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夢と現実の間

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いびつだったり、歪んでたり、傾いてたり

いびつだったり、歪んでたり、傾いてたり。

見栄えはわるいかもしれないけど、それらはどこか愛と似ていて。

偏愛という言葉を改めて調べると、「ある人だけを、かたよってあいすること。」とある。

それって純愛とも言えるのではと考えはじめたが、こういうお話は考えても考えても、深みにハマっていくだけで答えなんてものはないのかもしれない。

しかしすこしだけ残しておこうと思う。

皆を平等に愛することがで

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ミニスナックゴールド

スーパーでミニスナックゴールドのミニを見かけて思わず買ってしまった。

砂糖がすごい量使われているとどこかで見てから手を伸ばすことは減っていたけれど、やっぱりだいすきな味。

小学生の頃、釣りにハマっていた時期があって、父親と行くことも多かったけれど、同級生とそのお父さんも釣りが好きでよく一緒に連れていってもらっていた。

そのご家族とはキャンプもカブトムシ取りも一緒に行くぐらいには家族ぐるみの付

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かくれんぼ

浮上したかと思えば、恥ずかしくなったのかまた姿を隠す。

そんなきみはとても可愛い。

きみに触れたくて、きみのあとを追う。

たまに追いついて、一緒の時間を過ごす。

そしてまたきみはすぐ隠れるから

必死になって追いかける。

必死にならなくてもタイミングは大体一緒なんだけど、あとで、なんて悠長なこと言っているときみはすぐ潜ってしまう。

追いつきそうで追いつかない。

気づけば今日も一日中き

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もどることは進むこと

身体が冷えたのを感じて起きた。上にかけてあったはずの3枚すべてがずれていて、履いていたはずの靴下も脱げていた。

ああ、生まれたまんまの姿に戻りたくなったんだな。無駄なものは取っ払って、まっすぐ、より人間らしく。

人間は弱いから、すぐ武器や鎧を手に入れたがる。あんなに重いものを身につけて、昔の人はよく疲れなかったなと甲冑とかを見るたびに思う。

現代でも武器をたくさん身につけている方を見かけると

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逃げた先にあるもの

逃げた場所が一緒で思わず笑い合って、そのまま逃避行してみたくなる衝動。それを恋っていうんだぜ

そんなメモを残す、14時24分。

逃げた先にきみの名前をみて笑ったよ。

考えることは一緒なのかなって。

それならもう一緒に逃げようか。

逃げた先に何があるかはわからない。

駄菓子屋に寄って帰ったあの頃から何も変わらない。寄り道とか遠回りとか、そういう言葉にどきどきする。

あの頃は何にでもなれ

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吸い殻

彼女が残した吸い殻を思わず、写真に撮った。

僕が吸っていた銘柄とはまたちがう彼女の煙草。

そこに彼女が確かに存在したことをのこしたくて、写真を撮った。

その数ヶ月後、彼女は別の男のところへいった。

その頃にはもう覚悟していたのもあって、そこまでつらくはなかった。

ただ涙がもう枯れていただけかもしれない。

しあわせになってくれればいい。

そんなふうに自分に言い聞かせて。

最後に残った

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おひるねびより

おひるねびより、そんな名前の花があったら買いたい気分。外の空気を吸った日はよくねむれるきがする。このすこしばかり存在感をアピールしてくる腰痛さんとも長い付き合いになったなぁ、気持ちだけはおじいちゃん家の縁側で。

名前もしらない花に名前をつけよう。

おひるねさん、添い寝しませんか。

りんご

よく僕は悩んだり、迷ったりしたら

りんごを買う。

普通にすきでよく食べるんだけど

そうではなくて

僕の原点がりんごなんです。

小さなころ、絵の教室で先生は美大出身のおばあちゃん。生徒は4人。

テーブルの真ん中にりんごを置いて、それを子ども4人がそれぞれ絵を描く。

りんごというとこれというぐらい決まった画角や向きが存在しているのだけど

4人はそれぞれ自分が座った席から見えた自分のりん

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ぬくもり

あたたかいものに触れずに育つとじぶんの体がつめたいことなんて知らずに大きくなる。

一度でもあたたかいものに触れると、なぜだか知らないが涙がでて、じぶんは人間だったんだと思い知る。

そしてあたたかいものを知った体は、つめたいままでは満足できない体になってしまう。

それがいいのかわるいのかはわからない。

いちど知ってしまったぬくもりを求めつづけてしまう。

それが人間というものなのかもしれない

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最も美(かな)しい記念の小説を書くつもりです。

太宰治さんが小説「斜陽」のモデルとされる愛人の太田静子さんにおくった手紙にこう書いていた。

美しいをかなしいとルビをふる。
かなしさ。そこに美しさを見出し、表現する。

太宰治さんの小説は正直何冊かしか読んだことがないのだけど、太宰治さんと酌み交わせたら楽しかっただろうなと妄想したことはある。

恐れ多いけれど、どこか似ている部分があるなと思っている。

だからか、作品に触れるのを躊躇していた時

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えすえぬえす

友達の名前が出てきて、何かあったのかと思ったら別にそんなこともなくて、心臓にわるい。自由気ままに一方的に発信して、調子が良い時にすきなひとたちのところを訪れる。それぐらいの付き合い方が一番いい。えすえぬえすってやつは。

昨今はかなしい事件も多いし、結婚という言葉や不倫というワードも飛び交っている。

えすえぬえすってやつから距離をとっているので、友人が結婚したとかそういう話は、共通の友人経由で聞

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うんこ

芸術は爆発だ。
と岡本太郎さんは言った。

溜め込んで我慢することは悪いことだとよくいう。
確かに体にとっては悪いこともあるかもしれない。

最近、僕は人間って水をどれだけ美味しく飲めるかが人生の醍醐味なのかもしれないと思っている。
たくさん運動して、汗をかいて、水を欲して、やっと飲めたときの感動。
あの美味しさは我慢をしてない人間は味わえない。
同じ水でもそれをどれだけ美味しく飲めるか。
そこが

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昼下がり

超ってことばを使わなすぎて、蝶が先に来て、超って言葉を探すのに時間がかかった。

そんな昼下がり。

お昼寝したくなる時間。
さっき食べたはずなのに、小腹がすいてくる時間。
昼下がり。

ぼーっとする昼下がり。
今日はすこし寒いけど、春とか秋ならぽかぽか陽気でピクニックに最適な昼下がり。
ピクニックしたいな。
ピクニックは本気だすスタイルなので、ブルーシートではなく、布を持って行って、公園の近くの

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モーニングルーティン

お風呂いれて、せんたくして、お湯沸かして、ご飯たいて、それだけで仕事できる感だしてる大人はこちらです。えっへん。

そんなことを書いて調子に乗ってたら、ラグがすべりコーヒーがこぼれ、ティッシュを取ろうとテーブルの上のコップの中に入った少量の水に気づかず、そちらもこぼしました。

今日もいい天気ですね。こちらは白と青の世界が共存しているすこし切ないような、その先にはあたたかいものが待っている、そんな

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