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作り置きチャレンジ激務編

 タイトルの通りである。

 私の本職はSEなのだけど、諸々の業務が重なって、毎日残業をする事態になっている。コロナの影響で出社が交代制になっているため、会社には一日おきに行けばよいのでそこは楽なのだが、諸事情で出社時は必ず22:00までいることが確定していた。つらい。
 そんなわけで、帰ってきてからがっつり料理をする時間が取れない。私が普段1から料理すると、およそ40分~1時間程度かかるのだが、23:00ちょっと前に帰ってくるとなるとそんな時間はない。かと言って、毎日外食や総菜もしんどい。(以前実家に住んでいて通勤時間が2時間弱だったころは、退社後に会社の近くのコンビニでホットスナックとかを適当に買って、駅のホームでもさもさ食べたりしていた。これを続けると心が死ぬ。)お店のご飯もコンビニも美味しいけど、一口で美味しいと感じさせないといけないからか、強い味が多くて続くと疲れる。何より私は料理が好きなので、まったく何もしないのは悲しい。忙しいことがあらかじめわかっているのなら、日曜日に準備しちゃおうと思い立ち、作り置きチャレンジを始めた。今回のコンセプトは以下の通りである。

①当日は火を通すだけにして、包丁は使わなくてよい状態にする。
②汁物はお湯を注ぐだけにする。
上記コンセプトに沿って、冷蔵庫の中身とにらめっこしながら用意したものたちはこちら。

【主菜】
・親子丼のもと
→一口大に切った鶏もも肉と斜め切りにした長ネギを、酒とみりん、めんつゆに漬けてジップロックへ。
・肉みそ炒めのもと
→ザク切りキャベツと豚コマを、味噌と酒と醤油とおろし生姜に漬けてジップロックへ。
・ぶりの照り焼きのもと
→ぶりの切り身を、醤油みりん酒に漬けてジップロックへ。
・ビーフシチューのもと
→牛すね肉、にんじん、玉ねぎをひたすら煮込み、煮汁ごとタッパへ。


【副菜】
・小松菜のお浸し
→熱湯でさっとゆがいた小松菜を絞ってラップに包み、ジップロックへ。
・白菜の浅漬け風
→ざく切りにした白菜に塩を振って、ボウルのまま冷蔵庫へ。


【汁物】
味噌玉(具材と味噌と顆粒出汁をひとまとめにしたもの)を3種類作ってみた。
・ゆでた大根とにんじん、長ネギ
・ゆでた大根、油揚げ、長ネギ
・油揚げ、乾燥わかめ

平日は5日間あるが、金曜日が出張でそもそも外食の可能性が高いため、ひとまず4日分あれば何とかなるやろ、と思い上記内容を仕込んで月曜を迎えた。

では、実際のところどんな感じで運用していったか。誰も興味ないだろうけど退勤時間まで赤裸々に載せてみた。

11月30日(月)
在宅勤務 退勤21:00
献立:肉みそ炒め、大根とにんじんの味噌汁、小松菜のお浸し、ごはん
調理時間:ビーフシチュー込みで40分くらい


 夫が出社かつ22:00まで残業で時間があったので、ついでにビーフシチューにルーを入れて完成させておいた。これに翌日救われることになる。なお献立の出来だが、豚肉の解凍が下手だったらしく少しぼそぼそして食感がいまひとつだった。あと作るときに気づかなかったけど、おかずも汁物も味噌なのは個人的にちょっとしつこい。お浸しは美味しかった。

12月1日(火)
出社 退勤22:30  帰宅23:20
献立:ビーフシチュー、ごはん
調理時間:10分
 うっかり遅くなってしまったので、ビーフシチューを作っておいてよかった。グッジョブ昨日の私。というか最初から完成させておけばよかったのでは?という話もある。段取り力の低さはプロジェクト内でも指摘されているところである。つらい。

 夫のほうが帰宅が早かったため、温めてよそっておいてもらった。牛すね肉を初めて使ったが、がっつり煮込むとほんとうに柔らかくなって美味しい。ザ・牛肉という感じがする。

12月2日(水)
在宅勤務 退勤21:00
献立:親子丼、白菜の浅漬け風、大根と油揚げの味噌汁、ごはん
調理時間:20分


 親子丼のもとをフライパンに投入してめんつゆで味を調え、鶏肉に火が通ったら溶き卵を入れて弱火で30秒、火を止めて30秒。どんぶりに乗せてから食べるまでの時間も含めて調理なのが卵とじ系の献立。まさにタイムアタック。最高のとろとろ具合を目指すべく、ダッシュでどんぶりを運ぶのが楽しい。
味噌玉でつくった味噌汁だが、ゆでた大根が顆粒出汁を吸ってしまい、なんだか乾物っぽい味になってしまった。顆粒出汁は別にするか、具材を水気のない乾物だけにしたほうがよさそう。それに、鍋に材料を投入して煮てしまった楽な気もしてきた。

12月3日(木)
出社 退勤22:50  帰宅23:40


 想定外に残業してしまい、さすがになにもできなかった、無念!!!残業はクソ。
最寄りのすき家でテイクアウト。オム牛丼が美味しかった。オムが乗っているだけでも最高なのに、チーズとほうれん草まで乗っていて豪華。

12月4日(金)
出社(出張) 帰宅22:20
献立:卵チャーハン、ぶりの照り焼き、油揚げとわかめの味噌汁
調理時間:20分 

 なんと冷凍ごはんがほとんどなくなってしまったため、土鍋でごはんを炊こうとして失敗した際の残骸に手をつけるはめに。
(経緯はこちら→https://note.com/yamai0828/n/ne78a77bd5c5f)解凍したが、どうしても焦げくささが気になったため、がっつり油でいためてチャーハンにしたら食べられた。なお、冷蔵庫に刻んだ長ネギとみじん切りのと玉ねぎを常備しているのだけど、こういうときにさっと使えて便利である。料理で面倒なのは大体野菜を切る工程だ。今回は長ネギを使った。
ぶりの照り焼きは、長い間つけすぎたからか、魚の身がぼろっとなってしまい今一つ。そして照り焼きならやはり白いご飯がいい。

 そんなこんなで何とか1週間やってみたのだが、やはり満足のいく味に仕上げられたとは言い難い。主菜が肉に偏ってしまうし、味付けのレパートリーも減る。また、あらかじめ献立を決め切ってしまうと、ちょっとつまらないような気もしてくる。
翌週も同じようなスケジュールなので、再チャレンジである。
次回のコンセプトは
①汁物は具材のみ揃えておき、当日は鍋で煮るスタイルにする。(翌日のお弁当でスープを持っていきたいため)
②おかずは汁物、副菜を作り置き。

 なお、同居人である夫は、食べられるものであればなんでもOK派なので、一連のあれこれは完全に私の趣味の世界である。なんとしても美味しいものが食べたいのだ。残業が続くと、1日の中で仕事のこと以外を考える時間が減ってしまうので、せめてもの抵抗である。
明日も美味しいごはんを食べたい。


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