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テュル活マガジン

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テュル活とは、テュルク的活動のこと。「日常に、ほんの少しテュルクがあると、少しだけ幸福感が増す。」という趣旨でやっている、趣味と実益を兼ねたライフスタイルともいえましょう。 こ…
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#外国語

【学習日記】ペルシア語チャレンジ、今期も続けます

【学習日記】ペルシア語チャレンジ、今期も続けます

先週土曜日(2024年5月18日)は、前期に引き続き参加しているペルシア語講座の新学期が始まる日でありました。前学期は基礎的な内容が中心でしたが、今学期からは一つレベルが上がり、いよいよクラス3に進むことになりました。新しいクラスでは動詞の変化形が増えそうで、より深い文法の理解や発音の習得が求められ、学ぶべきことが大幅に増える予感しかありません。しかしそれと同時に、イランへの旅行をわりと本気で計画

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「語彙は筋肉である」説

「語彙は筋肉である」説

気がつけば、2024年の4月も後半に入りました。

時間の経過の相変わらず早いことにため息がもれる昨今ですが、今年度はどういうわけでしょうか、研究のほうで忙しくしようと思った矢先に稼業たる語学のほうでも仕事が立て込んで入ってきているという、よいことといえばよいことが続いています。忙しいのはつらいんですけどもね…個人として、きついことに対する耐性がないもので…

日本に帰国後、運のよいことにトルコ語

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サンテックスさん、すべてはアンタのせいやでェ

サンテックスさん、すべてはアンタのせいやでェ

Twitterで気づいたのですが、今日4月6日はサン=テグジュペリが"Le Petit Prince"を公刊した日だったのですね。以下引用ツイートですが、岩波書店さんは内藤濯氏の日本語訳を最初に出した出版社ということで知られています。

ねえ…。サンテックスの旦那…(「サンテックス」はサン=テグジュペリの愛称ですね。これ豆知識な!)
あんさんはホンマに、えらいもんを世に出してくれはりましたなあ…!

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春以降のテュル活To Doリスト

春以降のテュル活To Doリスト

週明けからはついに2024年度ですか。まだ年度末の諸々の作業が終わっていない方も世の中にはいらっしゃるとかいらっしゃらないとか色々な話が飛び交っておりますが、オフィスぴの吉(というか、私ですね)のほうも春からのいろいろなことに向けて準備を進めているところです。

そんなわけで、今日は特に書きたいこともないわけですが、何もしていないかと言われればそんなこともない、という微妙な日でもあります。準備の一

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もう10年経つんですなぁ

もう10年経つんですなぁ

ということで、このお題への連日の投稿をしておりまして、お目汚し失礼のほど申し上げております。

本日は、#私の作品紹介 ということで。過去に書いたものを紹介するというのはわりと気恥ずかしいことではあるのですが、これもお題を埋めるためということで読み流していただければと存じます。

われら語学民が愛してやまない白水社から、かつてこんなシリーズがあったことをみなさまご存じでしょうか。

このシリーズの

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言語系の新書が出たらすぐ買え、と昔じいちゃんが言うてたので

言語系の新書が出たらすぐ買え、と昔じいちゃんが言うてたので

今朝まで、こちらの準備に追われておりました…。

なんとか発表資料の準備が間に合いまして、ひとまず提出したあと本日も左肩の治療のため通院してきました。週末は遠出しますからね。体調を整えておかねばなりません。

かくして治療をしてもらった後、東京に持っていくお土産を買いに長崎駅前へ。困ったら長崎クルスを買え、と昔じいちゃんが言うてましたっけね…(筆者注:言うてはいなかった)

どういうわけだか東京に

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毎日こつこつやるしかなさげ

毎日こつこつやるしかなさげ

ようやく2022年の夏にかかわらせてもらったアゼルバイジャン語言語研修テキストの語彙集の部分をエクセルファイルで整理し終えました。単にセルを置き換えていくだけの作業だったはずなのですが、思ったより手間がかかりました。綴り間違いなどの細かいミスは見つかるし、見出し語が重複していることに気づくしと、わりと散々だったのですが、そういったエラーを正していくという点では、この作業をやってみてよかったのかも、

