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  • ㋐からはじまり㋜でおわる     川崎一水

    日本の歴史 とくに神社や古墳についての調査をもとに、従来の歴史とは異なる日本の古代の本当の歴史を明らかにしていきたいと思います。日本人の歴史は従来言われているものとはかなり違っており、その歴史は12,000年以上に遡る。その不思議な成り立ちを明らかにしていきたい。世界がまだ石器時代であった日本の縄文時代は世界中で最も進んだ時代でもあったことが最近明らかになろうとしている。

  • ヨツバの日本の古代史と神社参拝ガイド

    日本の古代史探訪と神社巡りをしながら、日本の古代史を明らかにしていきたいと思います。また、紹介する神社の参拝のポイントも紹介していきたいと思います。

記事一覧

土佐神社 志那禰祭

ヨツバ
4週間前
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「土佐国風土記」    川崎一水

 「土佐国風土記」    川崎一水 はじめに  土佐国は、もとは土左国とも書かれ、古くから「とさ」と呼ばれていた。「とさ」とはどういう意味なのか?   ―  そ…

ヨツバ
4週間前

「アテラ」2 卑弥呼の弟?

 「アテラ」とは誰か?    3 卑弥呼の弟?  卑弥呼とはだれなのか?  卑弥呼は人には会わない。そして唯一人会うことのできた弟とは?  初代斎王であったトヨ…

ヨツバ
1か月前
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「アテラ」2 卑弥呼は「姫巫女」か?

 「アテラ」とは誰か?    2 卑弥呼は姫巫女か?  一般に、「卑弥呼」は「姫巫女」であり「巫女」ことであり人の名ではないといわれ、祭祀を行った巫女とされてい…

ヨツバ
1か月前
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「アテラ」

 「アテラ」とは誰か?  「日本」という国号は、文武天皇4年・西暦700年に完成した令11巻とその翌年の大宝元年・西暦701年に完成した律6巻からなる大宝律令に定められ…

ヨツバ
1か月前
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㋐からはじまり㋜でおわる 第二章 アマテラスは麻氐良須(アサクラ)   川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第二章 アマテラスとは何者か ㈡ アマテラス(麻氐良須)はなぜアサクラ(麻氐良須)になったか  …

ヨツバ
6か月前
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㋐からはじまり㋜でおわる 第二章 アマテラスは麻氐良須(アサクラ)   川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第二章 アマテラスとは何者か ㈠ アマテラス(麻氐良須)はアサクラ(麻氐良須)  アマテラスは女…

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ヨツバ
6か月前

もう一つの京都の祭りは祇園祭

 祇園祭は「スサノヲ」と「牛頭天王」の祭り 2 〝蘇民将来子孫也〟と〝牛頭天王〟  八坂神社には出雲の神スサノヲと秦氏の神牛頭天王がともに祀られる。  しかしそ…

ヨツバ
7か月前
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もう一つの京都の祭りは祇園祭

 祇園祭は「スサノヲ」と「牛頭天王」の祭り  祇園祭に欠かせないのは山鉾と茅の輪(チマキ)であり、山鉾を引く京都の民は〝蘇民将来子孫也〟という文字を身に着ける。…

ヨツバ
7か月前

㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ ㈦ スサノヲはなぜ出雲に行ったのか  出雲の神であり牛…

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ヨツバ
7か月前

㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ ㈥ アマテラスはどこに行ったのか つづき  もっとも古…

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ヨツバ
7か月前

㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ ⑸ 左目と右目と口  一万六千年前の縄文時代にいたイザ…

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ヨツバ
7か月前
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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ ㈢ 根のカタスノ国  前にアマテラスとスサノヲの母イザ…

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ヨツバ
7か月前
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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ ㈡ 高天原  高天原のもともとの読みは「たかあまのは…

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ヨツバ
7か月前
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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水 第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ ㈠ ウケヒ  死んで黄泉の国にいる母であるイザナミに会…

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ヨツバ
7か月前
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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

