「右」...「下」...「う..左?」 「あのね、当て物じゃあ無いですからね。」 最近すっかり検眼に時間がかかる様になった。 無意味な自分の抵抗はプロの眼を誤魔化せな…
夏の始まりを待つ頃。 休日の電車の中は夏の予定を語る嬉しそうな 声が溢れている。 楽しい休日の軽やかな気持ちと、バイトに向かう 気の抜けた俺の気持ちを乗せた電車。 …
母の日 お母さんがいる人はお母さんに感謝をする日 お母さんの体温を感じる事が出来ない人は お母さんを感じてみる日 母なる地球。母なる大地。 母の言葉は包まれる不思議…
お気に入りの瓶に水を入れ落としてしまったポトスを挿す。太陽の光が当たり綺麗だ。 瓶を見つめながら大型連休も帰省しなかった息子の事が脳裏に浮かぶ。 もう何回帰って…
今日は5月5日。 子供や孫のいる人は子供と共にする日 子供がいない人は偶然に見かける子供を感じる日 子供が苦手な人は子供の日だから出でくる商品を 食べたり見たりする…
「ウィーン。」「ガーガーキーン」 白い小さな部屋で鳴り響く音 何度聞いても耳に障る音 「我慢。我慢。 一生自分の歯でご飯を食べる為だ。」 「はーい。終わりました…
朝の音は季節によって変わる 朝の音は何かを伝える 朝の音に耳を澄ませる 朝の音は命の音 朝の音に鈴の音が仲間入りする春 新しい生活を始めた命の鈴の音 朝の…
祖父に見守られながら遊んだ川に自然と足がむいてしまった。 自然と言い訳をしながらも心の奥底では理由が判っている気もする。 ゆっくりと腰を下ろすな否や一羽の白い鳥…
桜待ち侘びて 桜咲く 桜のカーテンが日本を覆う 桜の下で沢山の笑顔が咲く ポンポンっと音がする様に愛らしく咲く 桜の木に緑の小さな葉飾りを感じる頃 桜の花びらが終わ…
「道路に出たら危ないさかいにな。 出たらあきませんで。」 「う..ん...。はい。」 「大人しい子やな。何や皆と遊ぶの嫌か。」 「いや...。......」 (ま…
冷たい風が吹く春の日。 皆が口々に桜を待つ話しをしている。 桜の気持ちはどうであろうかと想い 桜の木の下に行ってみる。 桜に問いたところで返事など無くただ眺める。 …
春便りが届く頃 少しずつ日暮時が足踏みをしてくれる そんなゆったり時間は心が喜ぶ お目当てのパン屋さんで お目当てのブルーベリーの入ったベーグルを一つだけ買った。 …
春を迎える準備の霧雨の夕方 お気に入りの紫色の傘を広げたいからさす。 週末の仕事帰りの夕方はいつも人通りが少ない 道行く人は皆ご機嫌な顔をしているから自分ではお気…
黄色が好きです シンプルな宣言に蓋をしたのは友達の小さな 否定する言葉だった 今となれば笑い話である この世界にははじめから色の付いた物体は無いらしい 物体に色が…
頭の中に浮かぶ言葉は沢山ある 書き留めた紙が増える 最近は、不思議と自分の外に出す事を休んでいた 理由は自問自答しても出て来ないまま 差し替えに隙間時間があれば絵…
早朝、キッチンの隅に小さな虹が写っている 驚きと喜びに手元を止めて振り向くと 朝を告げる光が差し込んでいた 僅かな時間で消えてしまう幻想をどうしても 堪能したくて…
花手毬
2024年5月22日 00:50
「右」...「下」...「う..左?」 「あのね、当て物じゃあ無いですからね。」最近すっかり検眼に時間がかかる様になった。無意味な自分の抵抗はプロの眼を誤魔化せない。それでもついつい正解を求めて目を見開く。 「はい、力抜いて。上見て、下見て...」 「良いですね。異常無し。綺麗ですよ。」この嬉しい瞬間に小さくガッツポーズ。 「ところで、この前購入したカラーコンタクト
2024年5月12日 14:58
夏の始まりを待つ頃。休日の電車の中は夏の予定を語る嬉しそうな声が溢れている。楽しい休日の軽やかな気持ちと、バイトに向かう気の抜けた俺の気持ちを乗せた電車。耳で気配を拾いながら何時もの様に携帯を出す。ついでにガムを取り出し口に放り込んだ。携帯の画面に太陽の光が差し込んで見え難い。自分勝手には調整出来ない車中の日除に目を移した。一瞬、急に車中の風景に時が止まった感覚に襲われる。
2024年5月12日 10:38
母の日お母さんがいる人はお母さんに感謝をする日お母さんの体温を感じる事が出来ない人はお母さんを感じてみる日母なる地球。母なる大地。母の言葉は包まれる不思議な一文字。自分にも母が居てる。数日前から意識は母の日にフォーカスされていた。文字に起こしたい気持ちも消えず彷徨ったが書けなかった。彷徨う心の理由は、自分の誕生と共に発病した母と自分の絆の真ん中には常に病気があった。悲
2024年5月6日 20:49
お気に入りの瓶に水を入れ落としてしまったポトスを挿す。太陽の光が当たり綺麗だ。瓶を見つめながら大型連休も帰省しなかった息子の事が脳裏に浮かぶ。もう何回帰って来ないのだろうか...心に空く極小の穴は早急に塞いでおかないと特大の穴になってしまう。手当として昔残してくれた優しさを包帯にする。数年前の巣立つ日の事.... 「何してるの?」肩から斜め掛けをした鞄から財布をゴソゴソと探して
2024年5月5日 08:30
