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続ちょこっとひとこと

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故郷・神戸に戻り、今を綴るもまだまだヨチヨチのエッセイ集。
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2022年4月の記事一覧

あれこれ使ってきた便利グッズはそろそろ絞りたい

あれこれ使ってきた便利グッズはそろそろ絞りたい

歳だからか、最近新しいものに対する執着がなくなってきた。
数年ごとに新機種の検討を迫られる携帯電話も然りだ。

昔は物欲も旺盛だったが、ガラケーは壊れなければいつまででも使えたから、新機種のカタログはただ眺めるだけだった。
逆に、スマホは壊れていなくてもOSが古びれば買い換えを強要されるが、今では物欲がすっかり枯れている。
うまくいかないものだ。

***

携帯電話を持ったのは周囲より遅かった。

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美しい理念を実現しようとする時、そこに闇が含まれていても、それは美しいと言えるのだろうか。
気づいていないとは言わせない。
もういい大人なのだから。

目をつぶる?
なかったことにする?

先送りした暗部はきっと大きな負の遺産になって返ってくるって。
そんなん子供でも分かるやん。

結局いつもおいしいものしか撮っていない

結局いつもおいしいものしか撮っていない

今日は少し元気がないので過去の写真から。
指につまんだ幸せ3点。

***

この日そんなに風強かったかな。
2匹ともマリリン・モンロー、あら恥ずかし。

***

かの有名な滝と背くらべして何を思う、3兄弟。
やっぱり真ん中・次男は自分がいちばん?

***

爪鋭いわ、指多いわで、こいつに襲われたらひとたまりもない。
…ん? 違う? 怪獣の足の天ぷら…ではない?

***

結局いつもおいしい

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数年間他人の口を見ずに過ごした反動は大きい

数年間他人の口を見ずに過ごした反動は大きい

皆がマスクを着けるようになって早や数年。
果たして本当にマスクに絶大な効果があるものか、さらには今もなおマスクを続けなければならない状況なのか、素人にはよく分からない。

ただ、社会的常識としてすっかり定着したのは確かだ。
感染状況が小康状態だからか最近マスクのない人が増えているが、一時的にせよ常識だからマスクを着けない人に対する目は当然厳しい。

僕はそんな人を見て、マスク着けろよ!とまでは思わ

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思いなんてそう簡単には伝わらない

思いなんてそう簡単には伝わらない

前を行く車がソロソロと徐行を始め、ついに停まった時、後ろの車はお構いなくクラクションを鳴らしがち。
横から見ていたら、そんなにせっかちにならずとも…と思う場面だ。
道に迷って困っている状況なら、さらに焦らせるだけなのに。

歩いていて前の人がふとキョロキョロと道に迷った様子で立ち止まった時、いきなり怒鳴りつけるだろうか。
どうしました? どこへ行かれるんですか? と聞きはしないか。

車の場合、前

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また久しぶりに店頭に立ってみたくなった

また久しぶりに店頭に立ってみたくなった

前職で愛媛の村おこしを手伝ったというのはこのnoteでも何度か書いた。
ご当地のお茶と、そのお茶を加工して作った抹茶大福がその主力商品。

発売時には鳴かず飛ばずだったその大福が、数年の後に破竹の進撃を見せ、通販では100倍を超す抽選でないと買えなくなる。
全国の百貨店に出かけての販売では、用意した100箱は数分で完売した。

そこに至るまでの話はまた稿を改めよう。
山村での20年は、そう簡単には

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心配ごとがあったらnoteはなかなか書けない。身体の不調なら騙しだまし書けるのに。自分が動けば解決するものをまずどうにかしよう。
昼から休みを取ってボンヤリ入った高架下の店で、ビンダルーを食べワインを傾けながらそこにいる人たちの人生の端きれを聞き、明るい未来を少しだけ想い描いた。

