お薦めの1冊✨『1R1分34秒』町屋良平著+本のお薦めだけではないです😊

いつも、このnoteにお立ち寄り頂き、ありがとうございます💛

「人生とは何か?」という私にとって非常に大きなテーマにハマってしまった時期に片っ端から読み漁った書物さん達📚(何百冊読んだか忘れました😢)の中で、私が好影響を受けたお薦めの1冊について、時々、紹介させて頂きます💛

今日は、その23冊目です。📚📚📚📖

(目次)
1.この本の魅力を纏めるとどういうことですか?
2.この本で学んだことを整理するとどういうことですか?
3.この本に書いてあることを実践してみて感じたことは?

1.この本の魅力を纏めるとどういうことですか?

2019年1月30日発行。第160回芥川賞受賞作。主人公は、デビュー戦を初回KOで飾った後は3敗1分の21歳悩める色々と考えすぎるプロボクサー。

細やかな身体の動かし方まで伝わってくる臨場感溢れる記述であったり、汗の臭い、パンチをくりだす音が聞こえてきそうな表現力、ボクサーの試合前、試合中、試合後の揺れ動く精神描写。

試合に勝つ為に自分を極限まで追い込むボクサーの無駄のない体の様な、研ぎ澄まされたぜい肉の無い言葉の表現が、どんどん奥へ、核心的な世界へ、読者を引き込んでいく。読者に迫ってくる感じ。

実際のボクシングジム取材を基に書かれたというのが十分理解できる。

しかし、ボクシング以外のスポーツを真剣に取り組んだ経験の有る方、アスリートの方、「自分は何の為に生きているのか?」と己にストイックに問い続けたことがある方は、必ず共感できるのが、この本の魅了である。

2.この本で学んだことを整理するとどういうことですか

登場人物は少ないが、そのシンプルさが故に、主人公ボクサーの生き方、孤独感、勝つ為に繰り返される日々がとてもリアルに表現されている。

「リングで勝つ」というある意味とても純粋で単純な残酷な十字架を背負っているのがボクサー。例えボクシングをしていなくても、人間が似た様な心持ちで生きていくことはあるわけで、そうした時に感じる人間関係の面倒くささとして共感できるのは僕だけであろうか。

主人公が住むアパート201号室の真ん前に生える立派な木。この木の存在、主人公との関係を通して、著者が伝えたかったことは何なのか。

最初は、日本チャンピオンだった漠然とした夢が、日本タイトル挑戦になり、十回戦、八回戦、六回戦とじょじょにグレードダウンし、いまでは、「次の試合を敗けない」ことになりさがっている自分に気がついたのは、いつからなのだろうと語る主人公。僕達だって、理想と現実のギャップを目の当たりにして、目の前が真っ暗になってしまう経験をしたことがある人がいるのではないか。

トレーニングと減量による飢餓感で主人公は極限状態へ。その精神状態でこそ「試合に勝つ」という目標に向かっていける自分に、人生の楽しさを見出すようになる。なんて、辛くて、残酷な、緊張感のある生き方なのだろう。ひとつのことに向かって真剣に生きていくということは、こういうことなのだろうか。

主人公とウメキチの間で繰り広げられる世界、主人公と女の子の細くて癒される関係、主人公と友だちがお互いを理解しようとする素直な気持ち、どれとっても、僕の胸を締め付けてくるのだった。

そして、『1R1分34秒』という題名が意味するものは何なのか?

3.この本に書いてあることを実践してみて感じたことは?

ボクシングではないけれど、僕も己の極限まで、いちスポーツに、一定の期間を捧げた&打ち込んだことが複数回ある。

当時の自分の精神状態は、この本の主人公のそれとイコールのもので、過酷で、とてもストイックなものだった。この本と出会った時には、その時代を思い出さずにはいられなかった。追い詰められた引くに引けないその感じは、当時の僕にとって大きなプレッシャーとしてのしかかってきて、時には押し潰されそうに幾度となった。しかし、当時の僕を救ってくれたのは、主人公と同じ。それは、自分と同じ人間の存在である周りの人との出会い、優しさや支え、そしてつないだ心と心であり、何よりも、逃げないで考え続けて、自分なりの答えを見つけだすことができた「己との出会い」だったのである。

当時があるからこそ、今の自分がいる。

#町屋良平

#芥川賞


💯プラス 本の紹介だけではないです😊


このnoteに訪れて頂いたアスリートの方を何人かご紹介します。

⚽🥊⚾🏈😁😊🙂😎😄😃

ご了承をとらずに、すいません💦 

有難うございました🍀


この本の勇気人生評価 ➡ MAX🔥🔥🔥🔥🔥(5つ)

世の中の人の役に立ちたい。人生を勇気付けてあげたい。会社の成長を応援したい。その為の「癒し活動費」に充当させて頂ければと思っております。厚く御礼申し上げます。