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仲間の中で少年は育つようですね(野球少年観察記9)
少年野球のクラブチームは親と指導者のボランティアで支えているので、親の出番も多く、小さい子がいる家や事情のある家では子どもの気持ちだけで続けさせてあげることができなかったりもします。
子どものために動ける家でも、そうであるが故に運営上の負担があり、それが不当に偏っていると感じてしまう事もあって、大人の事情でのクラブチームの移籍や脱退はあることです。
もちろん子どもと指導者と合うとか合わないとかの事
子ヤギの放牧についての諸々(野球少年観察記5)
やばい。すごい。えぐい。って言われるけど、上手って言われたこと無いんだよね。俺…。
父親におまえは下手くそだと言われた後で、ニヤリとして小学6年生になった少年が言った。そりゃそうだろう。
周りは見えないし。
自分の手が2本しか無い事や足が2本しか無い事を生まれて11年以上たつのにまだイマイチわかってなさそうな彼なのですから。
多分、ちょっと前まで手が何本もあったんじゃ無いかな?ちょっと雰囲気ある
与謝野晶子さんの言葉をかりて
美しく育った少年たちの姿を思い、どういうつもりで市長は何を言ったのか、
つまりは、めちゃくちゃ怒ってます。
君死にたまふことなかれ
ああ 少年たちよ、お願いだから
君死にたまふことなかれ
(少子高齢化)時代に生まれし君ならば
世のなさけはまさりしも
大人は武器をにぎらせて
人を殺せと教えたか?
人を殺して死ぬために
大きくなるまで育てたか?
名古屋の街の雇われの
煮ても焼いても庶民の子
継ぐほ
子ヤギの放牧についての諸々(野球少年観察記3)
母は何かがパチンとはじけた、音がしたように思ったのです。8歳の少年が座り込んで大きな泣き声を上げて泣きはじめたのを見たときのことです。
もとより良い声の出る少年は、泣き方すらもまた美しいのです。
綺麗な三角座りの膝のなかに頭を入れて、無駄の一切無い骨と皮と筋とわずかな筋肉だけの背中を美しく丸めて、気に入らなかった事柄について明確に言葉に絞り出して抗議しながら泣くのですから。あんなに美しい抗議である
子ヤギの放牧についての諸々(野球少年観察記2)
週末はグランドに野球少年である子ヤギ8歳を放牧して、遊牧民風に紡いだり編んだりしがちな野球少年の母をやっています。
憧れを燃料にして先輩の背中を追って走る…少年。
俊敏な動き、良く通る声、大きな切れ長の目がキラキラと輝く。
走って走って限界まで走って、その姿を…見てない風を装いつつもハラハラして見守り、夕方回収して帰るのが私の動きです。それが毎週末毎週末。
そんな1年を過ごしてきました。