世に倦む日日
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疑念の残る米捜査当局の発表 - 日米一丸の水原一平の賭博問題の幕引き
一週間前の日本時間 4/12、連邦捜査局(FBI)、米内国歳入庁(IRS)、米国土安全保障捜査局(HSI)合同の記者会見がLAで行われ、賭博問題で水原一平を訴追した件が発表された。容疑は銀行詐欺。同時に、連邦検事から「大谷翔平は被害者とみなされる」という表明もあった。翌日(日本時間 4/13)、 水原一平はLAの連邦地裁に出廷、短い審理後に保釈が決まる。その後、「真相」を告げる報道が相次ぎ、テレビ
もっとみる『世界ふしぎ発見』と『関口宏のサンデーモーニング』の最終回を見送る
3/30 に『日立 世界ふしぎ発見』が放送終了し、3/31 に『サンデーモーニング』から関口宏が降板した。前者は1986年4月から38年続き、後者は1987年10月から36年半続いたTBSの長寿番組で、とても長い間お付き合いしてきたテレビ番組だ。特に後者は毎週欠かさず見ていて、一週間の生活ルーティンの一つとなっていた。人生の里程標を踏み越えた感がする。現役続行中の番組としては、48年間続いている『
もっとみる東日本大震災から13年 - 写真と対面し、風化と後退と忘却の流れを確認する
元日の能登半島地震の影響か、今年はマスコミが「東日本大震災から13年」の報道に注力しているのが目につく。と言っても、中身は薄く、特に心に残る特集や企画はない。雑駁で平板だ。ジャーナリズムと呼べる掘り下げは提供されていない。基本的に、日本人は13年前の大震災を忘却して行っている。意味を正しく掘り起こすことなく、真摯に整理と総括をせず、あの壮絶な体験を忘れて捨てて行っている。原発についてはあっさり再稼
もっとみる小澤征爾の死に思うこと
小澤征爾の死が報じられたNHKのニュースで、ウィーンの市民が悼む言葉を発する映像が流れていた。品のよい高齢の女性で、いかにもウィーン市民らしい、音楽をこよなく愛し、人生を音楽と共に生きてきた人の、確信を持った言葉の響きに聞こえた。小澤征爾は世界中の人々から愛され尊敬されていたが、とりわけ、クラシック音楽をよく知り、音楽への造詣が深く、すなわち違いの分かる人ほど、小澤征爾への評価が高く傾倒が強かった
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