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「書く」ということ

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一文筆業者として…あるいは一私人として、仕事として執筆する原稿からLINEまで…あらゆる「文章を書く」という行為に対し、日々ぼくが想っていることをツラツラ書き殴るコーナーです。
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記事一覧

「老害」と「大御所」について

「老害」と「大御所」について

かつて、お笑いタレントの
明石家さんまさん(68)が、
とあるトークバラエティ番組で、
こんな発言をなさっておりました。

「人気がどうこうより、一人でもオレを応援してくれる人がいるかぎり、辞めるのは(応援してくれている人に)失礼だろ、ということで
今でも頑張らせていただいている」

「若手のことは考えてない。
ファンのことを考えてる、オレは」

「(逆に、若手には)もうオレたちの時代やないな…と

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「イマドキの倍速世代」について

「イマドキの倍速世代」について

今、流行りの「タイパ」
(=「タイムパフォーマンス」の略)ネタとして、

「若者を中心に、動画を早送りして
視聴するヒトが年々増えつつある」

…みたいなことを、
朝の某情報バラエティ番組が報じておりました。

番組中で紹介された、アンケート調査によると、

「動画を倍速で観た経験があるか?」

…という質問に対し、

「ある!」

…と答えた20代男女は、じつに約半数の49.1%! 

そして「

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ネット上に蔓延(はびこ)る「なんちゃって関西弁」について

ネット上に蔓延(はびこ)る「なんちゃって関西弁」について

冒頭のサムネールにある言葉は、
2024年3月29日付で、
俳優らを常習的に脅迫した罪で懲役3年、
執行猶予5年の有罪判決が確定した
「ガーシー」こと東谷義和元参議院議員が、
かつて自身のYouTubeが相次いで
BANされたときにSNS投稿した檄文であります。

大阪に生まれ、大学を卒業するまでの20数年間を
大阪で過ごしてきたゴメスが鑑定するに、
このガーシー氏によるこの捨てゼリフ(?)は…

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「フィクション作品に登場する人物の名字」について

「フィクション作品に登場する人物の名字」について

いきなりですけど、もし生まれ変わったら…
ぼくが一番なりたい名字(セカンドネーム)は、ズバリ!

「三宅」

…であります。そして、二位と三位は

「鮎川」(※できれば「河」じゃないほうの)
「北条」

…といったところでしょうか。

「一番」の「三宅」に関しては…
日常的に着こなすにはハードルが高いけれど
「イッセイ・ミヤケ」の洋服は大好きだし、
(元)V6の三宅健くんも
「男の顔」としては断然

