世に倦む日日
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小泉進次郎一択でマスコミが宣伝に狂奔する自民党総裁選 - 自民党と政策の差がない図を強調する立憲民主党代表選
岸田文雄が先月 8/14 に首相退任の発表をした後、そこから約4週間、マスコミでは延々と自民党総裁選レースの報道が続いている。NHKの7時のニュースとNW9は皆勤賞でこの話題を流していて、自民党総裁選のCMを放送し続けている。朝と昼の民放のワイドショーも同じだ。いつもの、自民党総裁の顔を変えて、マスコミが宣伝して世論を煽り立て、解散総選挙で自民党勝利へ誘導するという、マスコミ主催の日本の政治の祭り
もっとみる「台湾有事など起きない」と言う田岡俊次と内田樹 - 9条左派を眠らす権威の安心理論
台湾有事について、左派・護憲派の内部であまりに危機感が薄い問題を前回指摘した。左派・護憲派に、中国との戦争が間もなく始まるという認識がない。それは右派と自民党政権が撒いている大袈裟な吹き込みと煽りであり、真の狙いは9条改憲と軍備拡張であって、その政治を正当化するための世論工作の脅し材料に過ぎない、という意識が支配的だ。日米同盟と中国との間で本格的な戦争が勃発する、自衛隊が交戦する、しかも2、3年後
もっとみる終戦の日の全国戦没者追悼式 - 平和憲法の国家式典、台湾有事後に廃止の運命か
終戦の日の式典で天皇がこう言っている。
毎度のルーティン・トークを退屈に聞き流していたが、今年は少し真面目に文言に接する気分になった。現上皇が読み上げていたときは、威厳を感じて言葉が説得的に耳に入り、標柱の前に立つ二人の真剣さがよく伝わった。今の天皇になってからはそれが失せ、いかにも形式的な挨拶の響きと流れになり、言葉に神聖さを感じなくなっていたが、今年は別の意味で重い意義を感じてしまった。その
内田真一の真夏の本能寺 - 円キャリートレード解消の恐怖が株暴落の真相だった
東証が 8/5 に史上最大の下落幅4451円安をつけた翌々日、8/7 に日銀副総裁の内田真一が「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」と発言、植田和男がコミットしていた「引き続き利上げを続ける」方針を修正した。事実上の方針再転換(≒撤回)であり、アベノミクス量的緩和路線への逆戻りである。その発言を受け、一時141円台まで是正されていた為替が146円台まで戻る結果となり、その影響で 8/
もっとみる誰が何のためにトランプを銃撃したのか - 暗殺未遂事件の不可解と政治的動機
日本時間の 7/14、トランプがペンシルベニア州で演説中に銃撃される事件が起きた。容疑者は20歳の若者トーマス・マシュー・クルックスで、銃撃直後にシークレットサービスによって射殺された。トランプは無事で暗殺は失敗。事件は謎が多く不審な点だらけであり、現時点で真相は明らかになっていない。なぜ、あんな至近距離の位置にライフルを所持した容疑者が近づくことができ、狙撃ポイントとして絶好の建物の屋根に上るこ
もっとみるフローにしか生きられない現代人 - 「墓じまい」を考える前段として
先月 、アメリカの調査機関が「世界中のWebコンテンツが日々消失中、10年間で4分の1が消えた」という報告を出していた。それによると、2013年に存在したWebページの38%が消えているらしい。サイトを作成した本人が消した場合もあるが、そうではなく、サイトの環境を提供したベンダー側の都合で勝手に消された場合も多い。私自身も経験がある。司馬遼太郎の追悼HPを製作して公開していたら、今から5年ほど前だ
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