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読みたい本

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本を読み、そこからまた芋づる式に読みたくなった本のことが書かれた日記
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20220619|頁をめくる音で息をする

20220619|頁をめくる音で息をする

開店時間は23時、尾道にある古本屋弐捨dBを営む店主(中原中也への情熱が凄い)のエッセイと日記が綴られた一冊。彼の目にうつるもの、触れるもの、心かよわすもの、それらの日々の真ん中に、なんの違和感もなく自然とあらゆる詩が存在する。時に棘のような鋭さを露わにし、あるいは噛み付くような刃をも隠さず、しかし読むものの心は、瞬く間に奪われ、彼の切実な思いに涙ぐむ。

終いには、自分の吐く言葉のすべてが嘘くさ

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20211206|冬に読みたい本

20211206|冬に読みたい本

夜明け前のAM5時30分、ジャンプを買いにコンビニ。帰ってすぐに開き、涙はポロポロでるわでるわで、そんな私をみて、夫は笑う。まだまだ悪い方向に行く未来しか想像できなくて、ミスリードをたくさんしてしまっているような、それがまたつらい、つらい、つらい。読者も一丸となって、みんなで守ろうな、救おうな、という妙な連帯感が生まれているのはやはり堀越先生は天才です、としか言いようがなくて、私はヒロアカが大好き

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20211202、1203

20211202、1203

1202
朝、布団のうえで目をひらいても、それが起きたということにはならないのだと彼女はいった。そこから体を縦にするのか、また眠るのか、選択しなければならないと。それで私は寝たまま本を読むことにしたのだけど、起きているのか寝ているのかわからなくて、それでもぐんぐんとページはめくられ、すっかり頭を乗っ取られてしまってからはもう外にはでたくないとなり、いよいよ大変だった。だって動きたくないんだもの。そ

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20211109

20211109

家の掃除をおわらせ、とほんさん(書店)へ。

『ことばと vol.4』『パンの耳』『するべきことは何ひとつ』は行く前から買おうとおもっていたもので、ほかの本は、ときめいて購入した。いつもみていく棚の順番が決まっていて、まずは美しい本たちと詩集が並べられている棚(この棚のセンスやばいの)にときめくところからはじまる。そのあとは平積みされている新刊や店主さんおすすめ本の棚でほほ〜うとなりながら吟味し、

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20211103|泣かない子供

20211103|泣かない子供

快晴。朝から洗濯をまわし、気分良く、たくさんのものを干した。食器洗いもそそくさと済ませて、面倒なので朝食はフルグラ。それから布団にもどり、江國香織著『泣かない子供』を読んだ。

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20211102|泣く大人

20211102|泣く大人

きょうは晴れで、やすみだった。夫と美術展にいこうかと話していたのだけど、ここ数日、いや、二週間ほど、あまりにも睡眠をとれていなくて、相方に朝の連絡をしたあとまた眠り、目が覚めたときにはもう夕方だった。

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