 カタカナ書きで㋐が付くものは何でしょう?  いま売り出し中の「アノちゃん」、彼女のことは数年前から知っていた。地下アイドルをやっていて結構人気があった。スマ…

ヨツバ
7か月前
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「土佐国風土記」    川崎一水

「土佐国風土記」    川崎一水

 「土佐国風土記」    川崎一水

はじめに

 土佐国は、もとは土左国とも書かれ、古くから「とさ」と呼ばれていた。「とさ」とはどういう意味なのか?   ―  それは「遠宇佐」であった。

 土佐に居る人も今ではわからなくなっている。中世の言葉が多く残る今の高知県のことではあるが、それでもわからないのは中世の言葉ではないということである。高知に生まれた坂本龍馬のおかげで「いかんぜよ」というのが日

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「アテラ」2 卑弥呼の弟?

「アテラ」2 卑弥呼の弟?

 「アテラ」とは誰か?  

 3 卑弥呼の弟?

 卑弥呼とはだれなのか?

 卑弥呼は人には会わない。そして唯一人会うことのできた弟とは?

 初代斎王であったトヨキイリヒメ(豊鋤入姫)とその次の斎王であるヤマトヒメ(倭姫)は女王ではなかった。
 
 そのときの王はミマキイリヒコイニエこと崇神天皇であったことになっているが、これまでに述べたようにその時にはすでに亡くなっている。西暦180年崩御

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「アテラ」2 卑弥呼は「姫巫女」か?

「アテラ」2 卑弥呼は「姫巫女」か?

 「アテラ」とは誰か?  

 2 卑弥呼は姫巫女か?

 一般に、「卑弥呼」は「姫巫女」であり「巫女」ことであり人の名ではないといわれ、祭祀を行った巫女とされているが、そうであろうか。

 「卑弥呼」は女王である。単なる巫女ではない。

 その考え方でいけば「斎王」が近い。未婚の女性であり、神宮において「
巫女」として「アマテラス」の魂を鎮魂する。加茂神社にも「斎王」がいる。しかし、「斎王」は女

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「アテラ」

「アテラ」

 「アテラ」とは誰か?

 「日本」という国号は、文武天皇4年・西暦700年に完成した令11巻とその翌年の大宝元年・西暦701年に完成した律6巻からなる大宝律令に定められた。それまでは「倭」であった。しかしその名も実際には国名ではなく、その時の中国からそう呼ばれていたというだけのものであった。

 そして唐の時代に編纂された『翰苑』には後漢に朝見した倭の王は「倭面上国王帥升」であるとある。つまり、

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㋐からはじまり㋜でおわる 第二章 アマテラスは麻氐良須(アサクラ)   川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる 第二章 アマテラスは麻氐良須(アサクラ)   川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる         川崎一水

第二章 アマテラスとは何者か

㈡ アマテラス(麻氐良須)はなぜアサクラ(麻氐良須)になったか

 アマテラスは〝大和〟の王の称号であるといわれる。初代の名は天照国照彦火明櫛玉饒速日と呼ばれた。そして彼の本名は〝大年〟であったといわれる。アマテラス以外の名も称号であったと思われるが、〝いろいろなところで名を変えた〟ともい

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㋐からはじまり㋜でおわる 第二章 アマテラスは麻氐良須(アサクラ)   川崎一水

㋐からはじまり㋜でおわる 第二章 アマテラスは麻氐良須(アサクラ)   川崎一水

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第二章 アマテラスとは何者か

㈠ アマテラス(麻氐良須)はアサクラ(麻氐良須)

 アマテラスは女神か?