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「上等な文章」について

「上等な文章」について

かつて、あの村上春樹氏が語った、
ちょっとした格言が、
ネット上で話題になったことがあります。

とある大手アパレルメーカーが運営するWEBサイトが配信していた

『村上春樹に26の質問』

…と銘打たれたインタビュー記事が発端で、
そのなかにあった

「SNSはいっさい
見ないそうですが、その理由は?」

…という質問に対する、
巨匠ならではの淀みない回答に、
多くの共感の声が寄せられておりまし

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「エッセイ」について

「エッセイ」について

今日、これから紹介するのは…
もう20年近くも前に某ネットメディアに寄稿した
古い原稿を、ほぼ “まんま” で
再掲載したものであります。

とりあえずは、まあ読んでみてください。

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【タイトル】
マーチにのって…

【本文】
本日のタイトルは…とくに、20世紀末に流行った

「カローラⅡにのって♪

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「懐事情」について

「懐事情」について

ここ数年あたり、

「収入が激減しています」

…みたいなことを、自身のチャンネルで吐露する
YouTuberが増えてきている…気がしてなりません。

たとえば、人気YouTuber・ラファエルさんは
一昨年(おととし)──YouTubeチャンネル
『令和の虎CHANNEL』にゲスト出演した際に

「広告収入は10分の1に落ちてます。
ほとんどのYouTuberがそうだと思います」

…と、発言。

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「切ない」という気持ちについて

「切ない」という気持ちについて

「切ない」

…は、ぼくがとても好きな言葉であり、会話中でも
原稿を執筆する際にも、渾身の場面・箇所で
好んで使用する形容詞の一つであります。

とは言え、「切ない」をここに持ってきたら──

「なんとなくしっくりとくるかな?」

…といった使いどころみたいなものは
ぼんやり把握してはいるものの、じゃあ、

「『切ない』って…
具体的には
どういうような
気持ちのことを言うの?」

…と、問われた

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「〜さん」付けについて

「〜さん」付けについて

「◯◯先輩のカノジョさんって、
むっちゃ美人じゃないですか〜!」

こんな風に最近の若者は、とかくなんでもかんでも

「さん」付け

…してしまう兆候が見てとれる…
のは気のせいでしょうか?
類語としては、

・ハマちゃんさん(=浜田雅功)
・さかなクンさん
・岸田総理大臣さん
・Mr.Childrenさん(ミスチルさん)
・(エグ)ザイルさん
・キンキ(キッズ)さん
・ナイナイさん
・ジャンポケ

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LINEの「送信取り消し」について

LINEの「送信取り消し」について

ここ数年、LINEでやたら

「送信取り消し」

…機能を乱用する男女が
ぼくのまわりでも急増中ですが、
その理由の一つには、送信者側の

「かまってチャン(=かまちょ)」

…気質がある…みたいなことを
聞いたことがあります。
一体全体どういうことなのでしょう?

LINEに「送信取り消し」機能がついたのは
2017年…と、歴史は意外に浅かったりします。
それ以前は、女子との密会後に

「今日は

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「ビジネスメールで先方の名前を間違っちゃっていた場合の対処法」について

「ビジネスメールで先方の名前を間違っちゃっていた場合の対処法」について

ぼくは今、猛烈に悩んでいます。

すでに知り合って3年以上も経っており、下手すりゃ100回近くものメールのやりとりを交わしてきた
「音部(おとべ)」さんの名前を、
これまでず〜〜〜〜〜っと…

「乙部様」

…と打ち間違え続けてきたことに、ひょんなきっかけでつい最近気づいてしまったのです。

サムネールに挙げた「伊東さん」のケースは、言ってもたかがまだ知り合って1ヶ月(※たとえ1ヶ月でも…いや、一

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「(笑)」について

「(笑)」について

たとえば、インタビュー原稿を書くとき、文中に

「(笑)」

…をいくつ挿入すべきか
(=いくつまで挿入してもいいのか?)は
意外と重要な問題だったりします。

ぼくは、まだ駆け出しのライターだったころに

「(笑)は一つの本文に一つ、多くても二つ!」

…と、当時の担当編集者に
叩き込まれてきた世代なので、
30年近く、そんなセオリーを
死守するよう努めてきました。

ところが、現在の若い世代の

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「天然」という形容について

「天然」という形容について

ヒトを…とくに女性の性格や立ち振る舞いを形容するために多く使われるワードの一つに

「天然」

…ってやつがあります。
とある女性向け恋愛系サイトには、

「本人は認めていないけど、まわりには天然としか
思われていないようなふわふわとした女性が、
男子にとってはたまらない」

…なんてことが書かれており、「天然女子」の定義を以下のように提示していました。

・人ががんばっていることを素直に認められ

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「前から言ってるけど〜」について

「前から言ってるけど〜」について

たまに、自身の意見を自由に書き込みできるインターネット掲示板──とくにヤフコメ欄あたりで、
当たり前のように

「前から言ってるけど〜」
「前にも書いたけど〜」
「いつも言ってるけど〜」
「散々繰り返してきたけど〜」

…などと、まるで

「自分の投稿がずっと読まれている体(てい)」

…の「お断り」を入れてから、自身のロジックを
たっぷりと展開するヒトを見かけます。たとえば、
一昔前のコロナ禍だ

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