見出し画像

発達障害のための受験合格メソッド

気がつけば受験シーズン真っ盛りですね。

発達障害やグレーゾーンの悩みを抱える受験生(あるいは学生)のため、テストの点数を10点ぐらいサクッと上げるメソッドを紹介します。

家庭教師のバイトで教えたやり方

去年のことですが、建築現場で働いていた当時お世話になった親方に、息子の勉強(数学)を見てほしいと頼まれました。

家庭教師のバイトは学生時代以来ですが、ひとつ試したいアイディアがあって快諾しました。

その子の状況です。

・中学3年、受験まであと1ヶ月。過去問を解いている
・全国的に学力は中の下
・理解力はあるが集中力がない
・注意欠陥と、集中の持続が短かいこと、下痢をしやすい体質から典型的な発達障害グレーゾーン
・なので計算問題などのケアレスミスが非常に多い

本番と同じ制限時間を設けて過去問を解かせたのですが、けっこうな量の計算ミスをしでかすので、滑り止め校でも合格点ギリギリでした。

そのころ僕はマインドフルネスについてある程度の経験があり、子どもの頃の自分に似たタイプだとも思ったので、対策は明確でした。

(マインドフルネスって何?という人は の記事をどうぞ)

僕が指導したメソッドは以下です。

①大問をひとつ解くたびに、目をつむって試験のことを一切忘れる。
(過去問の構成は大問が6個程度、その中で小問が3~8個程度でした。)
②約20秒間かけて深呼吸をする。5秒で吸い、7秒止め、8秒で吐く。
(厳密でなくてよい)
③目を開けて新たな問題を解く。
④その代わり制限時間を、大問数 × 20秒だけ延長する。

これをやるだけで平均60点しか取れなかった数学の過去問が70点を超えました。

細かく採点してみると、計算ミスや問題文の読み違えが半分以下に減っていました。

たった一回の実践です。

「あーやっぱり」という感じですが、呼吸を整えるというのは一時的にでも注意欠陥や過集中を和らげるとても有効な手段です。

カギは習慣化できるか

とはいえ、試験本番で時間延長することはできません。

なので、日ごろからこのやり方を何度も実践し、問題を解きながら無意識に呼吸を管理できるようにならねばなりません。

練習を重ねてから自転車の補助輪を外すように、時間延長なしで行っていきます。

今現在、受験シーズンまっただ中というか、本番まで時間があまり残されていませんが、短期間でもモノにできるので試してみてはどうでしょうか?

ちなみにその教え子は、第一志望には受かりませんでしたが第二志望にはギリギリ滑り込むことが出来ました。

注意力散漫で机に向かって集中するのが極端に苦手なタイプなので上々の結果かと思います。

発達障害、特に注意欠陥でお悩みの方はぜひ試してみてください。

受験だけではなく、定期テスト対策にも十分役に立ちます。

ご質問等があればお気軽にどうぞ。

(目次へ戻る)

この記事が参加している募集

わたしの勉強法

受験体験記

頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。