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140字の小説集

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140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です…
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#シロクマ文芸部

風の車(140字の小説)

風の車(140字の小説)

私は世界初の車を完成させた。
ガソリンでも無く電気でも無く
風で動く車だ。
僅かな風でもエネルギーにして動く車。
もちろん排気ガスも出さない。
燃費の費用も0円だ。
地球の環境に優しい車。
爆発的に売れるのは間違いない。

ただ欠点は、風向きで目的地に行けない時がある。
それくらいは、我慢して欲しい
#シロクマ文芸部

桜の色は何の色?(140字の小説)

桜の色は何の色?(140字の小説)

桜の色は何の色
花びらの白い色は恋人の色って聞いた事があるんだけれど
薄紅色は優しいね
人の気持ちをなごましてくれるね
だからみんなお花観に行くんだね

風に舞う花びらは、春の情緒を与えてくれるね
桜の花びらが散って薄紅色の絨毯ができるね
花びらをゴミだ何て感じないよ

桜の色はきっと癒しの色だよ♪
#シロクマ文芸部

朧月の日は(140字の小説)➕追伸(60字)

朧月の日は(140字の小説)➕追伸(60字)

朧月。
人は風情を嗜むのか!

ぼんやり見える月を見て、
俳句創り、和歌を読む。
中には、恋人を想い詩を書く人もいる。
日本人は誠に花鳥風月を愛しみ、
楽しむ国民でもある。

だがここに、月を見上げて嘆く男あり。
「これでは、駄目だ。
1カ月に一度の満月なのに」
と、泣き悲しむ哀れな男は
狼に変身出来ない

追伸
10文字のホラーをもっと詳しく140字の小説に
しました
どちらにしても、くだらない

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花粉症の季節到来(140字の小説)

花粉症の季節到来(140字の小説)

花粉は人を悩ます。
僕もその一人だ。
くしゃみは連発し、目は痒くてたまらない。
花粉って本当に迷惑だ!

でも、花粉が無いと植物は受粉出来ない。
木々、植物が無いと動物は生存出来ない。
自然の道理だ。

それに、花粉は人間には無害と聞いた。
無害な物を敵と見なし異常反応する愚かな体
それは、僕の事か?
#シロクマ文芸部

蟻の姿(140字の小説)

蟻の姿(140字の小説)

日差しを浴びながら、チョコのカケラが溶けていた
速やかにチョコを運ぶ、蟻の姿
「暑いのにご苦労様」と、蟻に伝えたい

傍で見てる私は、年金暮らしの無職人

何処かに大金が落ちていれば、
私は、人目を盗んで拾うだろう
私も速やかに運ぶだろう。

こんな卑しい事を考ている。
これが私の、ありのままの姿だ。
#シロクマ文芸部

新しいマシーン(140字の小説)➕追伸

新しいマシーン(140字の小説)➕追伸

新しい方法で誕生した僕には両親はいない。
少子化高齢化の進む中、誕生した僕。

僕が育った子宮はこのマシーンだ。
「今後はこのマシーンが普及し少子化に
歯止めが掛かるはずだ」
と、マシーン製造者が云う
精子と卵子さえ有れば、人間を製造出来る

人類に夢と希望を与える!このマシーン。

追伸
近未来、現実に起こるかも知れない(怖)
#シロクマ文芸部

新しい訪問者(140字の小説)

新しい訪問者(140字の小説)

新しい友達が今日もやって来た。
「ようこそおいで下さりました。
遠かったでしょう?」
と、私は労いの言葉を掛ける。
「そうですね、疲れました。道も判らないし初めての事なので。」
と、彼は釈明をした。

「此処に来る人はみんな、辛そうです。
だって、健康で死ぬ人はいませんからねえ」
#シロクマ文芸部

予知夢(140字の小説)

予知夢(140字の小説)

最後の日、宇宙人が僕を見る。
哀れむ様に僕を見る。
「今日で地球は終わるよ」
と、言っているみたいだ。
「そんな事は無い、地球は健在だ!」
と言い返すが、騒音で声は届かない。
火山は噴火し、地面が裂ける。
逃げても無駄、地球の崩壊は裂けられない

50億年後の地球の光景を僕は見た。
#シロクマ文芸部

最後の日(140字の小説)

最後の日(140字の小説)

最後の日に僕は何を見るのだろう?
そして、誰が僕を見ているのだろう?
その時、僕の意識はあるのだろうか?
その時、苦しんで無いかな?
痛がって無いかな?

今までの僕の人生を振り返っているのかな?
悲しい思い出ばかりだったけど。
神様!
最後の日ぐらいは、僕の最高の日にして下さい。
#シロクマ文芸部

一人じゃないって素敵な事ね(140字の小説)

一人じゃないって素敵な事ね(140字の小説)

振り返っても一人
誰もいない
そんな事はいつもの事
別に気にしてはいない
人間、産まれて来た時は最低でも二人は居る
でも死んで逝くときは、誰かが側に居るだろうか?

みんなそうだ!
僕だけでは無い。
死んでいく時は、側に誰か居るとは限らない。

「大丈夫だよ、一人にしないよ」
と、死神が僕の耳元で囁く。
#シロクマ文芸部

あほやん 心を込めて(140字の小説)

あほやん 心を込めて(140字の小説)

「ありがとう」の言葉、
他人になら簡単に言える
だけど、妻には言えない
何故だろう?
別に仲は悪く無いのに
妻がする事は、当然と思っているからか?

「ありがとう」は「有難き」と言う意味
いつも当然と思っていたなら、
「有難き」では無くなる
当然の様に振る舞う事こそ、
本当の「有難き事」だ

妻に大感謝!
#シロクマ文芸部

詩と暮らす(140字の小説)

詩と暮らす(140字の小説)

詩と暮らすとは如何なる事か?
詩は心の叫びか!
詩はありのままの素直な表現か!
故に人の心を揺さぶるのだろうか?
詩と暮らすとは、自分に正直になる事なのか!

正直に生きる!
自分自身に嘘を付く事なく
たとえ、損をしても目先の利益に捉われず
正義の心を絶えず求める
これが詩と暮らすという事なのか?!
#シロクマ文芸部

コーヒーと紅茶とココア(140字の小説)➕追伸

「コーヒーと紅茶どっちが好き?」と君が聞く
「コーヒーかな」
「私は、紅茶が好き。
レモンティーの似合う女になりたいの」

「僕はココアが好きだ。
甘くて飲むとホッとするココアが好き」

「ココアが似合っているわ。貴方アマちゃんだし」

「ありがとう、褒めてくれて」

「貴方のそこがアマちゃんなのよ」

追伸
実際にあった話です。
#シロクマ文芸部

強盗(140字の小説)

強盗(140字の小説)

いきなり男に
「おい、金を出せ」と、言われた
私は恐怖を感じたが男の顔を覗き込む。

男は下を向き、「金を・・・」と、聞き取れない。

「金をどうしろと云うんだ!」
と、私は必死の想いで凄んで睨みつける
目線を逸らして、男は云う。
「お金を私の口座から出してください」
と、私に通帳を差し出してきた。
#シロクマ文芸部