コマドトモミ

理学療法士として働きながら個人でもコンディショニングなど活動しています。関わる人の身体…

コマドトモミ

理学療法士として働きながら個人でもコンディショニングなど活動しています。関わる人の身体も心も風通しよく。男の子ふたり子育て中。自分の身体に向き合おうと思ったときに読めるものを中心に書いていけたらと思っています。他にも暮らしのこと子育てのことなど。フリーランスになるべく準備中。

マガジン

記事一覧

なんでこんなに頑張ってるんだっけ?と思った時に思い出す原点

この前ふとそう思ってしまった。退勤して保育園へお迎えに行く途中。 0歳児は預けられる時間が決まっているのだけど2日連続で数分遅れてしまった。 (そしてちょっと怒ら…

コマドトモミ
9か月前
9

あなたの身体の舵を握るのはあなたです。

最近TwitterのTLに流れてきた一言に、ふと立ち止まってしまった。 細かい言い回しは違うけれど以上のような趣旨。 自分の身体の主導権を他人に渡す、とは…?例えば自分の…

コマドトモミ
10か月前
11

私産後うつだったかもな。変化しゆく自己イメージに気づいた出来事。

先日子どもが一歳を迎えて、ようやく振り返れるメンタルになったと感慨深いし、ようやくnoteが書ける時間と体力が戻りつつあるのが嬉しい。 きちんと診断をされたわけでは…

コマドトモミ
10か月前
6

私という身体の境界は広がっていく、特に母親になってからは

自分の内と外を隔てるものは皮膚である。 自分か、自分以外か、それは明確だ。 でもたとえば鉛筆を使って文字を書く。 シンプルな線から画数の多い漢字まで、筆圧を微妙に…

5

妻(夫)は自分の身体の延長という

ある患者さんと話していた話。 その男性は十数年妻の介護をしていた。 もうすぐ80歳を迎えるにもかかわらず、仕事を続け、家事全般をやり、妻の身の回りの世話をし、さら…

8

余裕がない時に思い出したいハグの話

ふたり目の妊娠中に、私が尊敬するある人に言われたことがある。 「子育てって大変だけど、子どもが構ってほしくて騒いでいたり、イライラしそうな時ほど一回ぎゅーっとハ…

9

産後の身体を整えるために見落としがちな重要なこと

産後、お腹周りを引き締めたくなるけれど果たしてそれは正解なのか…と常識をうたがってみる。 というより、患者さんをみているとそれだけでは解決できないことも多いから…

7

思いっきり背伸びをしてみる

身体を扱う仕事をしていると良く感じることがある。 足腰丈夫にに過ごすとは、詰まるところ、重力にどう勝つか、重力にどう負けずに生涯を過ごすかということだ。 産まれ…

3

たまには真上を見てみる

普通に生活していると、意外に目線より上を見ることは少ない。 少し目線を上げたところでちょっと背の高い人と話すとか、ちょっと高い所に手を伸ばす時とか。 もうすぐ4歳…

3

たまには自分の足を眺めてみるのはどうですか

自分の足をじっくり眺めたことがあるだろうか。 足の甲はなんとなく見たことがあるかな。 もしかしたらネイルをする人なんかはしょっちゅう見ているかもしれない。 足の…

3

母親になることにやっと諦めがついた

2人目の妊娠中から薄々感じていたんだけども、ようやく母親になることに諦めがついたように思う。 1人目が産まれて、生物学的には母親になった。子どもは可愛いしお世話だ…

10

産後のメンタルで夜中に想うこと

産院を退院してからはふたりの息子の間に寝ている。 右を見れば長男が奔放に寝ていて、左を見れば次男が小さな体で寝ている。 寝ているだけなのになぜか2人とも一生懸命に…

4

第二子出産。自分自身への健忘録として

第二子の出産を終えた。 これから日常に、追われていくだろう自分自身へ、今日の特別な気持ちを忘れないためにnoteに残しておくことにした。 朝に出血があって、破水では…

9

静かに待つこと。予定日超過。

予定日をまあまあ過ぎている。 身体は日に日に重くなって、この暑さときてああ早く解放されたいとも思う。 妊娠出産って本当コントロール出来ないものだなあとつくづく思…

9

臨月の夜は長い

あるあるらしいのだけれど、妊娠後期になってよく夜中に目が覚める。 産休に入るまでは疲れもあってかトイレに行った後すぐに寝ついたけれど、休みになってからというもの…

17

出産のこわさと向き合うこと

正産期にはいって、もういつでも産まれていいような時期にきた。 1人目は予定日超過だったから、2人目も遅いかななんて思いつつ、やっぱりそわそわしてしまう。 そう、や…