 アマテラスは〝天照〟と書かれることが多いが、それは後の世に充てられた文字であり、元は万葉仮名的に音であう文字が使われていた。もとはアマテラス阿麻氐良須であったと思われる。その後アマテラスは麻氐良須となり、麻氐良

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もう一つの京都の祭りは祇園祭

もう一つの京都の祭りは祇園祭

 祇園祭は「スサノヲ」と「牛頭天王」の祭り 2

〝蘇民将来子孫也〟と〝牛頭天王〟

 八坂神社には出雲の神スサノヲと秦氏の神牛頭天王がともに祀られる。

 しかしその牛頭天王は今の広島県の東部にある備後のスサノヲ神社に元は祀られていたらしい。このスサノヲ神社は明治期までは神仏習合の寺であったらしいが、今では神社となっておりスサノヲが祀られている。この神社の境内には摂社として疱瘡神社と蘇民神社が建

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もう一つの京都の祭りは祇園祭

もう一つの京都の祭りは祇園祭

 祇園祭は「スサノヲ」と「牛頭天王」の祭り

 祇園祭に欠かせないのは山鉾と茅の輪(チマキ)であり、山鉾を引く京都の民は〝蘇民将来子孫也〟という文字を身に着ける。

“蘇民将来子孫也”とは「備後国風土記」逸文に残されている説話であり、それはつぎのような内容である。あるとき南海を旅していたスサノヲが宿を求めて巨旦将来を尋ねたところ、巨旦将来はみすぼらしいスサノヲを見て宿を貸さなかったという。その後、

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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

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第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ

㈦ スサノヲはなぜ出雲に行ったのか

 出雲の神であり牛頭天王とも呼ばれたスサノヲはもとは葦原の中つ国にいた。そしてイザナギから海を治めるように指示された。しかし、母イザナミに会いたいと泣いてばかりいてイザナギの指示を守らないため葦原の中つ国を追放されることとなった。そして、ス

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第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ

㈥ アマテラスはどこに行ったのか

つづき

 もっとも古いスサノヲは島根の御崎山に葬られる。日御崎神社があるところである。それは松江にある日御崎神社であるが、出雲にある日御崎神社はとても面白い。同じ境内にスサノヲとアマテラスが同居しているのである。スサノヲを祀る神社で最も古い

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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

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第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ

⑸ 左目と右目と口

 一万六千年前の縄文時代にいたイザナギか五世紀くらいのイザナギかはわからないが、根のカタス国から帰ってきて禊をしたのは小門の阿波岐原であった。そしてそれは筑紫の日向というからには九州だと決めつけているが、高天原を岐阜の位山とすれば琵琶湖の可能性もあると

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㋐からはじまり㋜でおわる   川崎一水

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第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ

㈢ 根のカタスノ国

 前にアマテラスとスサノヲの母イザナミが亡くなった後に居た根のカタスノ国は出雲族の地であると述べたが、古今伝授ならぬ古事記伝授を受け継ぐ者によればその場所は今の白頭山であるという。そこに行ったイザナミは白山菊理媛と呼ばれているという。スサノヲ

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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

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第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ

㈡ 高天原

 高天原のもともとの読みは「たかあまのはら」である。古事記より古い書物はあったがそれには当時の政権にとって都合のよくない内容も含まれており、その政権の正統性を後の世に伝えるために新たに創作されたの歴史書が古事記であった。古事記より古い書物とは帝紀と旧辞のこと

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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

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第一章 古事記の中のアマテラスとスサノヲ

㈠ ウケヒ
 死んで黄泉の国にいる母であるイザナミに会いたいといって泣きわめいていてちっとも父イザナギから委ねられた「海原を治める」という仕事をしなかったスサノヲに、イザナギは怒りついに父のもとから追い払われた。このときの母イザナミのいた場所は「根のカタスの国」であり、父イ

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㋐からはじまり㋜でおわる  川崎一水

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 カタカナ書きで㋐が付くものは何でしょう?

 いま売り出し中の「アノちゃん」、彼女のことは数年前から知っていた。地下アイドルをやっていて結構人気があった。スマホでみると、‟「アマゾン」が一番に出てきた。「アジア大会」も出てくる。いま中国で広州アジア大会が開催されているためか。検索すれば「アバンギャルティ」、「アイオニック」、「アステロイドシティ」などが出てくる。最初のは何かのライブパフォーマン

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