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大企業病への処方箋

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大企業あるあるの図解→解決策が主な構成です
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2023年3月の記事一覧

ボトルネックを見極める

ボトルネックを見極める

ボトルネックとはボトルネックとは、会社や組織全体の生産性や効率を制限する狭い箇所のことを指します。ボトルの首部分が細くなっていることをなぞらえた言葉です。ネック部分を効率化しないと、全体の生産性や効率は良くなりません。
特にネック以外に時間やお金を投資すると、投資効果が薄くなってしまうのでボトルネック部分を解消する投資や施策が重要です。

ボトルネックを見極めるには①負のスパイラルの出発点を見る

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ミドルアップの重要性

ミドルアップの重要性

ミドルアップとはミドルアップとは、管理職が上層部からの指示を実行するだけでなく、部下を指導し、意見を吸い上げ”上層部に提案”することです。

トップダウンとミドルアップ

トップダウンとは

トップダウンとは上図の通り、トップマネジメントの抽象度の高い指示が起点になります。例えば”売り上げを上げろ”などです。納期は決まっていますが、手段は各ミドルマネジメントに委ねられます。次にミドルマネジメントが

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KPIと変数

KPIと変数

KPIとはKPI(Key Performance Indicator)は、組織や個人の業績を測定するために設定される指標のことです。KPIの設定により、業績を定量的に評価することができ、業務の改善や目標達成に役立ちます。会社として売上を上げるのか、利益を上げるのかを決めて、明確なKPIを定めて”物や人の投資先”を決める必要があります。

変数とは変数とはKPIが良くなるための要素です。例えば売上を

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人事異動の目的と効果

人事異動の目的と効果

人事異動の目的①人的リソースの調整

一部部署に人員不足または過剰が発生すると異動で調整します。採用で調整しきれない分は異動で調整します。会社都合の異動で一番原因としてありがちな理由です。

②本人の希望

人間関係や仕事内容、本人の能力などが職場とアンマッチの時、人希望で異動が発生します。基本的には上司への相談、上司側からの提案、社内公募などがあります。

③キャリアの促進

会社によっては”部

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後工程はお客様

後工程はお客様

後工程はお客様とは後工程はお客様とは、「お客様に接するのと同様に、次の後工程の人のことを考えて担当業務を引き渡していく」という意味です。主に製造業で務めている方は聞いたことがあるかもしれませんが、製造業のみでなく”全業種”で使える仕事上の概念だと思っています。なぜなら”一人で完結する仕事はごく稀”でほとんどの仕事は”他人がやる後工程”が存在するからです。

丁寧な業務の引き渡し方この概念は、丁寧に

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チームワークとは

チームワークとは

チームワークとはチームワークとは複数の人が協力して目標を達成することです。
仕事が大きく複数人でないと、目標が達成できないためコミュニケーションや分業の仕組み、信頼が重要な要素なります。

役割と分業例えば、定型作業でないプロジェクトを複数人で取り組むとします。
その場合以下の4つの要素で円滑にプロジェクトを進めるようにします。

目的の共有

個人ワークと違い、それぞれがバラバラに仕事をするので

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労働組合支部のワークショップ腹案

労働組合支部のワークショップ腹案


趣旨説明現状

支部代議員が支部には10名程度いますが、踏襲的に若手が担い参画意識は低く実態として”選挙やイベントの手伝いや組合誌の回覧”などしかやっていません。近年コロナでイベントもなく、中央組織方針で次世代育成が各支部求められていますが進んでいないのが現状です。

目的

入れ替え時期に伴い”初顔合わせで対面でワークショップを実施”します。
役割の明確化、教育を手や頭を動かし理解してもらうこ

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生存者バイアスとアドバイスの受け止め方

生存者バイアスとアドバイスの受け止め方

生存者バイアスとは生存者バイアスとは、ある集団の中で生き残っている人々に対してのみデータが集められ、そこから偏った判断をしてしまうバイアスのことです。
例えば”フリーランスになると月平均〇万儲かる”などです。そもそも収益化できずに”挫折した人や儲からないから再就職した人が含まれないデータ”になります。

生存者のアドバイスに潜む罠①非生存者視点の抜け落ち
会社を辞めようか”会社の年長者”に相談する

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職場における自然淘汰力とは

自然淘汰力とは自然淘汰力とは、私の造語です。
自然淘汰とは、自然環境の中で最も適応力が高い個体が生き残り、環境への適応力の低い個体が淘汰されていく現象を指します。残った生物は”常に適応して進化していく”ことになります。
転じて自然淘汰力は、職場における”健全な新陳代謝”と定義しました。

自然淘汰力の低い職場とは自然淘汰力が低い職場では、仕事に対して柔軟な対応をする職場で、業務が緩やかで自由度が高

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ナレッジ共有の注意点

ナレッジ共有の注意点

ナレッジの共有とはナレッジとは、業務上の知識や経験・ノウハウで主に以下の方法で共有することで仕事上有益になることが多いです。ナレッジが共有されないと”仕事が属人化したり、ブラックボックス化”してしまいます。

マニュアルや文書による共有マニュアルや文書でナレッジを共有すると、引継ぎが容易になったり色々なメリットがあります。注意点はどこにあるかをはっきりさせることです。ファイル保管やデータ保管でも”

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ソフトランディングとハードランディング

ソフトランディングとハードランディング

ソフトランディングとはソフトランディングとは、急激な経済が変動を飛行機を着陸させるように被害を抑えるように着地させることを言います。厚生年金の支給年齢引き上げに伴う”激変緩和処置”がソフトランディングになります。
急に支給年齢が60から65歳に引きあがると、5年間で61,62・・・と引き上げたり、将来層に向けた個人年金制度の整備などを並行して実施しています。
会社でも福利厚生を廃止する場合、段階的

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役割等級制度のデメリット

役割等級制度のデメリット

役割等級制度と採用背景役割等級制度とは、社員の役割や職務内容に紐づけた給与体系や人事評価制度です。多くの大企業で採用されています。

変遷

年功序列制度→能力評価制度→役割等級制度(高度経済背長→バブル崩壊→リーマンショック)になっています。ひとつずつ解説します。
①年功序列制度
年齢や勤続年数で給与が決定します。背景に高度経済成長があり、企業の安定成長をベースに”将来の高給を保証”して社員のモ

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