8
なんでこんなに頑張ってるんだっけ?と思った時に思い出す原点

なんでこんなに頑張ってるんだっけ?と思った時に思い出す原点

この前ふとそう思ってしまった。退勤して保育園へお迎えに行く途中。

0歳児は預けられる時間が決まっているのだけど2日連続で数分遅れてしまった。
(そしてちょっと怒られた。肉体的に疲れている時に怒られるとずっしり重い…)

朝から始まり仕事が終わっても気が抜けない…
やっぱりしんどくもなってくる。

前の職場で先輩のママさんが、
「最近仕事手抜いてるよ〜だって帰ってからも子どもたちと戦争みたいでさ、

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あなたの身体の舵を握るのはあなたです。

あなたの身体の舵を握るのはあなたです。

最近TwitterのTLに流れてきた一言に、ふと立ち止まってしまった。

細かい言い回しは違うけれど以上のような趣旨。

自分の身体の主導権を他人に渡す、とは…?例えば自分のPCが壊れたとき…少しはネットで調べるけれど、私は機械に詳しくないので、触るのも怖くなって詳しそうな人や業者に頼んでしまう。
そして直って帰ってきたら、なぜ調子が悪かったのか理解しようともせず、直ったことに喜んで使い始めてしま

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私産後うつだったかもな。変化しゆく自己イメージに気づいた出来事。

私産後うつだったかもな。変化しゆく自己イメージに気づいた出来事。

先日子どもが一歳を迎えて、ようやく振り返れるメンタルになったと感慨深いし、ようやくnoteが書ける時間と体力が戻りつつあるのが嬉しい。

きちんと診断をされたわけではないので憶測にはなるけれども、一つの経験として記したいと思う。

前提を言えば私は医療者で、専門ではないけれど産後うつのことはもちろん知っていた。
産後の患者さんたちにもその知識を元に配慮して接したり、産後ケアの資料にまとめたりしたこ

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私という身体の境界は広がっていく、特に母親になってからは

私という身体の境界は広がっていく、特に母親になってからは

自分の内と外を隔てるものは皮膚である。
自分か、自分以外か、それは明確だ。

でもたとえば鉛筆を使って文字を書く。
シンプルな線から画数の多い漢字まで、筆圧を微妙に調整し絶妙な角度変化をさせながら書いていく。
ほとんどの大人は自分の指を動かすように自然に鉛筆を扱う。
それはまるで自分の身体の延長のよう。

道具は、時に身体の延長として働く。
道具を介する感覚は、その道具が馴染めば馴染むほど自分の身

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妻(夫)は自分の身体の延長という

妻(夫)は自分の身体の延長という

ある患者さんと話していた話。

その男性は十数年妻の介護をしていた。

もうすぐ80歳を迎えるにもかかわらず、仕事を続け、家事全般をやり、妻の身の回りの世話をし、さらには趣味も楽しんでいるという驚くべきパワフルな人だった。

身体に痛みがあってリハビリに通っていたのだが、症状が緩和するにつれて色々なことを話してくれた。

日常のこと、趣味のこと、妻のこと、昔のバブル期のときどんなことをして遊んだか

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余裕がない時に思い出したいハグの話

余裕がない時に思い出したいハグの話

ふたり目の妊娠中に、私が尊敬するある人に言われたことがある。

「子育てって大変だけど、子どもが構ってほしくて騒いでいたり、イライラしそうな時ほど一回ぎゅーっとハグしてあげるのよ。

ハグして少しお話ししたり、ちょっと待っててねってお願いするにしても3分もかからないけど、ずっとイライラしたままでいるよりも3分使ってお互い穏やかに過ごす方が気持ちいいから。」

