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人事異動の目的と効果

人事異動の目的

①人的リソースの調整

一部部署に人員不足または過剰が発生すると異動で調整します。採用で調整しきれない分は異動で調整します。会社都合の異動で一番原因としてありがちな理由です。

②本人の希望

人間関係や仕事内容、本人の能力などが職場とアンマッチの時、人希望で異動が発生します。基本的には上司への相談、上司側からの提案、社内公募などがあります。

③キャリアの促進

会社によっては”部長になるには他事業所の課長を経験することが条件”など、キャリア上の暗黙のルールがあったりします。それ以外でも、人材交流などで職場の流動性を高めキャリアの促進をすることがあります。

注意すべき点

①十分な説明

異動者には十分に説明が必要です。転勤を伴う場合、仕事内容が大きく変わる場合本人に意図をしっかり伝え合意を得る必要があります。場合によってはプライベートを含めて”働き方の意向”を確認しておく必要があります。

②単なる人員リソースの調整で考えない

例えばハラスメントがあったり、長時間労働が慢性化していたり”ブラック部署で離職率が高い部署”があったとします。そこに離職が発生し、異動で補充すると異動者はすぐに離職するケースがあります。その場合、人手不足を解消するよりハラスメント対策や長時間労働の解消など異動以外の手段を考える必要があります。そうしないと”穴の開いたバケツに水を入れ続ける”だけの状態になってしまいます。採用による人員補充も同様ですね。

③受け入れる側の準備が必要

人事の通知は社内ルールで、転勤を伴う場合は一か月前には本人通知などがあります。部門長や人事しか知らない”人事秘”になります。しかし、人事秘であるがゆえに表立った事前準備ができません。なので部門長など限られた人が”通知から受け入れまでの準備”と”公示後の準備”の2つの準備が必要になります。

③本人の準備

本人希望の場合は、中期的な準備が必要です。仕事内容のリサーチから、英語を使う場合は何年か前から語学を勉強するなど必要です。その部署の経験者などに話を聞いておくのもよいでしょう。

次回予告

今回は季節的にもタイムリーな人事異動について記事にしました。
次回はKPIと変数を記事にしたいと思います。


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