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銀河鉄道とパジャマの効用
珍しく調子があまりよくないらしい夫が20時すぎに布団に入ってしまったので、半ばそれに付き合う形で布団に寝転がっていたのだけど、当然眠くはならない。仕方がないのでのそのそと起きだして、自分の机の上にノートPCを広げてこれを書いている。Twitterにもお気に入りの小説ブログを読むのにも飽きてしまった。
二人っきりの部屋で電気を消して、片割れが眠っているとまるで深夜のような気分になる。しかし、まだ
とっておきのレシピ本について 若山曜子「フライパンリゾット」と有賀薫「豚汁レボリューション」
レシピ本を読むのが好きだ。
料理が趣味なので、当然いろんなものを作りたがる(夫に言わせれば私は「料理にとらわれている」らしい。夕飯を食べた直後に翌日作りたいものを考えていたりするから)。そんな時、レシピ本を開くと、いろんなアイデアが湧いてきて、居ても立っても居られなくなってしまう。料理は好きだけど手順を読んでそれに沿ってきっちり物事をなすのが苦手なので、レシピ本の通りに作ることは正直あまり多く
読書と江國香織のこと
趣味を聞かれたときに、「読書」と答えるかどうかいつも悩んでしまう。そもそも、読書という言葉がなんとなく勤勉そうなイメージを内包している気がしていて、自分の状況とアンマッチに思えてしまう。「読書が趣味」なんて言うと、いろんなジャンルの本を読んでいたり、古典作品にも造詣があったり、とかそういう感じがしてしまうのだ。私の読書はひたすらにエンタメであり、勉強としてなにか読むことはほとんどない。なので、読
もっとみるロングヘアと実用性の狭間
今、人生で一番髪が長い。社会人になりたての頃は肩下あたりをうろついていた毛先だが、4年の時を経てあっという間に肩甲骨を通過し、現在尾骶骨に達している。
思えば髪を伸ばして数年、久しぶりに会う人からは挨拶のように「髪、伸びたね!」と声をかけられた。同じくらいたくさん「乾かすのとかケアとか大変じゃない?」とも言われた。そのたびにそうなんですよねアハハ、と曖昧な返答をしていたが、正直に言うともっぱら自
仕事終わりの夜のはなし
平日、夫よりも先に帰ってきたり、あるいは私だけが在宅勤務をしていることが多いので、夕ご飯の支度をしているときはもっぱら一人である。仕事がある日においては、この一人で料理している時間が一番楽しい。仕事をしている時間は楽しいとは言いがたいけれど、この料理の時間があることで、一日をいい気分で終えられることが多い気がしている。
献立は朝や昼間に考えておくことが多いので、料理に取り掛かるときには作るもの