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幸せメソッド「ヒュッゲ」の本質とは? 「囲う」=安全地帯を作る技術

「なるほど安全地帯ってそうやって作るのか…」

先日、こんな気づきを得ました。それはデンマーク人が持っているヒュッゲという価値観についてその本質に触れた時の気づきから。

以前、ヒュッゲについてはまとめたことがあります。

この記事の中でも「家族や友人との空間を大切にする」という事には触れましたが、今回はもう少し深いところでヒュッゲを理解したいと思います。

そもそも「ヒュッゲ」とは?

ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことを指す言葉。デンマーク人の大切な価値観やマインドセットを表す言葉となっています。
デンマーク人が思う「ヒュッゲの時間」とはこんなシーンです。

•ロウソクや間接照明のある暖かい空間で食卓を囲みながら、家族や友人などと一緒に過ごす時間

•コーヒーや紅茶を片手に暖炉のまわりでゆったり話をする時間

•晴れた日に公園でリラックスできる空間でのんびりと過ごす時間

いずれのシーンにおいてもリラックスしている事が前提にあります。

日本でこうしたシーンを表現するなら「ほっこり」や「まったり」という感じでしょうか。何かに急かされている状況ではなく、のんびり過ごす時間ですね。

ヒュッゲの本質

ヒュッゲのイメージを掴んだ所で、その本質にもう少し近づいてみたいと思います。その鍵を握るのは「囲い」です。

「囲い」=「安全な場所」

これはヒュッゲの本質にある考え方です。身を守るための囲い、境界線、何にも邪魔されることのない空間。この空間こそが心からリラックスできる時間を持つ秘訣です。

デンマーク人はロウソクやランプの使い方が非常に上手です。それは影を上手に使って「囲い」を作るという発想があるからです。

全ての場所に光を届けるのではなく、影を使って、光が届いている「この場所」の境界線を作って、周囲から自分たちのいる場所を安全地帯にするという発想です。

明るい場所と暗い場所。この境界線を作ることで、結果的に安全な場所の見える化をするという事ですね。光と影をこんな風に考えた事はなかったので、私としてはとても良い気づきでした。

ランプの光は暗がりの中に安らぎの場所を作ってくれます。これは私もたまに体感します。それはキャンプでの焚火の時。真っ暗の野外でする焚火は、火の光が届く所を暖かく作ってくれます。そこにいると、ほっこりと安らげます。それは火の光が「囲い」を作っているからなんですね。

「囲う」技術

ヒュッゲを生み出す技術として「境界線を引く」という事が挙げられます。線を引いてスペースを作る感覚です。

それはインテリアでは円形に並べたクッションだったり、何らかの敷居で空間を囲ったり、または30分のコーヒータイムという目に見えない時間の線引きだったりします。

線を引いて囲う。この技術と意識が、リラックスできる場所と時間を創り出します。そうした空間こそがヒュッゲが宿るスペースになります。

この発想は我々日本の生活にも取り入れられる学ぶべき視点だと思います。間接照明や暖色系の少し暗めのライトやキャンドルなども、ただのオシャレではなく、安全地帯の空間づくりと思えば積極的に活用したくなりますね。

また時間においても日本人は曖昧にしがちですが、きっちり午後の休憩時間を待つ、残業せずに切り上げる(時間を決めてマイルールに)など、きっちり線引きし、自分のリラックスタイムを「囲う」感覚はもっと意識すべきなのかもしれません。

まとめ

デンマークに脈々と受け継がれる幸せのメソッド「ヒュッゲ」。その本質は、自分が幸せになれる時間と場所を自ら「囲い」、確保する事なのかも知れません。

そのためにも、彼らは境界線を引く感覚を大切にしています。ヒュッゲとはスペースと時間の両方の視点でリラックスできる空間づくりをする技術とも言えるのではないでしょうか。

この技術は我々日本人も学び、取り入れていきたいものです。

先日の記事で「me time」という、いわゆる一人の時間を作る大切さに触れましたが、時間を作る感覚だけでなく、その時間をより深く味わうスペースの確保についても「囲う」視点を持つことで、より自分がリラックスできる時間にできるように思います。

積極的に自分の幸せの場所を「囲う」事で確保していきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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