本人はみな飛行機でドイツに行って、一杯2000円越えのラーメンを食べに行っていたアンカラでの暮らしからしたら、夢のような環境だ。

この街には、日本人街

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眠らない花市場へ

眠らない花市場へ

部屋を片付けたから、花を飾ることにした。でも、この街のどこで、花を買おうか。


近所のスーパーにあった花は、いかにもスーパーというかんじで、寂しいかんじだった。

想像以上に大規模に店をかまえていたユニクロには、ユニクロフラワーまであって驚いたけれど。せっかくホーチミンに来てはじめての花が、ユニクロフラワーというのも、味気ない。


「ホーチミン 花」で調べてみる。花市場があるらしい。

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(日々)マニラ、高円寺、ソウルからホーチミンへ/医師もまた海外に住む日本人である/急にホロスコープを読む

(日々)マニラ、高円寺、ソウルからホーチミンへ/医師もまた海外に住む日本人である/急にホロスコープを読む

2023/2/6 マニラ、高円寺、ソウルからホーチミンへ

偶然なことに、ホーチミンには3人のかなり近しい知り合いが、先に住んでいた。

1人はマニラでの小学校時代、家が近所でスクールバスも一緒、週何回も家を行き来してプレステやらNintendo64をやっていた友人。

もう2人は大学時代のアフリカ・ゼミの同期と、一つ下の後輩。仲の良いゼミ、仲の良い2学年だったので、かなり近い。

同期はタンザニ

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(日々)1日1回は、ここにいるからそこできることを/大人、久しぶりに膝から血を出す/餃子への渇望/ゆとり世代の体験と個性/おしゃれノート2500円/「これはなんですか?」/バイク社会と、脱スマホ時間の関係について

(日々)1日1回は、ここにいるからそこできることを/大人、久しぶりに膝から血を出す/餃子への渇望/ゆとり世代の体験と個性/おしゃれノート2500円/「これはなんですか?」/バイク社会と、脱スマホ時間の関係について

2023/1/31 1日1回は、ここにいるからそこできることを

『ロングゲームーー今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』
目先の忙しさにとらわれずに、本当にやりたいことをするための「長期戦略」を立てようという主旨で、いろいろなコツが書いてある本だ。

この本のなかで、著者が「最低でも週に一回はニューヨークでしかできないことをする」というルールを決めたという話があった。
せっかくニュ

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こぎれいな高島屋と、不機嫌なタクシー運転手

こぎれいな高島屋と、不機嫌なタクシー運転手

ホーチミンの日本人の多くは、だいたいタクシーで移動する。
電車は整備中、バスはスリが多いという。タクシーは10分で300円かからないくらいだから、日本に比べると、ずいぶん安い。

ある日、手土産を買うために、私は家から高島屋へ、タクシーで向かった。

徒歩のときは、歩道がでこぼこだし、ガラスの破片が落ちていたりするので、フラットパンプスかスニーカーなのだけど、タクシー移動だけになりそうだったので、

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「静けさの美しさ」に出会える場所で

「静けさの美しさ」に出会える場所で

ベトナム中部の都市・ホイアン。その町並みがユネスコの文化遺産にも登録されている古い港町だ。

16世紀末以降、ポルトガル、オランダ、中国、日本との貿易で栄え、さまざまな文化を取り入れてきた町は、たしかに独特で美しい。
異国情緒ある黄色の壁に、色とりどりのランタン、そこに今のベトナムらしい屋台も並ぶ。

「古都」と呼ばれているから、静かなところを想像していたのだけれど、そこは人気の観光地。素敵な路地

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この街のお正月に、トラが多いわけ

この街のお正月に、トラが多いわけ

1月、ベトナムに到着して、疑問に感じたことがある。

トラが、やたらいる。

ベトナムのお正月は、日本と違い旧暦。旧正月の1月22日を前に、街はお正月ムードだった。

街は黄色と赤の正月飾りだらけだ。縁起がよい色らしい。
店のショーウィンドウにはお正月飾りのシールが貼られ、電光掲示板にはお正月らしい映像が流れる。

日本と同様、キャラものが、うける国のようで、そこにトラキャラが、やたらいるのだ。

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ベトナムのパワースポットより、2度目のHappy New Year

ベトナムのパワースポットより、2度目のHappy New Year

ベトナムから、こんにちは。

ここでは、中国や韓国などと同様、本日1/22が新年です。
昨日はダナンというベトナム中部の都市で、今年2度目の年越しをました。

街中では、EDM音楽とともに、カウントダウン。
年越しの瞬間には、ドラゴン橋というゴールドの龍の形の橋から、Abbaの「Happy New Year」のベトナム語カバーとともに、あがる花火。

それをたくさんのバイクとともに眺める、なんとも

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