そして私のことをハグしながら、コツを教

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産後の身体を整えるために見落としがちな重要なこと

産後の身体を整えるために見落としがちな重要なこと

産後、お腹周りを引き締めたくなるけれど果たしてそれは正解なのか…と常識をうたがってみる。

というより、患者さんをみているとそれだけでは解決できないことも多いから、疑いたくもなるのです。

たしかに必要不可欠ではあるけれど他にも大事な要素があるのではないだろうか…という話。

産後5か月になろうとしている今、2人の育児に慣れが出てくると同時に自分の身体が気になってくるもので。
仕事では産後の患者さ

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思いっきり背伸びをしてみる

思いっきり背伸びをしてみる

身体を扱う仕事をしていると良く感じることがある。

足腰丈夫にに過ごすとは、詰まるところ、重力にどう勝つか、重力にどう負けずに生涯を過ごすかということだ。

産まれてから少しずつ重力に打ち勝って首が座り、立って歩けるようになる。
そして歳をとると重力に負けて腰が曲がり膝が曲がり歩きにくくなってくる。

その面で考えると、重力に抗うことが老いを食い止めることになる。

重力に抗せるのは筋肉だけだ。

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たまには真上を見てみる

たまには真上を見てみる

普通に生活していると、意外に目線より上を見ることは少ない。
少し目線を上げたところでちょっと背の高い人と話すとか、ちょっと高い所に手を伸ばす時とか。

もうすぐ4歳になる息子はよく空を飛ぶ飛行機を見つけて教えてくれる。
飛行機は私たちの頭上を飛び去っていく。
私は真上を見上げることになる。

下を見ることはあっても真上ってみないもんだなあ…

少し目線を上げるだけでは真上は見えない。

顎を上に突

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たまには自分の足を眺めてみるのはどうですか

たまには自分の足を眺めてみるのはどうですか

自分の足をじっくり眺めたことがあるだろうか。

足の甲はなんとなく見たことがあるかな。
もしかしたらネイルをする人なんかはしょっちゅう見ているかもしれない。

足の裏はどうだろうか。

ちょこっと、見てみるのはどうだろう。

私の足の裏は、お風呂上がりに保湿をしたはずなのにまあまあ乾燥している。
ちょっと外反母趾ぎみで、どちらかというと厚めかもしれない。

右足は踵の内側の方が皮膚が硬くて、左足は

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母親になることにやっと諦めがついた

母親になることにやっと諦めがついた

2人目の妊娠中から薄々感じていたんだけども、ようやく母親になることに諦めがついたように思う。

1人目が産まれて、生物学的には母親になった。子どもは可愛いしお世話だってもちろんするんだけど、自分自身は変わりたくないと強く思っていた。

育児を言い訳にせずに勉強し続けたいと思っていたし、仕事も時短にはなるけど手を抜かないと決めていた。
それらは悪いことではないけれど、何というか、すごく力まないといけ

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産後のメンタルで夜中に想うこと

産院を退院してからはふたりの息子の間に寝ている。

右を見れば長男が奔放に寝ていて、左を見れば次男が小さな体で寝ている。
寝ているだけなのになぜか2人とも一生懸命に見える。

私が死にゆく間際、走馬灯の中にこの瞬間のことが含まれているような気がして涙が出てくる。
授乳中に強く噛まれた胸は痛いし、少し暑い夜だけれどもなんて幸せな夜なんだろうとも思う。

親が子どもをどんな想いでみているか、子どもは知

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第二子出産。自分自身への健忘録として

第二子出産。自分自身への健忘録として

第二子の出産を終えた。

これから日常に、追われていくだろう自分自身へ、今日の特別な気持ちを忘れないためにnoteに残しておくことにした。

朝に出血があって、破水ではないものの予定日超過のため受診。モニターをつけてみるとお腹の張りと同時に赤ちゃんの心拍が落ちるのが気になるとの事で、午後から誘発しての出産となった。

誘発を始めてから2時間経たず我が子に会うことができた。

時間的には超安産だった

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静かに待つこと。予定日超過。

静かに待つこと。予定日超過。

予定日をまあまあ過ぎている。
身体は日に日に重くなって、この暑さときてああ早く解放されたいとも思う。

妊娠出産って本当コントロール出来ないものだなあとつくづく思う。
というより、人間がコントロール出来るものなんて思っているより少ないという事なんだろう。

お腹に命を授かることを心待ちにして、妊娠が分かれば成長を1日1日待って、そして今は出てくる時を今か今かと待っている。

やれることはやって、静

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臨月の夜は長い

臨月の夜は長い

あるあるらしいのだけれど、妊娠後期になってよく夜中に目が覚める。

産休に入るまでは疲れもあってかトイレに行った後すぐに寝ついたけれど、休みになってからというものなかなか寝付けない。

なかなか寝付けないと言うとネガティブに聞こえるが、深夜起きているのは1人だけというのは自由な時間に感じて結構良いものだななんて思っている。

気ままにスマホを触るときもあるけれど、暗い中でぼーっとしたり考えごとをし

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出産のこわさと向き合うこと

出産のこわさと向き合うこと

正産期にはいって、もういつでも産まれていいような時期にきた。
1人目は予定日超過だったから、2人目も遅いかななんて思いつつ、やっぱりそわそわしてしまう。

そう、やっぱり出産するのはこわい。

「産むのってやっぱりこわいよ」
ぽろりと出た本音を聞いた夫は驚いていた。

私は驚かれたことに驚いてしまった。
多少の不安はあれど、基本的には赤ちゃんが産まれる楽しみが大きいんだろう。

もちろん私も楽しみ

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