昼間っからうまいワインにうまいビンダルー

昼間っからうまいワインにうまいビンダルー

神戸の中心、三宮から神戸にかけてJRの高架下には個性的な店がひしめく。

シャッターを下ろしたままの店もずいぶん増えてしまったが、それでも三宮近辺は明るい雰囲気のファッションストリート。
しかし神戸に近づくほどに通路が暗くなり、店のディープさも増す。
最後にはもうどこでいつ仕入れたのか分からないような古いビデオデッキや動かないPCなどを積んでいる店が並び、子供の頃は歩くのが怖かった。

***

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ご登録の条件に合う方にお送りしています、とメールが届いた。

■モデル募集
・容姿に自信ある方
・女性10代〜40代
・インスタやYotubeでもっと活躍したい方

「女性10代~40代」って男性50代のこと?
「容姿に自信ある」といいな。

応募しよかな…いや、かすりもしない!

目を閉じれば細かな雨を思い出す

目を閉じれば細かな雨を思い出す

グーグポッポポー
グーグポッポポー

キジバトが鳴く。
白んだばかりのまだ手つかずの空に、鳴き声だけが響きわたる。

***

明石に住んでいた頃はキジバトを知らなかった。
国道沿いの住宅街に住んでいたから、おそらくキジバトは寄りつかなかったのだろう。
今でこそ町なかで見るようになったが、昔は山にしかいなかった。
ヤマバトともいったくらいだから。

小4の夏休み、神戸に引っ越した。
神戸といっても

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そこに関わる人は誰一人として取り残してはいけないと思うのだ

そこに関わる人は誰一人として取り残してはいけないと思うのだ

「廃棄物を価値に変えよう」

最近、錬金術のごとく囁かれる言葉だ。
しかし錬金術と違ってイカサマではない。

食品ロスは発酵させることでメタンガスと堆肥に変えることができる。
そのメタンガスは燃料として使えるし、堆肥は畑に使える。
植栽の刈り込みで出る剪定枝は燃料にすることができる。

これまで費用を払って処理していた廃棄物が価値あるものに変わるのだ。
これはすばらしい。
ぜひそんな世の中を作って

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古い神戸の地形を体感しながらまち歩きを楽しみたい

古い神戸の地形を体感しながらまち歩きを楽しみたい

神戸、まち歩き。
新旧入り乱れた神戸を歩くのは楽しいものだ。

ところで神戸から三宮へ何も考えずに道なりに歩くと、こうなる。

最初はいい感じなのに、元町を過ぎるとどんどん三宮から遠ざかるのだ。
うへぇ、遠回り。
確かに海岸もこのルートと同じ形で蛇行しているのが分かるが、なぜ?

実はこれ、川の流路が影響している。
その昔、神戸には湊川、三宮には生田川という川が流れていた。
いずれの川も氾濫を繰り

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家にあった雑誌をすがる思いであさってみた

家にあった雑誌をすがる思いであさってみた

1984年もそろそろ暮れる、ある日曜日。
友達と5人で神戸三宮に映画を観に出かけた。

ふだん明石の中学に通う僕たちにとって、三宮は恐怖の場所だった。
明石しか知らないと三宮がマンハッタンに思え、ビルの陰から撃たれるのではないかと警戒しながら歩いたものだ。

極度の遠視で、映画など観ようものなら10分くらいで吐き気の渦に呑まれるのだが、なぜかその日は友達の誘いに応じた。
しかも「ゴーストバスターズ

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あぁ、アサリが食べたい

あぁ、アサリが食べたい

昨日、アサリについてつぶやいた。
つぶやきながら思った。

そういえば最近アサリ食べてないな――

どうにもアサリが食べたくなってきた。

***

瀬戸内育ちで、小学校の学校行事に海は欠かせない。
6年間、毎年4月中旬から下旬にかけて学校遠足で潮干狩りに出かけた。

的形・白浜・新舞子・赤穂。
明石から西へ向いて姫路方面へ行くと、潮干狩り場がたっぷりあった。
シーズンになると、潮干狩り場は夏の海

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