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種麹屋の日常思考記

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発酵に関係ない日常思考はこちらに入れていきます。
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2020年6月の記事一覧

MBAや大企業経験が事業承継に適用しない問題

MBAや大企業経験が事業承継に適用しない問題

よく、「MBAの理論とか日本の中小企業に当てはまらない」「大企業と中小企業にはギャップがある」と言われます。特に、大企業や、大企業でなくても、創業ベンチャーなどいわゆるMBA的理論で動いている世界の人が、実家の中小家業に戻ったとき、思ったように力が出せない、というのはよく聞く話です。

そこで、私自身、MBAホルダーであり、家業を継いだ事業承継者ですが、私自身や、私の周囲を見渡しての経験から感じた

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仕事依頼のまとめ

仕事依頼のまとめ

仕事依頼をご検討いただき本当にありがとうございます。

改めてプロフィールはこちらです。

プロフィールの要約はこちらです

<<現職>>
株式会社ビオック代表取締役
糀屋三左衛門第29代当主

<<経歴>>
1979年 生まれ
2002年 慶應義塾大学 経済学部卒業
2004年 慶應義塾大学 環境情報学部卒業
2006年 アメリカ国際経営大学院卒業
   国際経営学修士(MBA)取得
2020

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地方製造業が『もの』を作りだしちゃう前に、企業、役所、金融機関が考えるべきこと~直前記事の【後編】も兼ねて

地方製造業が『もの』を作りだしちゃう前に、企業、役所、金融機関が考えるべきこと~直前記事の【後編】も兼ねて

さて、前回の後編としての意味もあります。地方製造業が『もの』を作り出しちゃう前に考えるべきことを書きます。ちなみに下の記事が前回ですが、読まなくても大丈夫です。(読んでくれると嬉しいです)

前回の話の流れなので、企業としては「モノを作るときにどこを考えるか」、そして、行政、会議所などの地方組織や金融機関は「どこに支援すると、効果的なのか」ということについて私見を書いていきたいと思います。

結論

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地方創生は経済を「内向き経済」「外向き経済」に、組織も担当者も分けて考えるべき【前編】

地方創生は経済を「内向き経済」「外向き経済」に、組織も担当者も分けて考えるべき【前編】

地方創生に関する話。地方の経済の活性化は2つの議論があります。それは、「地域内で完結する経済を厚くする活性化」と、「地域の特徴をサービスや商品として地域外から収入を得る活性化」の2つです。

箱根町などのような、長く歴史的に観光で食べてきた地域という例外を除いて、企業に例えれば、基本的には、前者が既存事業、後者が新事業創出に該当します。

私は地域が活性化するためには両方必要と思います。日々の暮ら

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企業と人生の多角化、「ビジネスのネイティブ言語」を何にするか

企業と人生の多角化、「ビジネスのネイティブ言語」を何にするか

さて、先回「多角化」の話をしました。

そこで、多角化するにあたり、どういう多角化が「やみくもな多角化」で、どういう多角化が「筋のいい多角化」なのか。

これは非常に難しいですが、私が自分の会社や、これまで見てきた会社をみてくるなかで、私なりの判断基準を紹介したいと思います。

それは、「自分(企業)のネイティブ言語にそっているか」です。ここで言う言語とは、英語とか日本語とかタガログ語とかそういう

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なんでも「ナントカ道」にせず、人生も企業も多角化しませんか

なんでも「ナントカ道」にせず、人生も企業も多角化しませんか

日本人は、なんでも「ナントカ道」にしてしまいがち
日本人は、なんでも「ナントカ道」にしてしまいがちなところがあると思っています。「柔道」「剣道」「合気道」「茶道」など、単語になっているものから、「野球道」「ラーメン道」などですね。「経営者道」などというのも気合い系のコンサルティングでは見かける表現です。

思い返せば、私がこどもの頃、30年前のラーメンのパブリックイメージは「ニーハオ!***アルよ

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上司世代と部下世代の「何でですか?」の意味違い

上司世代と部下世代の「何でですか?」の意味違い

年輩経営者から、よく「最近の若者は素直そうに見えて権利意識が強い」的な話を聞きます。そして、よくよく聞いてると、実は若者側はとても素直だからこそなんじゃないかというケースがあります。特に発端になりやすい言葉があるので、そこについて考えてみましょう。

その言葉とは「何でですか?」という言葉です。実は、そもそも教育方法の前提が違うんですよね。上司世代(50代以上)、先輩世代(30代以上)、部下世代(

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