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喜びの知らせの陰で、しれっとフィン・ウゴル系諸言語訳『星の王子さま』の蒐集を進めていたオレ

喜びの知らせの陰で、しれっとフィン・ウゴル系諸言語訳『星の王子さま』の蒐集を進めていたオレ

2月最後の日、春以降の活動にむけてうれしい知らせを受け取ったその日は、ドイツの書店から国際郵便が届いた日でもありました。かねてより気になっていたフィン・ウゴル諸語訳の『星の王子さま』が3冊ほど届きまして、蒐集リストに

ヴォロ語(Võro)

コミ語(Komi)

モクシャ語(Moksha)

が加わった喜びをみなさまと共有する必要があるのではないでしょうか(異論は認めない)。

とりわけ、ヴォロ

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雑念、脱線

雑念、脱線

いつかやるであろう、長崎方言版『星の王子さま』(しらんけど)を夢見て、フランス語の教科書および勉強のためのノート、また白水社が出しているいい感じの辞書をそろえてやりましたよフフフ…

意気揚々と最初のページを開いていくと、長年気にかかっていた文字と発音の関係が意外にシンプルだったことは新鮮な感覚でありました。で、原則として単語の最後の子音は読まないんだと書いてありまして、なるほどだから"Le pe

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春からまた、アレをやるしかないよね

春からまた、アレをやるしかないよね

4月から、自分自身も受講生としてTUFSオープンアカデミーのとある言語を受講するよう申し込みをしました。

ペルシア語ではありません。ペルシア語もこの講座の枠で習ってみたかったのですが、そちらはもうすでに別の教室で習っているので、それ以外の非テュルク系言語ということになります。

さてでは、何語を選んだでしょうか。みなさんならきっと予測がつくはず…

一方、わたくし自身はトルコ語のほうで皆様をお待

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【ペルシア語学習日記】ようやく半分到達したのでここまでの感想をいくつか

【ペルシア語学習日記】ようやく半分到達したのでここまでの感想をいくつか

昨年末ごろからペルシア語学習の話が多くなっておりまして大変失礼をしております。昨晩、ようやく『ニューエクスプレス ペルシア語』が第10課および練習問題5(2課ごとに練習問題がついているのがニューエクのパターンですよね)まで終わったので、週始めの月曜日の朝からその喜びをみなさんと共有したく、まだ道半ばながらここまで来た時点での感想などを二、三点書き残してみたいと思います。

ようやく文字を書くのが楽

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ペルシア文字を書き写しながら思い出したこと

ペルシア文字を書き写しながら思い出したこと

さきほどあちら(ツイッター)でポストしたことと、余談を少し。

いやこれは、片手間でやるから楽しいんだろうな…。もし現役の外大生でこの言語を選んでいたら、なかなか最初は苦労するんだろうなと思うなどします。

アラビア文字、ペルシア文字、ウルドゥー文字と、文字体系としては同じタイプだと思うのですが、そういえば高校のときの英語の先生の一人が大阪外語大のアラビア語専攻のご卒業だという話があったのを思い出

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オレの愛すべき「積ん語」たち

オレの愛すべき「積ん語」たち

SNSでの発言というのは何がウケるか全く読めないということはありまして、先日のこれなどもどういうわけだかインプレッションが思ったより伸びたのですよね。

語学書および辞書にお金をかけた(だけ)ということを写真で表現してみたわけですが、どの辺がアレでしたかね…言語のチョイスなのかあるいはそれぞれのほんの推定金額なのか。

まあいいんですけど、そんなわけで「積ん読」ならぬ「積ん語」が私には残っています

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【完結編】『星の王子さま』で読むクムク語(4)

【完結編】『星の王子さま』で読むクムク語(4)

どうもみなさま、Салам!(こんにちは!)
誰得覚悟で始めたクムク語解説シリーズも、ついに最終回になりました。このエントリーでは最終回を記念して、あとがきのようなものを最後に書き足してみました。言語の実例そのものにご関心のない方は、クムク語訳の部分は読み飛ばしてくださってもよいかと存じます。

あらためて、クムク語についてえ?「そもそもクムク語ってどこで話されている言語ですか?」とお尋ねになりま

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