初夏の気仙沼市で暑さを吹き飛ばす「Kesennuma Beer Festival 2024」が開催! 国内外の人々がビール片手に気仙沼フードを満喫する|イベントレポート
初夏と呼ぶにはまだ早い5月18日。初夏と呼ぶに相応しい晴天と気温の中、気仙沼市の南町海岸公園で「Kesennuma Beer Festival 2024」が開催された。本イベントは、名称の通り気仙沼市でビールを飲むイベントである。それ以上でもそれ以下でもない。海に隣接した公園で、人々がビールを飲み交わし、語り明かすイベントである。
国内外の人々が集まり気仙沼発クラフトビールや銘酒を飲み交わした「Kesennuma Beer Festival 2024」
率直に言って、絶好の外ビール日和である。熱中症のリスクが高まる点は悩ましいが、晴れ渡る空の下で輝く海を見ながら、家族・恋人・友人・知人・見ず知らずの他人と馬鹿騒ぎしながらビールを飲める。ビール片手にブラブラしていても何ら問題がない。
ビールは種類があるし、日本酒も洋酒もある。海鮮、揚げ物、肉、ジャンクフード・スイーツの屋台が並んでいるため、酒の肴には全く困らない。座るところも多く、ゴミ箱についてもしっかりと用意されている。
近くにはカフェや休憩できるスペースもあるので、飲酒に疲れたときの一服も可能だ。あたかも地上の楽園のような光景が広がっており、国内外から訪れた人々の多くが笑い合い、幸福そうな時間を過ごしているのも納得であった。なお、筆者は自動車で独り来訪していたため、当然ながら飲めなかった。幸福とは何かについて考えさせられたのは言うまでもない。
「Kesennuma Beer Festival 2024」では、いくらか余興も催されていた。ジャンケン大会とクイズ大会である。参加者の多くが熱気に包まれ、また酔いに包まれていたこともあり、とても賑わっていた。筆者の人生で、これほどまでに人々がジャンケンに熱狂する光景を見たのは初めてである。それだけ「Kesennuma Beer Festival 2024」の参加者が楽しんでいた証左でなかろうか。
ビールは飲めずとも食べ物は楽しめるということで、かき氷と揚げ物を頂いた。山ブドウは、気仙沼市の八瀬地区で収穫されているものらしい。帆立の耳は生・茹でた物のどちらも食べた経験を持っているが、揚げた物は初めて食べたので新鮮であった。なお、屋台で最も賑わっていたのはたこ焼きだったように思う。常に列が出来ていた。
気仙沼市に新たにできたセレクトショップ「KNEWS」のトロピカルジュースを頂く
気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザの1階部分では、2024年4月からセレクトショップ「KNEWS」が営業を開始している。こちらの店舗は、気仙沼市のチャレンジショップ事業を利用して株式会社熊剛組が営業しており、チャレンジショップとしては3店目となる。
気仙沼市内で製造されている商品を中心に販売している他、トロピカルジュースを販売している。トロピカルジュースは複数の味から選べるだけでなく、炭酸仕様にするかどうかも選べる。氷の代わりに氷っぽいゼリーが入っており、飲料としてだけでなく、スイーツとしても楽しめる。新感覚で魅力的だった。
「Kesennuma Beer Festival 2024」の心地よい喧噪から離れ、くるくる喫茶うつみで快い穏やかな時間を過ごす
「Kesennuma Beer Festival 2024」が行われている南町海岸公園から少しだけ離れ、南町2丁目の商店街から八日町2丁目の商店街に入り、くるくる喫茶うつみへと向かった。
日曜日振りの来店である。といっても日曜日はくるくる喫茶うつみが営業していたわけでなく、くるくる喫茶うつみを会場として行われていたアジアカフェ&nihongo cafeに参加した形であるため、くるくる喫茶うつみへの来店という意味では、5月6日振りと言える。
「Kesennuma Beer Festival 2024」によって大勢の人々で賑わっていた南町海岸公園と打って変わり、南町2丁目〜八日町2丁目の商店街は閑静である。もっともそれはいつもの光景なので、何ら違和感はない。筆者としては、閑静であり、一見すると多くの地方で見られるシャッター商店街に見える一方で実は多種多様な事業所が営みを続けているこの道が好きである。
八日町2丁目の写真の左手前に見える建物が、元地域おこし協力隊の移住者が事業用に購入し、改築を進めている建物である。その後ろには先ほど行列が出来ていたと伝えたたこ焼き屋の店舗がある。イベント等への出張が多いため、イベント対応専門のお店と思われがちだが、ちゃんと店舗がある。ぜひ来訪して欲しい。
くるくる喫茶うつみでは、カルボナーラとノンアルコールカクテルを頂いた。「Kesennuma Beer Festival 2024」でビールを飲めなかったからノンアルコールカクテルを飲んだわけでない。ジンジャーテイストを提供いただいている。辛口でキリッとした飲み心地であり、初夏の気候となった今日に合う味わいだった。カルボナーラも辛めで、やはり気候とのマッチ度を感じている。
くるくる喫茶うつみで過ごす時間は穏やかでゆったりとしており、「Kesennuma Beer Festival 2024」の喧噪とのギャップが大きく、気仙沼市の静と動の両方を楽しめた気分になった。昨今は気仙沼市を来訪する観光客が増えている一方で、どうしても内湾エリアのみを見て帰ってしまう。美しく整えられた景観に心惹かれるのは人間の常だが、隣接する南町2丁目〜八日町2丁目の味わい深さもぜひ見て行って欲しい。
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