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【本紹介】学校では教えてくれないアーティストのなり方、から学ぶ本当のアーティストとは。


鳴かぬなら〜、あなたはどのように答えますか?


本文にこのような文章がある。

彼の新しい作品の中に 徳川家康、豊臣秀吉、織田信長の
「鳴かぬなら〜」シリーズがあった。
ご存知だと思うが3人が違う考えを歌っている。
日本人ならこの中のどれが自分だろうと選ぶんだと思う。
しかし彼には4枚目があり
「鳴かぬなら 森へおかえり ホトトギス」
自ら歌っている絵を書いていたのだ。
ニューヨークに生きているということは徳川家康、豊臣秀吉、織田信長の次にあたる4人目にならなければいけない。
それができなければ帰りなさいと。

この文章を読んでハッとした。

4人目なんて考えたことがない。
考えようとしたことすらない!

正直かなりショックだった。
でも、落ち込んでいる時間はもったいないので、私ならこう答える!

「鳴かぬなら 一緒に笑おう ホトトギス」

本の中のこの文章を読んで1秒で出てきた。
今の自分にはこれしかない。

とりあえず、これで帰らされなくてすみそうだ。
まだ行ってもいないけど♪


というわけで、まずはご挨拶!

あいさつ


みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。



今回は最近読んだ本、

いたみありささん著
『学校では教えてくれないアーティストのなり方』

コチラの本の紹介をしていきたいと思います。


今回も付箋だらけ、マーカーだらけになりました♪



本当のアーティストとは


まずは、この本から学んだ
『本当のアーティストとは』

それは、

表現することを楽しむ「自由な生き方」こそが、アーティストの本質。

ということになります。

誰もが、知っているあたり前ではあるけれど、物事の本質とは得てしてそういう「当たり前」の中に答えがあるように思います。

ただ、そこに対する解像度が「変態レベルに高い」という一点を除いて、ということにまります。

そこで、この本が教えてくれているアーティストをもう少し掘り下げていくと、

アーティストとは、
「表現したいものがあり、それを形にした人。」
と、言い換えることもでき、

表現したいものへの深い理解

「究極の自己理解」
それが根幹にあってその上に
「表現するための技術」がある。

それらをひっくるめて、

アーティスト

と呼ぶのではないか、と私は解釈しました。

たぶん、この解釈も自由であり、これは私(ウエマツ)という人間のひとつの答えであり、10人いれば10通りの答えがあっていいと思います。

ただ、記事の冒頭の「鳴かぬなら〜」でも書かれているように、自分の解釈が正解かどうかではなく、それと向かいあった時に自分なりの考え方や、スタンスを明確に表現できなければ、相手にされない!
ということもしっかりと覚えておきたいですね。

それこそが、アーティストとしての土台になり、そこからでしかアーティスト活動は発展していかないこともハッキリとこの本には書かれています。


まぁ、硬い話は抜きにしても、
この議論だけでもワインを数本空けられるくらい美味しい肴になりそうですね♪


その他


アーティストの心得的な部分だけでなく、その他の内容は超実践的なものばかり。

海外で活動するための、

  • アーティストバイオグラフィー(履歴書兼、今後の展望が書かれたもの)

  • SNSの活用の仕方

  • ギャラリーへのメールの送り方

  • HPの作り方

  • 各種書類の書き方

  • 作品の海外発送の仕方

  • アート作品の展示の仕方

などなど、他にも実際に海外で活動するために必要なことが、写真やイラスト付きでとても丁寧に解説されています。



自称アーティスト上等!


この本ではアーティストとして持っておくべきマインドの指南から、具体的にアーティストとして活動していくためのノウハウまでがとてもわかりやすく書かれています。


読み終わった感想は、
本のタイトルに書いてある、「学校では教えてくれない」は、
「日本では教えてくれない」に書き換えても問題無いレベルの内容だと思いました。

日本では、アーティストという言葉を使うと、必ずと言っていいほど、

「それで食べていけるの?」
「夢じゃなくて現実を見なよ!」
「一部の天才だけのもの」
「あなたにはムリ!」

こういうことを言われます。

私も過去幾度となく言われてきました。
それだけでなく、最近でもグラフィックデザイナーという仕事をしている、というと同様のことを言われたりもしました。


そんな中、本の最初の方にも書かれている、
「自称アーティスト上等!」
という言葉からとても勇気をもらうことができました!


この本を読んでみれば、
日本のアーティストや、アートに対する考え方がどれだけ狭く、偏っていて、歪んでいるかがよくわかります。

その考えの中で育った人の否定的な意見になんて1mmも耳を傾ける必要はない。

日本で進む道に迷ったら、海の向こうの可能性を探ってみればいい!

その可能性をたくさん教えてくれているのがこの本です。

だから、
「日本では教えてくれない」
でも言い過ぎではないのです。

社会人はもちろん、ぜひ多くの学生さん達にこそ読んでほしい本だと思いました。

みんなで「自称アーティスト」で突っ走ってみましょう♪


著者の いたみありささんの note もお時間ある方は読んでみることをオススメします。


以上、ウエマツでした〜

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