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紡/Tomomi Sugimoto
2024年4月13日 18:26
本記事②は、①の後編として、主に第四~七章から、書き留め置きたいトピックを挙げて紹介したい。本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、ブックライターであり自著も数多くある上阪徹氏による書いて生きていく プロ文章論出版社: ミシマ社発売日:2010/11/26(第一刷)感謝の気持ちを持って臨んでいますか?同じ企業に取材に行ったとしても、例えばクライアントへ取材しに行ったの
2024年4月12日 12:17
この本を手にとったのは、2017年だった。恥ずかしながらライターの端くれとして、その世界に片足をつっこんだ年の半ばだったか。図書館で、「ライター」とは何たるかを捜し歩いた先に見つけたのがこの本だった。一つひとつの見出し(質問)はシンプルながら心に響くものばかり。いまも、思考が止まるとつい手をのばしたくなる一冊である。本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、ブックライ
2024年3月20日 11:29
自分の文章は周りから見ると、どんな風に映っているのだろうか。いい文章か、はたまた悪い文章か。それを判断するのは自分だったり、周りだったり。文章をどんなふうに磨いていくといいのだろうか。本書は、『朝日新聞』のコラム「天声人語」の元筆者である、辰濃和男氏による文章のみがき方出版社: 岩波新書発売日: 2007/10/19(第一刷)すでにブックレビューを書いた「文章の書き方」の
2022年11月18日 20:09
文章を書くとき。自分の心の内をあけっぴろげにするような感覚になり、少し気恥ずかしい気持ちになるときがある。日頃の生活のさまを文章に綴る。その時その時に感じた、心のひだをつまびらかにし、言葉に表す。自分の暮らしのよしなしごとから、自分のことを丸裸にして庭先に転がしてしまっているような感覚になる。文章を書くには、その下準備が必要である、と痛感した。本書は、『朝日新聞』のコラム「天声人
2022年10月5日 13:36
「なんだかしっくりこないんだけど」「なんて言ったらいいのかな…」年を重ねるにつれて、語彙力が少しずつ少しずつ削られてゆくような。さらさらと流れる砂時計のように、静かにこぼれ落ちてゆくような。そんな焦りがあったのだろう。図書館でフラフラしているときに、この本が目についた。本書は、コラムニスト・毎日新聞客員編集委員である近藤重勝氏による言葉が思いつかない人のための語彙トレ55
2022年9月29日 15:50
前回紹介した池上彰氏・竹内政明氏の「書く力」。『はじめに』の中で池上氏はこう述べている。いい文章が書けるようになりたい。そう熱望していた私は、駆け出し記者の時代、文章読本の類を乱読しました。その中には、斎藤美奈子さんの『文章読本さん江』も入っていました。この本は恐ろしい作品です。本文内でもこんな風に言ってのける。『文章読本さん江』は、読んだことを後悔するような怖い本で、歴代のそうそ
2022年9月15日 12:19
私は話すことが得意ではない。書いているほうが、あらゆるものとまっすぐに向き合えているような、何となくそんな気がするのである。けれど私の逆パターンで、普段から人にわかりやすく話せる人すべてが、書くことが苦手というわけではなかろう。書くことも話すことも得意な人は、どんな風にして言葉を扱い、書き伝えているのだろうか?書くこと、話すことの両分野で名をはせる、池上さんの頭の中を覗いてみようか…そ
2022年9月9日 12:02
最近、文章に関する本を読むのが楽しくて、片っ端から読みふけり、仕事そっちのけになってしまうことがある。これが実に面白いもので、大きく分けて2つの読後感を味わえる。「なるほど、すぐに実践してみよう!」と前向きになれるもの。「これは…、してはならぬことをしてしまっていた…」と猛省し、恥ずかしさのあまり思考停止してしまうもの。今回はどちらかと言えば前者である。私にとって「恐ろしい
2022年9月5日 21:50
近ごろ、なぜブックレビューを書くようになったのか?素晴らしい本をたくさんの人に知ってほしい思いに加え、自らの記憶に留めておきたいと思ったから。自らの振り返りとして、自省を込めて読み返したい。本書は、朝日新聞編集委員を経て『週刊金曜日』編集委員を務めた本多勝一氏による〈新版〉日本語の作文技術出版社: 朝日出版新聞発売日: 2015/12/30(第一刷)対象とする文章はあくま
2022年8月26日 16:37
「忙しい」を何となくの理由にし、遠ざかっていたnote。そんな私の背中を押してくれたのが本著である。毎日新聞専門編集委員、コラムニストの近藤勝重氏による「書くことが思いつかない人のための文章教室」出版社: 幻冬舎新書発売日: 2011/9/30(第一刷)いい文章とは?いい文章を書きたい…とは誰しも思うものだ。それは何なのか?これはさまざまな観点から判断されるだろう。まずは、誰
2022年8月30日 21:45
最近、「これは…!」と思う本を手に取っては読みふける。そんな日々を過ごしている。文章を書くことは楽しい反面、責任を伴うものだと思うし、やっぱりいい文章、伝わる文章を書きたいという欲が出る。本書は、山田ズーニー氏による「伝わる・揺さぶる!文章を書く」出版社: PHP新書発売日: 2001/11/29(第一版第一刷)小論文のプロが教える「文章の書き方」著者は、ベネッセで小論文通信教