今日は5月5日。子供や孫のいる人は子供と共にする日子供がいない人は偶然に見かける子供を感じる日子供が苦手な人は子供の日だから出でくる商品を食べたり見たりする日羊水で泳いだその後に急に大人になった人などいない皆、子供の日があったのだ子供の日をどんな日に仕上げるかも連休明けの成長になる気がする仕事に向かう道すがら自転車に乗った親子を見かけた。何度も愛らしいお母さんの髪が
2024年5月4日 00:38
「ウィーン。」「ガーガーキーン」白い小さな部屋で鳴り響く音何度聞いても耳に障る音「我慢。我慢。 一生自分の歯でご飯を食べる為だ。」「はーい。終わりましたよ〜。」「綺麗になりましたね〜。」繊細な作業を軽快な声かけをしながら仕上げる尊敬すべき人の声かけでホッとする。「ありがとうございました。」「あの...先生に質問をしたいのですが....」頭の上で大きな風を感じた。先
2024年4月18日 16:11
朝の音は季節によって変わる朝の音は何かを伝える朝の音に耳を澄ませる朝の音は命の音朝の音に鈴の音が仲間入りする春 新しい生活を始めた命の鈴の音朝の音が楽しみになる
2024年4月18日 16:05
祖父に見守られながら遊んだ川に自然と足がむいてしまった。自然と言い訳をしながらも心の奥底では理由が判っている気もする。ゆっくりと腰を下ろすな否や一羽の白い鳥が美しい羽根を広げて舞い降りて来た。人慣れしているのか余りにも近い距離と目線をしっかりと合わせて来る様子に驚いた。瞬間に頭へ映るイメージは高級ホテルの優秀なベルマン。嫌味の無い気高さに荷物を預ける安心感がある見透かされている。
2024年4月11日 15:06
桜待ち侘びて桜咲く桜のカーテンが日本を覆う桜の下で沢山の笑顔が咲くポンポンっと音がする様に愛らしく咲く桜の木に緑の小さな葉飾りを感じる頃桜の花びらが終わりを繋ぐ柔らかな小風に躍る様に舞い真新しい制服の肩に留まりベンチに腰かける人の横に降り配達荷物を抱え働く人の手に忍び留まり段数の多い階段を見上げた光景は階段を上がる事に心が躍る様な踏む事を躊躇う様な登りたい気持ち
2024年3月29日 01:18
「道路に出たら危ないさかいにな。 出たらあきませんで。」「う..ん...。はい。」「大人しい子やな。何や皆と遊ぶの嫌か。」「いや...。......」(まさか、意地悪されるとは言えんな...)京都の昔ながらの日本家屋と長い路地。着物姿を貫く凛とした祖母と孫である少女の会話が響く。「お酒を配達してくれはるから、 来たら言うてな。 ほなな。」
2024年3月24日 12:10
冷たい風が吹く春の日。皆が口々に桜を待つ話しをしている。桜の気持ちはどうであろうかと想い桜の木の下に行ってみる。桜に問いたところで返事など無くただ眺める。桜が喜びの音を奏でる様に咲くと命達は喜ぶ。桜の帯が日本を包む頃には命達の喜びは満開となる。全ての壁を超えて与えられる喜びは奇跡の風景。命達は、喜びに溢れるからこそ咲く姿を待つ。改めてその奇跡に感謝をする。立ち去る前に
2024年3月20日 01:01
春便りが届く頃少しずつ日暮時が足踏みをしてくれるそんなゆったり時間は心が喜ぶお目当てのパン屋さんでお目当てのブルーベリーの入ったベーグルを一つだけ買った。そのベーグルを公園で元気に遊ぶ子供達の姿を見ながら、3口の摘み食いをする事をお昼間に決定していた。公園に近づくと雨上がりだった事に気が付く。お昼間は忘れてしまう程の小雨だった。霧の様な小雨も降ったり止んだりすれば木々に沢山
2024年3月8日 13:21
春を迎える準備の霧雨の夕方お気に入りの紫色の傘を広げたいからさす。週末の仕事帰りの夕方はいつも人通りが少ない道行く人は皆ご機嫌な顔をしているから自分ではお気に入りの時間。お気に入りの紫傘をクルクル回して歩いていると前から笑顔の親子連れが歩いて来た。自転車の補助席に幼子を乗せ、母であろう若い女性が美しい母性の笑みで見つめる。横に寄り添い歩く父であろう若い男性が2人に雨カッパを優し
2024年2月12日 17:33
黄色が好きですシンプルな宣言に蓋をしたのは友達の小さな否定する言葉だった今となれば笑い話であるこの世界にははじめから色の付いた物体は無いらしい物体に色があると感じさせるとは光の作用人間が見えているのは物体に吸収された波長以外の残った波長色が伝わる人間の不思議に感動した日がある人の目は明暗のコントラストに特に敏感らしいその中の黄色の存在黄色は色の中で最も明るく背景が
2024年2月12日 17:15
頭の中に浮かぶ言葉は沢山ある書き留めた紙が増える最近は、不思議と自分の外に出す事を休んでいた理由は自問自答しても出て来ないまま差し替えに隙間時間があれば絵を書いていた人様に見せる事の無い絵絵を描きながら初めてデッサンを学んだ日を思い出した赤い林檎を前に描いた時間今では当たり前の事に感動した日視野を広く引いて引いて見る全体を見ると絵のバランスが解る下手なりに目の前の
2024年2月12日 16:55
早朝、キッチンの隅に小さな虹が写っている驚きと喜びに手元を止めて振り向くと朝を告げる光が差し込んでいた僅かな時間で消えてしまう幻想をどうしても堪能したくて見つめていた7色の小さな虹の中に8色目を探す数分間の挑戦は自らの力になった8色目はきっと自分の中にあるのだろ自分が良ければそれで良いと思う静かに 優しく 消えていく虹表現する言葉を探した