【雲の中の富士山を登った時の話・1日目⑮】安息の山小屋へ!
こんにちは! 雲の中の富士山を登った月見里です!
今までの記事は、こちらのマガジンにまとめてありますので、ぜひご覧ください!
前回8合目に到着したところからスタートです!
ふわりふわりと雲の上
8合目近くの看板と崖だけを切り取ると、もはやここが頂上かのような風格があります笑
疲れていて、手振れがひどいです笑
疲労のみならず、風も強いですし、レンズに雨粒がついていたりしているので、ボケてしまっています。ごめんなさい。
なんにせよ、この光景は面白かったです。雲が下にあるのを見るのは、飛行機に乗った時と、この時だけです。
しかも、飛行機の場合はあまりにも高いので現実感がありません。それに、自分が乗っている飛行機が浮いていますし、すごい速さで動いているので文字通り地に足がついておらず、落ち着いて雲の動きを観察できません。
しかし、この時は、自ら登ってきたがっしりとした岩場に足をつけて、じっくりと、間近で眼下の雲を見ることができました!
雲が塊となって動いているかと思いきや、一部分だけふわりと分離して動いていたりします。
ふわりとした雲を眼下に見ていると、自分の堅いはずの地面までもがふわりとしたような感覚に陥ります。まるで、ジェットコースターに乗った後に地面に立って、ふわりとする感覚が残っているときのようでした笑
天の恵み! 雨が止んだ!!
うっとりとみてしまいますが、じっとしていると寒いので、登り始めます。
赤と灰色、黒の地面のグラデーションが美しいです。何度も言うようですが、まるで火星か何かの、別の惑星の光景かのようです。
幸い、ここへきて、すこしだけ天気が良くなってきました!
さっきまでは下のほうが雲で見えなかったのに、今は五合目近辺の森が見えています!
天が味方をしていると思えば、最後の力を振り絞る気になります!
大きな山小屋
そうしていると、またもや山小屋と小さな広場が現れました。
高山病……恐ろしいです。確かに、すでに標高3000メートルを過ぎて数時間。空気はそれなりに薄くなっているはずです。
しかも、これまで高山病になったことがないので、その症状がわからないので、どんな風になってしまうのか恐ろしいです。
とりあえず、今のところは特段不調はないので、先を急ぎます。
後になって思えば、細かい水分補給とゼリーによる栄養補給が効いていたのだと思います。
ぜひ、これから登る人は、こまめな水分補給、栄養補給をしてください!!
近くにある山小屋は、大層立派でした。多分、私がここまで見た中で一番大きい山小屋です。
標高3,400メートルの文字が、クラっとさせます。
いつの間にそんなに高くまで登ってきたのでしょうか。
窓際に置いてあるカップ麵と、窓のコーンスープやみそ汁、ホットミルクの文字が輝かしく思えます。
しかし、ここまで来たら、もうひと踏ん張りで私が今日泊まる宿です!
せっかく天も味方して天気がましになってきたのだから、ラストスパートをかけます。
……しかし。
天は裏切った
突然の土砂降りです。
さっきまでの天が味方をしたというのは気のせいだったのでしょうか。
というか、さっきまで雲を見下ろしていたのに、まだこの上に、雨を降らせるだけの分厚い雲があるというのか。
雨が肩を、バッグを、頭を打ち、ずっしりと重く感じます。
そして、雨粒が、手を伝って袖からインナーに入り、顔とフードの隙間から首筋へと入っていき、体が冷えていきます。
だいぶ足取りが重くなってしまいました。
雨のあまり余裕がなくて、あまり写真が撮れませんでした。
なけなしの二枚からも、雲の濃さと絶望感が伝わってくるかと思います。
休息の地
そうして、わき目も降らずに登っていくと……
ようやくつきました……!
ここが私が今日泊まる山小屋です!!
雨のせいで余裕がなくて正面から撮れず、側面からとなります。
足が棒のようになり、全身ずぶ濡れの私に、ようやく救いの屋根が……!!
*
今回は以上となります。
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